ファミリーマートはこのほど、社員の健康習慣化を目的に、自社の商品やサービスを活用した新たな健康経営施策を開始。同社の管理栄養士が、ファミリーマート店舗で販売している商品の中からバランスの取れた組み合わせを考案し「健康クーポン」として対象社員へ配信するというもの。
同社は2019年に「健康管理室」を立ち上げ健康憲章を制定、社員の健康を重視する健康経営を進めてきた。健康憲章ではまず社員が健康になるように会社が施策を行い環境を整えること、社員本人が健康行動を起こすことを定め、健康に関する商品やサービスで健康につなげ社会に貢献していくものとしている。
ところが今年7月に発行した初の「健康白書」では、20~30代の社員において肥満傾向の増加が見られたという。また、当社の健康意識調査において、BMIの数値が増加傾向である社員の約4割が、健康に気を付けているものの行動に移せていないことがわかったのだそう。
このような背景から、コンビニエンス事業である同社ならではの健康経営施策を実施することに。管理栄養士が推奨するPB商品の組み合わせの提案と自社アプリ「ファミペイ」を活用した「健康クーポン」の配信を通じて、社員の健康習慣化をサポートする。対象は同社健康管理室で選定した、健康行動をとってほしい社員約700人。
1回目(10月14日~20日)は看板商品「ファミチキ」に、「3種ネバネバ具材と大根のサラダ」を組み合わせたおいしさと栄養バランスを両立したメニュー。対象商品は今後も順次入れ替え、飽きずに楽しめる内容とすることで、社員全体の健康意識向上を目指すという。
○「ファミチキ(骨なし)」+「3種ネバネバ具材と大根のサラダ」
満足感を味わえるセット。食物繊維の多いひじきと一緒に食べることで脂質の吸収抑制に。「豆腐と枝豆のひじき和え」にはレンコンも入っているので、満足感も得られる。
「じゅわっとジューシー本格肉まん」+「豆腐と枝豆のひじき和え」
たんぱく質と食物繊維を一緒にとり、なるべく野菜から食べることで血糖値の急上昇を防ぐ。
○「ファミマ・ザ・メロンパン」+「食物繊維3.3g 5品目野菜のごまサラダ」+「半熟ゆで卵 1個入」+「のむヨーグルトプレーン」
朝食菓子パンセット。たんぱく質と食物繊維を一緒にとり、なるべく野菜から食べることで血糖値の急上昇を防ぐ。
○「手巻 紅しゃけ」+「たんぱく質18.2g グリルチキン炭火やきとり風味」+「野菜スティック(味噌マヨ)」
忙しいときのワンハンドセット。場所を選ばず気軽に食べられる。炭水化物、たんぱく質、野菜をバランスよくとれるセット。グリルチキンは食べ応えもあり、満足感も得られる。
同社管理本部 人事部 健康管理室マネジャーの淺田智美氏は「健康だけを推しすぎず、お得なクーポンでストレスなく取り組めるのではないでしょうか」とコメント。クーポンを受け取った人財開発部 キャリアカウンセリング室マネジャーの南場秀樹氏は、「我慢だけでは続かない。サラダを食べたらご褒美にファミチキなど、クーポンが背中を押してくれるので継続してやっていけるのではないかと感じています」と話していた。