高齢化社会の今、だれもが望むのは、「100年使える脳」。開頭手術やMRIの画像診断などを含め、1万人以上の脳を診てきた“脳の名医”が、実際に診療室で患者にアドバイスし、自身も実践中である「脳のメンテナンス法」を提案する『100歳まで冴える脳習慣10』(著者:石川久/主婦と生活社)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『「治る認知症」なら認知機能を回復できることも 自己判断せず診断を受けることが脳メンテのスタート』。
○「治る認知症」なら認知機能を回復できることも 自己判断せず診断を受けることが脳メンテのスタート
認知機能の低下は、認知症以外にもさまざまな原因によって起こります。きちんと治療を受ければ、改善するケースもあるので、病院でしっかり検査をして診断を受けることが大前提です。
代表的な「治る認知症」として知られているのが、「水頭症(特発性正常圧水頭症)」です。これは、脳や脊髄のまわりを満たしている脳脊髄液が、なんらかの原因で排出されなくなり、脳内に過剰に蓄積する病気です。余分な脳脊髄液が脳を圧迫するため、症状としては、すり足や小股、足を開き気味に歩くなどの歩行障害や尿失禁、注意力・記憶力などの認知機能の低下が起こります。ですから、認知症疑いで来院される患者さんについては、診察室に入室される際の歩き方に注目するようにしています。いずれにしても、CTを撮ればすぐに水頭症であるかどうかはわかります。
水頭症の治療としては、脳脊髄液がたまっているところから腹部にカテーテルを通して留置する手術を行います。それで脳脊髄液が脳を圧迫しないようになれば、症状は劇的に改善します。ただし「治る認知症」といわれてはいても、脳への圧迫が長く続くと諸症状が残ることもあるので、早めに治療を受けることが大切です。
○『100歳まで冴える脳習慣10』(著者:石川久/主婦と生活社)
記憶力、集中力、思考力が落ちたと感じたら始めどき!もの忘れ、認知症、脳卒中、脳動脈瘤を防ぐ全身管理術。











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