ベネッセコーポレーションは10月20日、東京大学社会科学研究所と共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」を中心とした調査結果をもとに、子どもたちの読書行動やスマートフォンの利用、語彙力・読解力との関係に関するデータをまとめ、発表した。
○読書を「しない」層が1.5倍に増加
1日の中で読書を「しない」(0分)という回答は52.7%(2024年)と半数を超えた。
○いずれの学校段階でも読書時間は減少傾向
いずれの学校段階でも読書時間は減少傾向にある。とくに、小4生以上で減り幅が大きく、1日あたりの読書時間は2015年から24年にかけて、小4~6生は6.3分、中学生は5.9分、高校生は4.9分減少した。
○スマホの使用時間は大幅に増加
いずれの学校段階でもスマホ時間は増加している。2015年から24年にかけて、小4~6生では22.4分、中学生では51.9分、高校生では42.5分、1日あたりのスマホ使用時間が増加した。
○スマホ時間が長いと読書時間は短い
小4~6生と中学生では、スマホ時間が長い子どもほど読書時間が短い傾向がみられる。スマホ時間が長いと読書時間が短くなる可能性がある。
○スマホ時間が読書時間に与える影響
2022年に小4だった子どもを小6まで追跡してスマホ時間が読書時間に与える影響をみたところ、小4のスマホ時間が長いと小6の読書時間が短くなることがわかった。同様の結果は、中1から中3の追跡、高1から高3の追跡では確認できなかった。スマホ時間が読書時間に与える影響は、学年が低いほど大きいことが示唆される。
○読書時間が長い子どもほど語彙力が高い傾向
小3、小6、中3生は読書時間が長い子どもほど、語彙力の得点が高い傾向がみられた。高3生では、読書時間「30分」の子どもの得点がもっとも高かった。
○一定の時間の読書が読解力と関連
中3生、高3生ともに、読書時間「5~15分」「30分」の層の子どもの読解力の得点が高く、「0分」や「1時間以上」の層では得点が低い結果となった。一定の時間の読書は、読解力を高める可能性がある。
○保護者が学んでいると子どもも読書をする
読書を「しない」(0分)比率は、「自分の能力を高めるための勉強をすること」が「ある」と答えた保護者の子どもは48.9%だったのに対して、「ない」と答えた保護者の子どもは56.0%だった。保護者のふだんの学びに対する姿勢と関連がみられる。
○保護者が読書の大切さを伝えるほど子どもは読書をする
読書を「しない」(0分)比率は、家庭教育の中で「本や新聞を読むこと」の大切さを「伝えている」と答えた保護者の子どもは44.0%だったのに対して、「伝えていない」と答えた保護者の子どもは67.9%だった。保護者が読書の重要性を伝えることには、子どもの読書を促進する効果があると考えられる。











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