NTTドコモは9月19日、顧客から回収したSIMカード枠をリサイクルして製造した「iPhone 17 エコハードケース/アースグリーン」の販売を開始した。同社が回収品を自社商品に利活用するのは初めて。
「iPhone 17 エコハードケース/アースグリーン」では、回収したSIMカード枠を100%使用。新規のプラスチックは一切使用していない。ケース1つあたりSIMカード枠7.5枚相当を活用している。
素材そのものの色合いを活かした軽量設計で、薄くしなやかながらスマートフォンをしっかりと保護する機能を備えている。
ドコモは1998年から「ドコモ ケータイリサイクル」として携帯電話のリサイクル活動を展開してきた。これまでSIMカード枠は資源として売却していたが、今回初めて自社のサプライチェーンで商品化。同社の試算によると、新規原料で製造した場合と比べ、温室効果ガス排出量を20%削減できることが第三者機関による検証で確認された。
経済産業省が9月23日から29日まで大阪・関西万博で開催する「サーキュラーエコノミー研究所」にも出展し、本ケースとその製造過程を紹介する予定だ。
全国のドコモショップおよびドコモオンラインショップで販売し、売上金の1%相当は公益財団法人日本自然保護協会に寄付される。ドコモは今後も自社回収品の利活用に向けて検討を続けていくとしている。