FPパートナーは12月15日、「推し活に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2025年11月21日~11月24日、推し活をしている20~59歳の男女1,500名を対象にインターネットで行われた。

○推しに対する平均投資額は「年間12万841円」

全国20~59歳の男女1,500名に対して、現在、推しの対象となる人・キャラクターが何人いるか聞くと、平均の"推し数"は「18.7人」という回答となった。性別ごとに結果を見ると、男性平均が「29.4人」、女性平均が「7.9人」と、男女間に20人以上の差が生じるなど、"推し方"の傾向に違いが見られた。

"推し数"をランキング形式で見ると、推しの対象が「1人」と回答した人が最も多い483名で1位に。以降は、2位「2人(244名)」、3位「3人(206名)」、4位「5人(129名)」、5位「4人(78名)」と、全体的には、推しの人数が少ない人の方が多い傾向にあるが、推しが「5人」いる人の割合は、意外にも「4人」いる人の割合を上回り、全体で4位に位置している。

○推し活に使用できる平均上限予算は「年間18万6,479円」

自身が推しのために使用することができる年間の上限金額を聞くと、全体では「年間18万6,479円」という結果になり、最大金額としては「500万円」という回答もあった。性別ごとに結果を見ると、男性平均が「年間22万6,489円」、女性平均が「年間14万6,133円」となり、個人が設定している上限金額として、男女間に8万円のギャップがあることがうかがえる。

○推し活の投資額に対して幸福リターンのほうが「大きい」9割超

現在推し活をしている人に、推しへの投資額に対して得られている幸福のほうが大きい(求めている価値に対して黒字である)と感じるか聞くと、「幸福のほうが大きいと感じる(46.9%)」、「どちらかといえば大きいと感じる(46.0%)」をあわせた、「黒字」と考えている回答が全体の9割以上(92.9%)にのぼった。

○推し活で買って後悔したものは?

推し活において過去に費用をかけたもの・ことで「よかった」と思うもの、「後悔した(求めていた価値に対して赤字だったと感じた)」ものを聞くと、よかったものの上位は、1位「公式グッズ(71.4%)」、2位「チケット代・イベント費用(64.1%)」、3位「映像ソフト(CD/DVD/Blu-ray)(41.0%)」という結果になった。

一方、後悔したものにおいても、1位「公式グッズ(25.5%)」がランクインするなど、よかったもの・後悔したもの双方のランキングで1位となり、多種多様な公式グッズも、ファンにとっての評価は内容・クオリティ次第であるというシビアな現実が浮き彫りになった。さらに、3位に「非公式グッズ(10.3%)」がランクインし、非公式とわかっていても買ってしまうファンの複雑な心理も明らかになった。

また、推し活における今までで最も高額な一回の消費額を聞くと、平均「6万8,474円」、男性平均が「8万4,646円」、女性平均が「5万1,633円」となった。最大では「800万円」という回答もあがるなど、近年拡大する「推し活市場」において、その投資内容もさまざまな形があることが見受けられる。


○全体の3人に1人以上が「推し活用の貯金」

現在推し活のための貯金をしているか聞くと、全体の3割以上(35.3%)が「推し活のための貯金をしている」と回答。加えて、推しを守るための資金捻出の手段について聞くと、「節約」をしている人が62.7%、「投資」をしている人が34.5%、「副業・アルバイト」をしている人が21.6%となり、その具体的な方法では、1位から順に「ポイントを貯めて使う(64.7%)」、2位「セール・割引を活用する(50.7%)」、「外食を減らして自炊する(41.6%)」となった。

一方で、「イベント参加回数やチケット数を制限する(15.3%)」は最下位となり、最も重要な"ライブ参戦"は最後まで死守していることがわかった。
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