SOMPOダイレクト損害保険は9月25日、マイカーの所有状況や購入意向、自動車保険に関する意識調査の結果を発表した。調査は2025年7月、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県在住の20歳以上の男女1,011人を対象にインターネットで行われた。
○マイカーを持っているか
「マイカーを持っている」と回答したのは54.8%、「マイカーを持っていない」と回答したのは45.2%という結果に。カーシェアリングやレンタカーの利用数が多くなってきている昨今だが、半数以上の世帯はマイカーを所持していることがわかった。
また、「持っている」と回答したのは全年代の中で20代が最多で60.5%と、「持っていない」と回答した39.5%をはるかに上回る割合だった。所有率が高いのは次いで40代が56.4%、50代が54.1%という結果に。
20代の結果を男女比で見ると、「持っている」と回答した割合は男女ほぼ同じ(男性62.9%、女性58.1%)だった。「車は男性のもの」という意識はもう古いのかもしれない。逆に年代が進むほど男女格差は開くという結果になった。
○維持費がかからなければマイカーが欲しいか
マイカーを持っていない人のうち、「維持費がかからなければマイカーが欲しい」と回答した人は全体の26%と低い結果となった。「維持費がかからなくても欲しくない」と回答した人が全体の46.4%と半数近くを占めており、現在マイカーを所持していない人が車を持たない理由は、維持費にあるわけではないようだ。
○マイカーを欲しい理由
「マイカーを持っていなく、欲しい」と回答した人に理由を聞いたところ、「行動範囲が広がる・広げたいから」が45.4%と圧倒的で、全体の約半数を占める結果となった。次いで「買い物に便利だから」が23.5%、「趣味・レジャーで使いたいから」が16.0%と続き、やはりマイカーを持つ目的は「日常生活の行動を便利にすること」がメインであり、ステータスのためにマイカーを所持するケースは少数派のようだ。
○マイカーを欲しくない理由
「維持費がかからなくてもマイカーは欲しくない」と回答した人に理由を聞いたところ、「電車・バス・タクシーなどの公共交通機関で事足りるから」の回答が34.4%で首位となった。
○いくらならマイカー購入を検討するか
具体的にいくらくらいならマイカー購入を検討するか聞いたところ、「100万円未満」の回答が首位で25.4%、「100万円以上200万円未満」が14.4%と、「100万円~200万円未満」の低価格帯を希望する人が約40%という結果になった。
100万円未満の資金では、実際には新車購入は難しく中古車や軽自動車がマイカーの候補になると考えられ、このことから「車にお金をかけたくない」と考える人が多いことがうかがえる結果となった。
○マイカーの購入を具体的に検討する世帯年収
「維持費がかからなければマイカーが欲しい」と回答した人に、具体的に購入を検討する世帯年収を聞いたところ、「500万円以上750万円未満」が首位で28.6%だった。マイカーの購入を具体的に検討する世帯年収は「500万円」が分かれ道になるようだ。
次いで「750万円以上1000万円未満」が14.3%と、「500万円以上~1000万円未満」を選択する人が合計約43%という結果になった。
○車にかかる費用で削れたらうれしいもの
車にかかる費用で削れたらもっともうれしいものを聞いたところ、「車検・整備代」が首位で39.0%だった。車検費用の相場は車種や車の状態、依頼先によっても異なるが、約6万円~20万円程度といわれており、家計にとって大きな出費になっていることは間違いない。次いで「ガソリン代」が24.0%だった。そのほか、フリーアンサーでは「購入代金」や「自動車税」といった回答もみられた。
○自動車保険料の負担感
現在の自動車保険料に「負担を感じている」と回答した人は全体の約8割と、自動車保険料も家計にとって大きな打撃になっていることがよくわかる。
○自動車保険見直しのきっかけ
自動車保険見直しのきっかけとしてもっとも回答が多かったのは、「車を買い替えたとき」(38.1%)だった。車の乗りかえのタイミングで、保険会社や補償内容を今一度見直す人が多いようだ。次いで2位の「家計全体を見直すとき」が36.8%、3位の「保険料を節約したいと思ったとき」が36.5%と僅差で、保険料に負担を感じたタイミングで保険も見直す家庭も多いようだ。また、保険会社の対応や補償についての不満・不安を感じたときも、見直しのきっかけとして考慮されることがうかがえる。そのほか、フリーアンサーでは「毎年見直す」という回答や「代理店の知り合いとのお付き合いの関係が解消したら」といった回答もあった。
前問で選択した回答のうち、もっとも自動車保険の見直しのきっかけになると回答されたのは「保険料を節約したいと思ったとき」が25.7%で首位となった。やはりこれまでの設問からも、自動車保険料が家計の大きな負担となり、マイカー所持には保険料の節約なくては検討の余地なし、という家庭の状況がうかがえる。