AlbaLinkは2月16日、「実家じまいの話し合いに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2026年2月3日~9日、30代以上の男女500人を対象にインターネットで行われた。
○実家じまいについて話し合ったことがある人は76.0%
30代以上の男女500人に「実家じまいについて話し合ったことがあるか」を聞いたところ、「話し合ったことがある」と回答した人は、「具体的に(12.6%)」「軽く(63.4%)」を合わせて76.0%にのぼった。
なお年齢別に集計してみると、以下のような結果に。
年齢層が高くなると「具体的に話し合ったことがある」と答える人の割合も高くなり、60代以上では半数以上の人が「具体的に話し合ったことがある」と答えた。
自身や親兄弟の年齢が高くなると、実家じまいが身近で切実な問題となり、「具体的な話し合いをしなくては」と感じやすいのだと考えられる。反対に「話し合ったことがない」という人の割合は、年齢層が高くなるにつれて減っている。
○話し合いを切り出したのは「親」が最多
「実家じまいの話し合いを切り出したのは誰ですか」と聞いたところ、最も多かったのは「親(34.8%)」だった。ただ2位「自分(子)(32.2%)」と3位「兄弟姉妹(12.8%)」を合わせると45.0%になり、全体としては「子ども世代」が切り出すことが多いとわかった。
話を出した・話が出たきっかけとしては、「親が高齢になったので」「法事などで家族が集まったとき」「親に病気が見つかったとき」「親がテレビで見て」などが挙げられている。
○実家じまいの話し合いにおける最大の壁
「実家じまいの話し合いにおける最大の壁」の圧倒的1位は「家族間で意見が違う(34.8%)」だった。2位「費用の負担が大きい(15.6%)」、3位「費用の分担を考える(13.8%)」、4位「実家を売却できるか(12.6%)」が続く。まずは家族の気持ちや考え方をすり合わせ、方針を決定することが大きな壁になっている様子がうかがえた。
「実家を売却できるか」「そもそも話題として取り上げにくくて、話し合えない」という状況も、実家じまいに関する方針決定を妨げてしまう。
実家じまいについての話し合いにおいては、「気持ちの整理」も「費用や作業の整理」も壁になることがわかった。
○1位「家族間で意見が違う」
「一番のハードルは親の気持ちだと感じます。長年住んできた家への思い入れが強く、『手放す』『片付ける』という話題自体に抵抗があるようでした。子ども側の現実的な事情と、親の感情の折り合いをどうつけるかが難しい点だと思います」(30代 女性)
「親です。本人だけが実家に価値を見出していて、自分自身はずっと健康で長生きする前提なので、兄弟でこっそりとしか相談し合えません」(40代 女性)
「家族全員の意見をまとめることが難しいと感じます」(50代 女性)
実家じまいについての話し合いでは、家族で意見が対立することも少なくない。例えば親が「苦労して建てた思い入れのある家を残したい」と考えていても、子ども世代が「実家には戻らないし、維持費も負担できないから売りたい」と考えていると、意見は対立する。また子ども世代(兄弟姉妹)間でも、意見がズレることはある。
意見の相違から話し合いがなかなか進まない例はもちろん、「意見が違うとわかっているので、そもそも親とは話し合えない」というケースもあった。
○2位「費用の負担が大きい」
「おそらく売却してもマイナスになるので、売却時にかかってしまう費用面が壁だと感じます」(30代 女性)
「遺品処分の費用です。何十年にもわたって持ち物が増え、とくにたくさんある大きな家具は処分にかなりのお金がかかります」(60代以上 男性)
「家を壊してからでないと土地を売却できない点が大きなハードルです。解体には高額な費用がかかるため、先にまとまった資金を用意しなければならず、実家じまいの判断や話し合いが進みにくくなっています」(60代以上 男性)
実家じまいでは、「家具などの片付け費用」「解体費用」「売却の手数料」といったコストが、想像以上に高額になるケースもある。
○3位「費用の分担を考える」
「もし実家じまいをするとなると、一番ネックなのは誰が費用を出すかだと思います。親の貯蓄がどのくらいなのか把握していないので、姉妹で何かしら援助しないといけないのかなとは思います」(30代 女性)
「誰が費用を負担するのかという点です。詳しく言うと『誰が費用を先にまとめて払うのか』という点で難航しています」(50代 女性)
費用については、全体の金額だけではなく、当事者間の負担割合についても壁になるとわかった。兄弟姉妹間で「平等に出そう」と話がまとまればいいが、実際には「うちは子どもの進学を控えていて、大きな金額は負担できない」とか「自分が親の介護を担ってきたのに、金銭面での優遇がないのは納得できない」といった話になりがち。さらに親の貯蓄状況がわからないまま話が進むと、負担することになる費用の全体像も見えなくなり、ますます話し合いが混沌とする。
○4位「実家を売却できるか」
「まだ具体的に話し合いは進めていませんが、売却ができるかは最大のハードル・課題になると思います」(30代 男性)
「家が古く、売却できるか不安」(40代 女性)
「田舎なもので、売却できるかが壁でした」(60代以上 男性)
実家が本当に売れるのかどうかわからないと、実家じまい全体の計画を立てにくくなってしまう。「売却益をもとに施設に入居する」「売却して相続人みんなで分ける」といった見通しが立てにくくなるので、話し合いの際にさまざまな可能性が考慮されることになり、話が停滞しかねない。先行きが見えないと不安も大きくなると考えられる。
実家を売却できなさそうと感じる理由としては、「家が田舎にある」「古い」などが挙げられた。
5位「片付けが大変」
「実家の片付けなどをどのように行うかが、ハードルだと思います」(30代 女性)
「親の思い出が詰まった物をどこまで処分するか決めることです。
「家財道具等の処分」(50代 男性)
実家じまいする際には、片付けも必要となる。片付けが話し合いの壁になってしまう理由としては、「物に対する思いが親子で違う」などがある。思い入れのある物を捨てるという行為には精神的な負担がある。また、捨てていいのかという判断も難しくなるため、話し合いが進まなくなるようだ。また物が多いと処分に手間がかかり、費用もかかかる。
○同率5位「手間の分担を考える」
「誰が中心となって進めるか。兄弟全員実家から遠方に住んでいるので、行き来が簡単にできないため」(30代 女性)
「誰が手続きをするのかで揉めそうだった」(50代 女性)
実家じまいには、相続、売却、室内の整理といった手間がかかる。法的な手続きが絡んでくることも多く、多くの人にとっては慣れない手続き・作業のため、負担も大きくなる。
そのため兄弟姉妹間で、誰が手続きや作業を担うかの話し合いが難航することも。遠方に住んでいる兄弟姉妹が多い場合、現地で動ける人と動けない人の差が生まれ、不公平感につながることも少なくない。
○7位「話題として取り上げにくい」
「父が若い頃一生懸命働いて建てた家だからこそ、話を切り出すのは心苦しかった。」(30代 女性)
「『生前に話し合うのは失礼かもしれない』という思いがある」(40代 男性)
「『亡くなった後のこと』というのが、積極的に話し合うことのハードルになってしまう感じがあります。亡くなることを考えたくない気持ちがあります」(50代 女性)
実家じまいについては、実家に住んでいる祖父母や親の死を連想させるテーマでもあるため、忌避感をもつ人もいる。
克服のためのアイデアとしては「残りの人生をよく生きるための、ポジティブな話として提案する」などが挙げられた。一方で「親の意識や世間一般の意識が変わらないと、難しい」という声も寄せられている。
○実家じまいの話し合いを円滑に進めるコツ
「実家じまいの話し合いを円滑に進めるコツ」と聞いたところ、1位は「親の意見を聞く(32.0%)」だった。2位は「早めに動き始める(26.2%)」、僅差の3位は「第三者に相談する(25.0%)」となっている。
「親の意見を聞く」「当事者間でよく話し合う」という意見からは、まず家族間で意思疎通をはかることが重要だという考えが読み取れる。しっかり話し合ってお互いの意向を確認するためには、早めに動いて時間をかけることも重要となる。一方で「第三者に相談する」という意見も多く、必要なときには、上手に外部の力を借りたいという意向も見られる。
○1位「親の意見を聞く」
「自分自身も父親も生まれ育った家なので、実家じまいになかなか踏み切れないことかもしれません。ただ自分自身がすでに家を建ててしまっているため、親の気持ちが第一優先になるかと思います」(30代 男性)
「親の意見を聞いて、そのあとに子どもの意見を言う。親の意見を蔑ろにしない」(50代 女性)
「親の意向をあらかじめ聞いておくことが大事だと思う。
親の気持ちを尊重する姿勢が重視されていることがわかる。「最大の壁ランキング」でもわかったように、実家じまいは親の死を連想させるデリケートな話題でもあり、親子で意見が異なることも多々ある。そのため感情面に配慮し、親の考えや不安を丁寧に聞くことが、話し合いの土台になると感じている人が多いようだ。
「自分の人生や家を尊重してもらえている」という安心感を与えることで、親が抱える話し合い自体への抵抗感を少なくできると期待できる。また、親の意向という指針を得れば、兄弟姉妹間でも足並みを揃えやすくなる。
○2位「早めに動き始める」
「できるだけ早い段階から、重い話題としてではなく将来の選択肢のひとつとして話すことが大切だと思います」(30代 男性)
「親を説得するのも家が売れるのにも時間がかかるので、なるべく早めに話を出す」(50代 女性)
「親が元気なうちから、少しずつでも進めておくこと」(60代以上 男性)
早めに動き始めることをコツとして挙げた理由には、「実家じまいには想像以上に時間がかかる」「親が認知症などの病気になってからでは遅い」などがあった。
実家じまいに反対する親兄弟を説得するためには時間が必要で、話し合いも1回で済むとは限らない。また、実家じまいするという方針がまとまったとしても、実際の売却や手続きがすぐに進まないことも多々ある。
少しずつ話題にして理解を得つつ、コツコツと情報収集などの準備をしておくことで、突然の出来事に慌てず対応できるメリットがある。早めに伝える場合には、「急かされている」と感じさせないよう、話し方も工夫する必要がある。
○3位「第三者に相談する」
「第三者からの助言。『売却するといくらになるか』や『手続きをどのように進めるとスムーズか』など、自分たちだけでは明確にわからない部分をプロである第三者から教えてもらうことで、安心して進められると感じました。
「第三者や専門家の意見を交えることで、家族間の衝突を減らせました」(50代 男性)
第三者に相談することが有効だと考えられている理由としては、大きくわけてふたつある。まずは「売却で得られる金額の見込み」や「スムーズな手続きの進め方」といった専門的なアドバイスを得られることで、知識が補われる点。もうひとつは、話し合いに冷静な第三者が加わることで、家族間の衝突を減らし、トラブルを予防できるという点。税理士や不動産業者といったプロが加わることで、話し合いが実務的で冷静な場になりやすいようだ。
○4位「当事者間でよく話し合う」
「何回も話し合い、全員が納得する形にしていく」(30代 男性)
「親と子、お互いの立場からの意見を素直に伝え合った上で話し合いを始めること。残されるのは子なので、親の気持ちだけを優先するのも違う気がする」(40代 女性)
「兄弟や親族でしっかりと話を付けて、揉めることがないようにして進めること」(60代以上 男性)
実家じまいにおいては親の意向を優先する人が多かったものの、実家じまいには子ども世代の意見も重要となる。実際に実家じまいの手続きや管理を担うのは、子ども世代である場合も多いからだ。そのため親の気持ちを尊重しつつも、子ども世代の負担や現実的な事情も丁寧に伝える姿勢が欠かせない。しっかり話し合って全員が納得しやすい形に辿り着ければ、のちのちのトラブルも防ぎやすくなると期待できる。
○5位「時間をかける」
「愛着心を鎮めるのが一番大変で、かつ重要だと思います。長い目で見て、時間をかけて納得させていくことが必要ではないでしょうか」(30代 女性)
「一回の話し合いですべて決めようとせず、スモールステップで話を進める。親の意向は変わるものだと思っておき、話が二転三転しても焦らない」(30代 女性)
「今回は母からの申し出があり、結論を急ぐ段階でもないので、いろいろ考えたり相談したりできる時間があります。親子双方に、将来の展望を考えたり話したりする時間が必要だと考えます」(40代 女性)
実家じまいには気持ちの整理が重要なため、結論を急ぐのではなく、時間をかけることが大切だと考える人もいる。少しずつ話を重ねることで、親自身が将来を考える心の準備が整い、結果として納得感のある判断につながるというメリットが期待できる。
一方で、単なる先延ばしにならないよう、注意する必要がある。「スモールステップ」というコメントがあったように、話し合う項目や段階を決めておくと、先延ばしにならずスムーズに進めやすいと考えられる。











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