ソフトバンクは10月2日、5G回線のまま音声通話ができる「VoNR」(Voice over NR)による通話サービスを10月9日から開始すると発表した。発信から通話までの時間が短縮できるメリットがあり、高速大容量通信に対応した5G SAエリアの一部で利用可能になる。
10月2日に発表した「Xperia 10 VII」が初の対応端末となり、対応機種は順次拡大していく予定。追加料金は発生せず、現在の料金プランのまま利用できる。

現在、スマートフォンで通話する際は4G回線を使った「VoLTE」が主流。そのため、5Gネットワークに接続している時も、電話をかける際は一時的に4G回線に切り替わる仕組みとなっている。今回発表したVoNRでは、5G SAエリアで5G SAネットワークに接続したまま音声通話が可能になる。

VoNR対応のメリットは発信のスムーズ化で、発信ボタンを押してから呼び出し音が鳴るまでの時間が短縮される。また、通話中にウェブサイトを閲覧する場合、5Gの高速通信を活用できるため、従来より快適にデータ通信できる。

VoNRの音声通話は、5G SAエリアの一部からスタートし、今後順次拡大する予定。提供エリア内でも、ネットワークの混雑状況によっては利用できない場合があるとしている。
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