高齢化社会の今、だれもが望むのは、「100年使える脳」。開頭手術やMRIの画像診断などを含め、1万人以上の脳を診てきた“脳の名医”が、実際に診療室で患者にアドバイスし、自身も実践中である「脳のメンテナンス法」を提案する『100歳まで冴える脳習慣10』(著者:石川久/主婦と生活社)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『ありがちな頭痛薬の誤解に注意。過剰摂取に注意して頭痛の悪循環を防ぐ』。
○ありがちな頭痛薬の誤解に注意。過剰摂取に注意して頭痛の悪循環を防ぐ
頭痛はよくある不調ともいえますが、誤解されていることも多い疾患だと思います。知っておいていただきたいのは、「たかが頭痛」と対処しないでいると、こじらせてしまう人が多いことです。
たとえば、繰り返される頭痛をほうっておくと、「頭が痛い」という信号を出す脳の視床下部が、きっかけがなくても信号を出すようになることがあります。いわば、痛みの記憶だけで誤作動を起こしてしまうような状態です。
また、片頭痛の場合は、頭痛を起こす度に硬膜が圧迫されると、硬膜が炎症を起こすようになり、頭痛の頻度や強さが徐々に悪化してしまうこともあります。さらには、筋収縮性頭痛から片頭痛を、片頭痛から筋収縮性頭痛を併発してしまう例も少なくありません。
いずれにしても、痛みは心身の緊張を招きますから、さらに頭痛を引き起こすという悪循環に陥りやすいのです。このような痛みの悪循環を防ぐためにも、頭痛薬を上手に利用することが大切なのですが、その使い方についても、誤解されていることが多いので、注意が必要です。
頭痛薬の使い方として、いちばんやってはいけないのは、痛みががまんできないほどひどくなってから服用することです。
じつはかくいう私も、学生時代に頭部に重傷を負って以来、立派な「頭痛持ち」です。これまでの症状や治療の経過から、筋収縮型頭痛と片頭痛を併発していると思います。それでも、頭痛薬を何十年と長年服用してきても、耐性がついて効かなくなったということはありません。痛み始めたと思ったら、早めに頭痛薬をのんでいただきたいと思います。
○過剰服用による「薬物乱用頭痛」に陥る人も多い。
痛みの悪循環を防ぐために、頭痛薬を早めに服用することは大切ですが、気を付けなくてはいけないのは、薬ののみすぎです。長期間にわたって、薬の量も服用す頻度も増えた結果、痛みを感じやすくなってしまい、かえって痛みが悪化してしまう怖れがあるのです。これは「薬物乱用頭痛」と呼ばれています。「薬物乱用」などというと、まるで違法薬物の乱用のように聞こえますが、市販薬や処方薬でも起こる困った頭痛です。
特に片頭痛では、中等度から重度の場合、治療薬としてトリプタン製剤が処方されることがありますが、過剰摂取になりやすいので要注意です。この薬は片頭痛の出始めるタイミングでのむ必要があるのですが、そのタイミングが難しく、痛みを怖れるあまり、予防薬としてひんぱんに早めにのんでしまう人も多いため、薬物乱用頭痛を引き起こしやすいのです。
○月に10回以上、頭痛薬を服用する人は「乱用」の可能性が。
「薬ののみすぎ」の目安として、頭痛薬を月に10回以上服用する人は、薬物乱用頭痛の可能性があるとされます。これは複数の薬を服用している場合でも、すべてを合わせて10回以上に達する場合も該当します。
治療法としては、まず原因となっている薬をいったん断って、別の薬に切り替えることになります。この薬のさじ加減も、決して自己判断では行わず、医師としっかり相談し、効果を検証しながら調整していく必要があります。
いずれにしても、頭痛の原因や治療薬の見極めは難しいものです。市販薬を自己判断で服用し続けることの危険性が、理解していただけるかと思います。
○『100歳まで冴える脳習慣10』(著者:石川久/主婦と生活社)
記憶力、集中力、思考力が落ちたと感じたら始めどき!もの忘れ、認知症、脳卒中、脳動脈瘤を防ぐ全身管理術。ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」医療監修者、ベストセラー『1日1問解くだけで脳がぐんぐん冴えてくるドクターズドリル』著者が実践する、「脳に効く」生活習慣を公開。











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