三井不動産レジデンシャルは9月10日、シニア向けサービスレジデンス「パークウェルステイト」の入居者と、75歳以上の一般シニアの生活実態を比較するアンケート調査の結果を発表した。
同調査は、パークウェルステイトの住環境が入居者の健康寿命へ与える影響を検証するため、全国6箇所のパークウェルステイト入居者と、パークウェルステイト以外に住む全国の75歳以上シニア世代を対象に実施した。
三井不動産レジデンシャルのシニア向けサービスレジデンス「パークウェルステイト」は、2019年のパークウェルステイト浜田山を開業以来、全国で6レジデンスを展開。フィットネスやパーソナルトレーニング、多彩な「ディスカバリープログラム」などを通じて、入居者が健やかに、楽しく暮らせる仕組みを整えている。
調査の結果、家族・親族以外の友人の数は、パークウェルステイト入居者が平均5.5人に対し、一般シニアは4.4人だった。友人との交流頻度も突出しており、週2回以上交流する人の割合は、パークウェルステイト入居者が50%以上と、一般シニアの約30%を大きく上回った。1日の会話時間も同様で、「30分以上」と回答した入居者は39.2%と、一般シニア(26.1%)の約1.5倍だった。
趣味や運動でも、パークウェルステイト入居者は一般シニアより活発で、趣味のサークル参加者は一般シニアの33.6%に対し、入居者は47.8%と約1.5倍だった。趣味の数も、入居者は平均4.4個と一般シニア(3.4個)より多い。さらに、月平均の運動回数も入居者は9.7回と、一般シニアの7.6回を上回った。
調査では、パークウェルステイト入居者は一般シニアを上回るアクティブな生活実態が判明したが、この背景には、充実した共用部やサークル活動、イベント参加など、住環境がアクティブな生活を後押ししていることが挙げられるという。
横浜国立大学の安藤孝敏名誉教授は、このような住環境が高齢者の孤独感を軽減し、健康寿命の延伸に貢献する価値があると分析している。急速な高齢化に伴う社会課題に対し、パークウェルステイトが提供する「健美」「喜楽」「活躍」のプログラムが、その解決に貢献する可能性が示唆された。