ファンズは12月12日、2025年冬のボーナスに関する意識調査の結果を発表した。調査は2025年11月24日~11月30日、同社が運営する資産運用サービス「Funds」の投資家2,860名を対象にインターネットで行われた。
○投資家の74.2%がボーナスを「投資」に充当予定
「ボーナスの主な使い道として、資産形成(投資)を予定していますか?」という問いに対し、74.2%が「はい」と回答した。これは、一般的な消費者を対象とした調査と比較しても高い水準であり、Funds投資家層の資産形成に対する意識の高さを示している。
さらに、投資に充てる予定の割合を尋ねたところ、「50%程度」が25.8%で最多となり、「100%(全額)」の5.2%を含め、50%以上を投資に充当する層は約47%に上った。
投資以外の主な使い道としては、「貯金・預金」(51.0%)、「旅行・レジャー」(39.7%)が続いた。
ボーナス支給額別に分析すると、支給額が高いほど投資意向率も高い傾向が明確になった。500万円以上の層(85.7%)と50万円未満の層(61.8%)では約24ポイントの差が生じている。
年代別では、50代が79.3%で最も高く、老後資金への意識の高まりが背景にあると考えられる。一方、20代は70.2%と相対的に低いものの、7割以上が投資を予定しており、若年層においても高い資産形成意識が確認された。
○ボーナス支給額への不満、30代が最多
ボーナス支給予定額について「不満」「どちらかというと不満」と回答した層は計46.5%。その理由として、「物価高で生活が苦しい」(50.9%)に次いで、「税金・社会保険料の負担が大きい」(49.4%)が「自分の働きに見合っていない」(46.3%)を上回った。
年代別に不満率を分析したところ、30代が49.3%で最も高く、約半数が不満を抱えていることが判明した。住宅ローンや子育て費用など支出が増加する一方、給与水準がまだ上昇途上にある30代特有の経済的プレッシャーが背景にあると考えられる。
不満の理由として、フリー回答では「介護職の為、そもそも給料自体が安いから」(会社員 20代)、「60歳を過ぎて大幅に減額されその後増額されることが無いため」(会社員 60代)、「業績がいいのにそれに見合わない支給額だから」(会社員 40代)、「基本給が安くて手当が多いため、ボーナスが少ない」(会社員 30代)といった声が寄せられている。
○物価高騰(インフレ)はボーナスの使い道に明確な影響
「最近の物価高騰(インフレ)は、今回のボーナスの「使い道」の決定に影響を与えましたか?」という問いに対し、50.2%が「はい」と回答した。
この結果は、家計防衛意識が高まっている状況を裏付けており、回答者の多くが、単なる消費ではなく、インフレに負けないための「投資」や、安全資産としての「貯金・預金」といった、実生活を守るための使い道を選択していることが推測される。











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