サービスステーション(給油所/ガソリンスタンド)業界では、昨今の小売業の例にもれず、自社アプリによってサービスの質向上とブランド体験の強化を図っている。そんな中、10月15日に発表された2025年度のグッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を、ENEOSの「ENEOS公式アプリ」が受賞した。
サービスステーション利用者にとって利便性の高い設計が評価されたという。

○アプリ会員数は1,900万人を突破

ENEOS公式アプリは、ENEOSサービスステーションでの給油をはじめ、ユーザーの車両情報や燃費データなどを一元管理し、カーライフをトータルサポートするモバイルアプリケーション。

環境意識の高まりや物価高騰などの影響で車の燃費に関心を持つ人が増加していることを受け、2025年1月にマイカー情報の登録や燃費の記録が可能な機能を導入。これにより、車検証を読み取るだけでメンテナンス時期などを容易に把握でき、日常の燃費データやカーライフに関わる情報を視覚化することで、安全運転への意識向上やこまめなメンテナンスなどに繋げることが可能になったとしている。

グッドデザイン賞の審査委員からは、サービスステーションを利用する多様なユーザーの誰もが給油や洗車をストレスなく直感的に行えるよう、決済やクーポン利用などの手続きを簡略化するためのデザイン上の工夫が評価された。

また、愛車のメンテナンスや買い替えのタイミングなどを視覚化し、顧客が快適なカーライフを送るための総合的な情報提供を行うアプリへ進化しようとしている点も評価されたという。

なお、同アプリはサイバーエージェントとの協力体制のもと開発されており、同社がこれまで培ったデザインの知見を活用している。アプリ会員数は2025年9月末時点で1,900万人を達成するなど、成長を続けている。

ENEOSは今後も「ENEOS公式アプリ」を、カーライフを支える多機能プラットフォームに進化させ、スマートフォンひとつで給油やカーメンテナンスのストレスフリーなカーライフの実現に貢献するとしている。
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