PayPay銀行は2025年12月26日、定常プログラム「ステップアップ円預金」の特別金利およびポイント受取の付与率を引き上げると発表した。改定は2026年2月1日から適用され、円普通預金の最大金利は年0.4%(税引後 年0.31%)から年0.5%(税引後 年0.39%)へと引き上げられる。
○最大金利0.5%、ポイント付与率も引き上げ
今回の改定では、特別金利に加え、ポイント受取設定時の付与率も強化される。ポイント付与率は最大年0.5%から最大年0.6%(いずれも税引前)となり、金利と合わせた実質的なリターンが向上する。
また、特別金利およびポイント付与率が適用される預金残高の条件も見直され、高金利を達成しやすい設計となった。適用上限は1,000万円までで、超過分には通常金利年0.2%(税引前)が適用される。
○「預けるだけ」で金利が上がるシンプルな設計
「ステップアップ円預金」は、円普通預金に預け入れるだけで、年齢や預金残高に応じて段階的に金利が上昇するプログラム。複雑な手続きや追加サービスの利用は不要で、2025年3月の提供開始以降、シンプルで分かりやすい仕組みが評価されてきた。
今回の改定後は、29歳以下と30歳以上で条件が分かれ、それぞれ一定の預金残高を満たすことで、最大年0.5%の金利が適用される。特に若年層にとっては、少額からでも金利アップを狙いやすい点が特徴となっている。
○預金金利の引き上げ相次ぐ
これまでに、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクと三井住友信託銀行が普通預金金利を0.2%から0.3%に引き上げると発表。他にもあおぞら銀行(インターネット支店「BANK」)が0.5%から0.75%へ(残高100万円以下に適用)、みんなの銀行が0.3%から0.5%(プレミアム会員向けは0.57%から0.8%)へ、auじぶん銀行が年0.21%から年0.31%(最大で年0.65%)など、引き上げを決定している。
さらに22日には、SBI新生銀行が「SBIハイパー預金 金利最大10倍キャンペーン」の金利優遇内容を一部改定し、特別金利の上限を従来の最大年4.2%(税引前)から最大年5.0%(税引前)へ引き上げると発表した。
日本銀行が政策金利を0.75%程度へ引き上げたことを受け、他行でも普通預金や短期定期預金の金利引き上げが続いている。











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