開業や独立にはお金がかかりそう……と思う方も多いでしょう。確かに飲食店の開業などではまとまった資金が必要ですが、そうではない仕事も多くあります。
今回は低資金で開業できる仕事、開業で失敗しないための重要なコツを紹介します。

低資金で開業するメリット

現在は、インターネットを利用して仕事を受注したり、ショップを開いたりなど、少ない資金でも幅広いビジネスができるようになっています。

低資金で開業することには、以下のようなメリットがあります。
○毎月の支出を抑えられる

ビジネスの初期投資が少ないほど、毎月の支払いやローン返済などの負担は軽くなります。売上からの利益を多く得られるようになり、ゆとりをもって経営ができます。
○会社の設立が不要

低資金で開業する場合、会社設立が要らないケースがほとんどです。会社設立には経費にできる範囲が広いというメリットがありますが、設立には手間・時間がかかります。

スピーディーに開業ができるのも、低資金で始めるメリットです。
○事業の転換・撤退もしやすい

低資金の仕事は、特別な設備や機材を必要とするものはそれほど多くありません。よって、事業内容の転換もしやすいでしょう。

万が一失敗した場合でも、かけている資金が少ないことから、撤退の判断もスピーディーにできます。
初心者でも低資金で開業できる仕事11選

資金が少ない初心者の方でも開業しやすい仕事を、11個紹介します。

○家事代行

依頼者の自宅で、掃除などの家事を行う仕事です。家やオフィスの掃除や整理整頓が得意な方に向いています。

必要なものは掃除道具や作業服などであり、開業するための資金も少なめのため、開業しやすい仕事の1つです。家事の技術以外に、接客マナーや時間管理能力が求められます。
○コンサルティング

企業や個人事業主を対象に、経営に関する助言を行う仕事です。人にレクチャーするのが得意な方、専門知識や経験のある方に向いています。

専門分野のノウハウ、プレゼンテーション能力、Zoomなどオンラインツールの操作といったスキルが求められます。
○動画作成・編集

YouTubeやTikTokなどの動画を作成したり編集したりする仕事です。動画の人気によって需要がここ数年で一気に増大したため、参入する方も増えています。

動画編集ソフトは高そうなイメージを持つ方もいると思われますが、現在はリーズナブルな値段のものもあり、元手がそれほどなくても始められます。

ある程度スペックの高いパソコンは必要ですが、かなりお金をかける場合でも数十万円程度で済みます。
○ネットショップ運営

ネットショップを開き、さまざまな商品を販売する仕事です。
楽天市場やAmazonなどのECショップ、メルカリなどのフリマアプリなどの販売場所があります。

商品の仕入れやショップ構築で、10万円程度の初期費用で開業可能です。商品選びのセンスがあり、在庫管理や市場分析が得意な方に向いています。
○ハンドメイド作家

手作りのアクセサリーやアート、クラフトなどを販売して稼ぐ仕事です。AmazonやWix、フリマアプリのメルカリやクリーマなど、さまざまなプラットフォームがあるため、ハンドメイドのスキルを活かした収入が得やすい状況が整っています。

材料費や基本工具など、3万~5万円程度あれば開業が可能です。ものづくりや細かい手作業が得意な方、オリジナルの作品を作れる方に向いています。
○Webライター

さまざまなサイトに掲載する記事を作成する仕事で、低資金で開業できる仕事の代表の1つ。パソコンとインターネット環境があればよく、その他の道具はほぼ必要ありません。

取引先によってはWordの使用を求められることもありますが、それでもわずかな費用で済みます。Googleドキュメントが認められるのであれば、利用料はかかりません。
○ブロガー

ブログを開設し、掲載した記事に広告を貼って収入を得る仕事です。
パソコンとインターネット環境があれば開業できるため、ゼロ円での開業も可能です。

報酬の獲得にアフィリエイト広告を主に利用することになります。特定の商品やサービスを紹介し、リンクを読者がクリックして購入することで報酬が発生します。

ただし、まとまった成果が出るまでに時間がかかるため、長期的にコツコツ作業ができる人に向いています。

自分でドメインを取得してブログを開設する場合は費用が発生しますが、ドメイン取得代で数千円程度、年間維持費で数万円程度です。
○イラストレーター

顧客の求めるイラストを描き、納品して稼ぐ仕事です。パソコンやペンタブ・タブレットが必要になり、開業資金は30万円ほどが目安となります。

自分の好きな絵ではなく、あくまで顧客が指示するとおりに描く必要があります。このため、幅広いジャンルの絵が描ける方のほうが適性があります。

近年イラストレーターの方は、SNSで自作を公開することで、知名度を上げる方が多く見られます。また、コンテストが開催されたら積極的に応募しましょう。
○フォトグラファー

誰もがスマートフォンでなかなかのクオリティの写真を撮影できる時代ですが、本格的な写真とはやはり明確な差があります。
写真撮影に自信があるなら、フォトグラファーを目指すのもよいでしょう。

商品撮影、イベント取材、ウェディングなどの分野で、専属のフォトグラファーが活躍しています。専門的な技術やセンスが求められますが、腕前を認められれば、高収入も可能です。

開業資金としてカメラ機材一式やパソコンは必要ですが、それ以外はあまり必要ないため、低資金で開業できます。
○オンライン講師

自分の専門知識や経験を共有したい方に向いている仕事です。レッスンプランを作成し、オンラインミーティングを通じてレクチャー・やり取りをします。

オンライン講師の収入は一般的に時給3,000円程度であり、スキマ時間を活用したビジネスとしてもおすすめ。リピーターを獲得すれば、安定した収入も見込めます。
○カウンセラー

クライアントの悩みや心の問題をヒアリングし、解決へとサポートする仕事です。自宅でも開業できるため、臨床心理士などの資格を所有している方は検討するのも良いでしょう。

精神疾患や障害などは資格所有者に限定されますが、日常生活の悩みなどライトなものなら資格がなくても対応できます。傾聴力があり、親身になれる方に向いている仕事です。

フランチャイズで開業しやすい仕事5選

フランチャイズは既にあるブランド・商標・ビジネスモデルを利用して開業できるため、ノウハウのない方にとって魅力的です。ここからは、とくに低資金で開業しやすい業種を5つ紹介します。
○買取・リサイクル

近年需要が高まっている買取・リサイクルショップ。出張買取であれば店舗が不要で、150万円程度で開業できます。

買取における査定ノウハウ・販売ルートは、本部からレクチャーしてもらえます。今後も中古品市場は成長が予測されており、期待できる分野の1つです。
○キッチンカー

飲食業の開業に憧れる方も多いですが、店舗を借りたり内装や外装をしたりするため、初期費用や運営費が多くかかります。その一方、キッチンカーであれば店舗を借りるほどの費用が必要なく、比較的低資金でオープンできるのがメリットです。

調理方法を簡単にできれば、自分一人だけでも営業できるため人件費はかかりません。
○コーヒースタンド

コーヒースタンドとは、立ち飲み形式でコーヒーを提供するお店のこと。小さな間取りの物件で良いため、開業の初期費用や運営費を抑えることが可能です。

安い場合は200万円ほどの資金で始めることもでき、従業員を雇わなくて済むのもメリットです。

○学習塾

自宅や小規模の教室であれば、学習塾も比較的低資金で開業できます。少子化は進んでいますが、親の教育への関心や熱意は高く、高品質な教育サービスを提供すれば、安定した運用も可能です。

初期費用は100万円~200万円程度。教材や指導方法は本部のノウハウを利用できます。
○コインランドリー

コインランドリーはある程度の規模の店舗は必要なものの、人件費を抑えやすい業種です。利用者自身が一連の洗濯を行うため、スタッフが常時サポートする必要はありません。

初期費用は500万円~1,000万円かかりますが、軌道に乗れば安定的に運営も可能です。
低資金で始められるビジネスで失敗を避けるコツ

少ない資金で開業する場合に押さえておきたいポイントをまとめました。
○小規模でスタートする

開業・独立は、成果を上げるまでに時間がかかり、初期の頃は思ったように売上が伸びない時期もあります。まずは小規模の副業でスタートすることがおすすめです。

本業で安定収入を得ながら、小規模ビジネスのスキルやノウハウを身に付けていきます。ビジネスがある程度成長したら、個人事業主・フリーランスとして本格展開します。
○市場の現状を分析して需要を把握する

参入する市場の現状や特性を理解し、どのようなサービスに需要があるのかを把握することも成功の秘訣です。ターゲット顧客がどういう人か、いくらに価格を設定するかを決めるため、詳しくリサーチをしましょう。

市場の中でも比較的需要の大きい分野、そうではない分野があります。長期的にビジネスを運営するなら、できるだけ需要の大きい分野に参入するのが鉄則です。
○競合と差別化をする

「何でもやる」ではビジネスとして特徴がなく、強みがありません。案件を獲得するのは難しいため、競合と差別化を図ることが重要です。

たとえばWebライターであれば、宅建(宅地建物取引士)を取得し、不動産や不動産投資の専門ライターになるといった方法があります。
○デジタルツールを上手く利用する

現代のビジネスでは、デジタルツールを活用することが、業務効率化の鍵になります。一人で開業する場合、自分一人で様々な領域に対応しなくてはなりませんから、ツールの活用は必須です。

クラウド会計ソフト、プロジェクト管理ツールなどを活用すると、業務管理がかなり楽になります。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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