レバレジーズは、同社が運営する介護職向け求人・転職サービス「レバウェル介護」において実施した、2025年度補正予算案に盛り込まれた介護職員の賃上げ支援策に関する意識調査の結果を発表した。賃上げ支援策については介護職員の61.0%が期待を示した一方、支援が現場に十分行き渡るか不安視する声も一定数あった。


調査は、「レバウェル介護」の利用者を中心に、全国の介護・福祉現場で働く従事者474人を対象に、2025年12月2日から4日にかけて実施された。

○賃上げ支援への期待は大きいが、金額には不満の声も

政府は2025年度補正予算で、介護従事者を対象に月額1万円相当の賃上げ支援を実施し、要件を満たす場合には介護職員1人当たり最大で月額約1.9万円相当の処遇改善を行う方針を示している。

この賃上げ支援策に対し、「非常に期待している」「やや期待している」と回答した介護職員は合計61.0%となった。一方で、「あまり期待していない」「全く期待していない」との回答も25.3%あり、慎重な見方も一定数存在していることが分かった。

前述の月額1万円相当(要件を満たす場合は1人当たり最大で月額約1.9万円相当)という処遇改善について、最低限期待する月額の引き上げ額については「5万円以上」が34.2%で最多となった。一方、政府の支援策と同水準の引き上げ額を希望する回答も33.2%に上り、回答が分かれる結果となった。

賃上げへの期待理由としては「モチベーション向上」や「若手人材の確保」への期待が挙がる一方、仕事内容や責任に見合わない賃金水準への不満や、「支援が現場職員まで確実に行き渡るのか」との不安の声も寄せられた。また、慢性的な人手不足や過重労働といった構造的な課題が、賃上げだけでは解消されないとの指摘も見られた。

賃上げに加えて期待する職場環境の改善については、「人員の増員や配置見直しによる業務負担の軽減」が70.9%で最多となった。次いで「働き方の柔軟性の向上」が50.8%、「職場の人間関係や雰囲気の改善」が38.0%と続いた。

賃上げが実施された場合の現在の職場での就業継続意向については、「大幅に高まる」「やや高まる」の合計が71.3%に達した。

一方、賃上げが期待する水準に届かなかった場合の今後の働き方については、「現在の職場で働き続ける」が50.6%と約半数を占めたものの、「介護職員として別の職場へ転職を検討」「他業界への転職を検討」が合計36.9%となり、一定数が現職を離れる可能性を視野に入れていることが分かった。


同社は、今回の経済支援策を現場の人材定着につなげるためには、賃上げのみならず、人員確保や職場環境の見直しも同時に進め、介護職員が安心して働き続けられる環境づくりを総合的に推進することが重要だとしている。
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