ライドオンエクスプレスが展開する宅配寿司「銀のさら」はこのほど、「(特例)特定小型原動機付自転車」専用配達員の募集を開始した。
○配達手段の多様化で雇用間口を拡充
同社では、従来型のバイクによる配達だけでなく、配達手段を多様化することで雇用に繋げる、配達体制の拡充を目指している。
運転免許が不要で16歳以上から運転可能な特定小型原付は、免許が必要な従来型のバイクによる配達では応募に障壁のあった女性・シニア・外国籍人材などの層にも門戸を広げることに繋がることから、9月より都内の2店舗から特定小型原付の専用配達員の採用募集を行い、雇用間口の拡充を図っている。
また、運転免許不要の「防振荷台+電動自転車」と「リュック+自転車」による配達では、人力での移動となるため店舗から近いエリアへの配達に限られていたが、特定小型原付であれば、「防振荷台+バイク」程のスピードは出ないものの、電動のため身体への負荷が軽く、中~遠距離の安定した配達が可能になる。
○法令の遵守と独自の追加規定で安全面に対応
今回の導入にあたり、同社では特定小型原付の基準や交通ルールに基づいた指導を行い、従業員の安全を守るため、独自の研修環境を整備した。独自の安全教育と装備・乗車時の点検、ヘルメット着用義務等を徹底し、さらに地域社会の安心安全を守った配達を行っている。
○都市部を中心に導入店舗を段階的に拡大
特定小型原付は、機動性や静粛性に優れており、一部の交通ルールでは自転車と同様に扱われることから、特に住宅街での配達に効果を発揮する。そのため、同社では都市部を中心に、導入店舗や専用人材の拡大を段階的に進めていく方針だ。また、特定小型原付や自転車等、環境に配慮した配達手段含め、多様で持続的な配達網の構築にも取り組んでいくという。