「聴イテクレル人ガイルカラコソ、自分タチノ作品ガ完成シテイル。アリガタイ以外ノ何モノデモナイ」

そう語るのは、5人組ロックバンド・MAN WITH A MISSIONのギタリスト・Jean-Ken Johnnyだ。
ボーカルのTokyo Tanakaとともに、JTの新型加熱式たばこデバイス「Ploom AURA」のフロントパネルにおけるコラボ第2弾「KIBA」が実現したJean-Ken Johnnyは、12日に茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催された「コキアライトアップ 2025」点灯式に出席。マイナビニュースは登壇後のJean-Ken Johnnyにインタビューを行い、コラボレーションやバンドの15周年に対する思い、そして今後のミッションについて語ってもらった(※本記事内のJean-Ken Johnny氏の発言は、読みやすく編集部内にて翻訳したものとなります)。
○▼所縁のある場所での点灯式に登場

――今回の「コキアライトアップ 2025」では、MAN WITH A MISSIONの代表曲「FLY AGAIN-Hero's Anthem-」に合わせて、約4万本のコキアがライトアップされます。コラボ実現にどんな思いがあるのかを聞かせてください。

Jean-Ken Johnny:「点灯式自体が10周年という形で、僕らも15周年で、同じ周年同士で何か一緒にできないかみたいな形でお声がけいただいたのが最初のきっかけで。我々もこちらの公園自体は、いわゆる野外フェスとかで、代表的なものだと以前のロッキン(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)とか、あとはLuckyFesとかで足繁く通っていた会場でもございました。その縁も相まって、周年と合わせて、お声がけいただいたんだと思います」
○▼「メチャクチャカッコイイ、スバラシイ!」Ploom AURAのコラボパネル

――今回の「コキアライトアップ 2025」では、JTが特設喫煙所を出展しています。ワイルドバンチフェスで配布された「Ploom AURA × Tokyo Tanaka & Jean-Ken Johnnyコラボフロントパネル:KENAMI」が、特設喫煙所内でも手に入る(※)んですね。

※配布は数量限定であり、予定された数量に達し次第、配布終了となる見込みです。

Jean-Ken Johnny:「めちゃくちゃかっこいいですね。素晴らしいです。とにかく、確実に我々をモチーフにしていただいてる(笑)。
パッと見ですぐ分かりますので(笑)。ちゃんとバンド名とかも入れてくださっているので、がっつりコラボしていただいて、こんなにマンウィズを推していただいて、ありがたいなっていうのが率直な感想です」

――第1弾の「KENAMI」モデルと第2弾の「KIBA」モデル、それぞれのデザインのポイントを教えてください。

Jean-Ken Johnny:「『KENAMI』はすぐに狼のものだって分かっていただけるんですけど、特に「KIBA」の方って、僕らのオフィシャルロゴのデザインをもじっていただいて。これだけ大々的にやっていただいているので。デザインのコラボ感を「Ploom」さん側からご提案いただけまして、ありがたいですし嬉しいです」

――第1弾は大好評でした。第2弾を楽しみにされている方に、メッセージをお願いします。

Jean-Ken Johnny:「喫煙されている方だけじゃなく、こういったガジェットって言うんですかね?こういう機材みたいなものって、自分だけのオリジナリティとかカスタマイズされたものって、みんな欲しがると思うんですよね。ありがたいことに、自分たちの音楽を聞いてくださっている人、かっこいいデザインのもの・自分だけのガジェットが欲しいっていう人は、確実に気に入ってくれるというか、琴線に触れるものになっておりますので。手にとって、喫煙ライフを楽しんでいただきたいなという風に思います」

○▼15周年は「"チョウセン"ト"カットウ"」

――今年はバンドの15周年イヤーで、アリーナツアーも大盛況でしたよね。改めてどんな思いがありますか?

Jean-Ken Johnny:「15年間、自分たちは走り始めた当初から、普通のバンドと違いましたから。ものすごくアイキャッチがある、アイコニックなバンドでもあるので(笑)。

当然歯を食いしばったり、いろいろと頑張ったタイミングはありました。
けれども、それ以上にマイペースに、挑戦と葛藤も楽しみながら15年間を歩ませていただいて。しかもそれが途絶えることなく、今もなお、これから先も、たぶんその心を持ったままやっていけるだろうなっていう風に思わせてくれた歴史だっていうことが、誇りというか。自分が振り返ってみても、嬉しかったことかなという風に思います」

――歯を食いしばることもあったとのことですが、この15年間を振り返って、バンドにとっての転機をあげるなら?
○▼「ワスレラレナイ……」伝説のフェス

Jean-Ken Johnny:「言葉にすると、それぞれの出演させていただくイベントとかフェスが、全部転機だったような気がしますね。

バンドをやっててよかったな、、この瞬間に立てて良かったなって思ったのは……、一番最初に僕らがフェスに出させていただいたのって、2011年の京都大作戦っていう10-FEETさんが主催しているフェスなんです。

初めて出させていただいた京都大作戦のときは、2,000人くらいの小さい方のステージだったんですけど、登壇する前は『600人くらい集まってくれれば御の字かな』という風に思っていたんです。でも控室にいた段階から、随分ざわざわしてるなと思って。いざ登壇したら、当時の動員記録とかぶち抜いて、もう人が入り切らないみたいな状態になってて。

未だに覚えてますけど、登壇した時はマジでスローモーションでしたね。今でこそ、本当に大勢の人の前でやらせていただく幸せを噛み締めていますし、3万とか5万人の会場でもやったことはありますけど……。

あの瞬間って世の中が、あるバンドとか、ある音楽に対して、異常な期待値を持って、その期待感が弾けた瞬間みたいなものでした大きなステージに立っても勿論喜びは感じるんですけど、『言葉にできない瞬間』みたいなものを、その時に味わったような気がしますね」
○▼新アルバムにも期待「我々ハ、ドコカラキタカ」

――先ほどの点灯式で、ニューアルバム制作へ向かっていくかもといったお話もありましたが、どういった方向性のものになるかは……。

Jean-Ken Johnny:「分からないですね(笑)。この15年間の中でもトレンドや流れというものを、肌で感じることがございまして。


自分たちはロックというジャンルの中で表現方法を見出していますけれども、ロック一つをとっても、時代の流行り廃りだったり、隆盛みたいなものを感じながら、「今自分たちが鳴らすならどうやっていこうか」みたいなことは常々思うんです。

でもそれと同時に、どんどん熱くなって、どんどんやりたくなってくるのは、自分たち自身がどこから生まれてきたかっていうのを、もう一度見つめ直しつつ、もっとそれを純粋に多くの人に聞いてもらいたいからなんです。

ある意味で、ロックミュージックなのか、音楽の継承の方ですね。自分たちも受け継がせていただいたものであると同時に、新しいものも勿論やりたいけど、継承の部分も忘れずにやっていきたいなという、欲というか願望は、どんどん熱くなってきますので。

新しいアルバムとかも、当然今までのように新しいエッセンスを入れつつも、『我々がどこからやって来たか』っていうのが、ものすごく色濃く出る作品になるのかな。毎回毎回、どんどんそれが濃くなっている気がするんですけど、また濃くなっていくんじゃないかなという風には思いますね」

○▼ファンに伝えたいこと「アリガタイ以外ナニモノデモナイ」

――ファンの皆さんに対しては、どんな思いがありますか?

Jean-Ken Johnny:「音楽を作っている者としては、どうあっても内省的というか。エゴイスティックな部分が出てしまって、自分たちだけで完結しているっていうマインドって、少なからず僕自身にも絶対にあるんです。

だけど、それと同時にどのジャンルにおいても、作品って人の目に止まったり、人に聞かれて初めて作品として命が生まれるものだと思っておりまして。音楽も、どれだけいいものを作ったところで、誰かが聴いてないと、作品として命が生まれません。

そういった意味では、彼らが、聴いてくれている人がいてくれているからこそ、自分たちの作品が完成しているのかなって。15年間やり続けて、月並みに言ってしまうとありがたい以外の何ものでもないなという風に思いますね」

――最後に、バンドとしての今後のミッション=使命があれば教えてください。

Jean-Ken Johnny:「僕らもこんなに大仰なバンド名を付けて、何が自分たちの使命なのか分かってないんですけど(笑)。
でも、結成当初からそういうものだなと思ってます。

狼だけじゃなく、人間の皆さんも自分がなんでこの世に生を受けたのか、自分が何をなせるのかって、具体的な言語化はなされないまま朽ちていくと思うんですよね。

実際にあるその先の答えよりも、探求しているその道中の方が大事なんだなっていうのは、ある意味我々の楽曲で発しているメッセージの一番濃い部分でもあると思いますので。インタビュー的にははっきりとした答えを申し上げることができなくて申し訳ないんですけれども(笑)。

たぶん変わらずに、そういった姿勢を、答えをみんなで見つけようとする。音楽なり姿勢というものを、自分たち自身にも向けつつ、皆さまとともに探して生き続けるんだろうなという風に思います」

――ありがとうございました!
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