クックパッドは9月17日、「お米に関する意識調査2025」の結果を発表した。調査は2025年9月3日~8日、全国のクックパッドユーザー1037人を対象にインターネットで行われた。

○約9割が新米を買いたい

新米が店頭に並ぶ時期を意識していると回答した人は65.6%。多くの生活者にとって、新米は季節的なイベントとして認識されているようだ。「新米」を買いたいと思うかという問いに関しては、回答者の約9割が「買いたい」と回答しており、新米に対する高い購入意向が確認された。

○8割が「通常より高くても購入を検討」

新米を購入する際に重視する点としては、「価格」と回答した人が73.5%と最も多く、次いで「銘柄(ブランド)」、「産地」、「味や香り」などが続いた。

○4人以上世帯は価格抑えめ

新米を購入する価格について、同居世帯別でみてみると、1~3人世帯が新米でも通常の価格でないと購入しないと回答した人が14.7%なのに対して、4人以上世帯では21.9%と回答。家族の人数が多い家庭ほど新米購入価格を抑えめで購入することを検討していることがわかった。

○新米と一緒に食べたい料理TOP10

新米と一緒に食べたい料理は、「焼き魚」、「豚汁」、「しょうが焼き」など白米に合う肉魚のおかずが人気だった。シンプルに白米を味わう「おにぎり」も3位にランクインした。また、秋の食材では「さんま」、「秋鮭」、「きのこ」など秋の味覚が人気だった。

○備蓄米購入経験、30代が最も多い

備蓄米の購入経験を尋ねた。10代は回答件数が少ないものの、回答者全員が備蓄米の購入経験があると回答している。20代は「はい」と答えた割合が最も低く、約16.67%に留まっている。


30代は他の年代と比較して「はい」と答えた割合が最も高く、47%が備蓄米の購入経験があることがわかる。これは、子育て世代が多く、災害への備えや食料品の備蓄に対する意識が高いことが背景にあると推察される。40代と50代は回答件数が最も多く、備蓄米の購入経験がある割合はともに35%だった。

○新米、古米、備蓄米の使い分け

家庭で新米と古米や備蓄米を使い分けることがあるか尋ねたところ、「使い分けている」と回答した人は32.6%にとどまり、約7割の人が特に使い分けをしていないことが分かった。使い分けている人の中では、「料理によって使い分けている」が最も多く51.8%で、そのほか特別な日、災害時の備蓄用など目的別に使い分ける傾向が見られた。

○購入を阻む「5,000円の壁」

調査では以下のようにコメントしている。「価格面では、通常より高くても購入したいと答えた人が8割を超えた一方で、7割以上が購入金額を5,000円未満と回答しており、新米購入には『5,000円の壁』が存在することが判明しました。購入の決め手は『価格』が73.5%と最も多く、次いで『銘柄』『産地』『味・香り』が続き、生活者が価格と品質の両方を重視していることがうかがえます」。
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