LINEヤフーは12月18日、「子どものスマートフォン利用と家庭内のセキュリティ意識に関する調査」の結果を発表した。調査は2025年11月28日~11月29日、10~60代の男女で、子どもがいる保護者1,052人を対象にインターネットで行われた。

○子どものネット関連のトラブルやヒヤリ、約3割が経験

2024年12月~2025年11月の1年間で保護者の28.4%が子どものインターネット関連のトラブルやヒヤリ経験があったと回答した。トラブルやヒヤリの内容として、「保護者が知らない人とコミュニケーションをとっていた」が11.0%、「不審なURLを開いたり個人情報を入力したりした」が6.6%、「保護者に無断でゲームやアプリ等に課金した」が5.9%、子ども側が保護者の想定外の使い方をしてトラブルやヒヤリとしたケースが上位を占めている。

○スマホ利用に関するルール、約半数が「未設定」

調査では、子どもがインターネットやスマートフォンを安全に使うためのルールを「決めていない」「あまり決めていない」と回答した保護者が48.1%となり、多くの家庭で明確なルールが無いまま子どもがインターネットやスマートフォンを使っている状況が確認された。

○子どものスマホ使用についてアドバイスしている家庭は約6割

子どもがスマートフォンやインターネットを使うための教育やアドバイスを「している」または「時々している」と回答した保護者は60.9%だった。一方、「特にしていない」または「ほとんどしていない」と回答した保護者も39.1%を占め、教育やアドバイスの取り組み状況には幅があることが確認された。

○端末・アプリ設定の定期チェックは33.2%程度にとどまる

子どもが使用するスマートフォンやアプリ、インターネットサービス等の設定(パスコード/公開範囲/二段階認証など)を「月1回以上」または「年に数回確認している」と回答した保護者は、33.2%にとどまった。その一方で、「まったく確認していない」または「ほとんど確認していない」と回答した保護者が47.4%と、SNSの公開範囲や、アプリ課金の設定が意図しない設定になっている可能性も高い。スマートフォンを操作する時間が増える休日や長期休みには特に注意が必要といえる。

○家庭内で重視しているルールと実態にギャップ

家庭内で重視されているルールとしては、利用時間や課金の制限、個人情報の扱いといった、保護者が管理しやすい項目が多く挙げられた。保護者の想定と子どもの実際の使い方との間に大きなギャップがあり、見守りの難しさが浮き彫りになった。
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