電子チケット、キャッシュレス決済、地図アプリ。スマホが生活の中心にある今、バッテリー残量はもはや“酸素”のようなものだ。
意識しないときは気にならないが、失いかけた瞬間に初めて重要性を思い知る。ヤバい、何もできなくなる……と。

そんな命綱を支えるライフラインとして存在感を増しているのがモバイルバッテリーのシェアリングサービス「CHARGESPOT」だ。今回は運営会社のインフォリッチでマーケティングを担う石橋晋さんに、「CHARGESPOT」が支持を拡大し続ける理由をお聞きした。

○コンセプトは「どこでも借りられて、どこでも返せる」

――まず、「CHARGESPOT」のサービス概要について改めて教えていただけますか?

ひと言で言うと、モバイルバッテリーのシェアリングサービスです。今、日本国内ではシェアナンバーワンで、約6万台が設置されています。主にコンビニや駅、商業施設などにあるのですが、コンセプトとしては「どこでも借りられて、どこでも返せる」。ここが一番のポイントとなっています。

実は海外でも展開していて、今は香港、中国、タイ、台湾、シンガポール、オーストラリア、最近だとイタリアなどでも使っていただいています。

――「CHARGESPOT」で借りられるバッテリーは、どういったスペックのものなのでしょう?

現行モデルは容量が5,000mAhで、出力が7.5Wです。スマホが1分につき1パーセント充電できるくらいのイメージで、iPhoneなどであれば約1回分ですね。2時間も使っていただければ、バッテリー内の電力はほぼスマホに充電できる形になります。


今後は急速充電モデルの普及も進めていく予定で、こちらは出力を18Wまで上げて、容量も8,000mAhに引き上げています。

本体にはLightning、USB Type-C、Micro USBという3つのコードが内蔵されているので、ほぼ全てのスマホに対応しています。

――まだ利用したことがない人に向けて、実際の使い方の手順を教えてください。

わずか3ステップと非常にシンプルで、アプリをダウンロードして、QRコードを読み込むとバッテリーが飛び出してきます。充電が完了したら近くにあるスタンドに差し込むだけ。これで返却完了です。

――アプリを入れた後、個人情報の入力とかが大変そうなイメージがありましたが……。

GoogleApple IDなどいろいろなログイン方法がありますが、名前などの個人情報を入力する手間はほとんどありません。本当に充電が切れそうなときに使っていただくサービスなので、入力で時間を取られたら大変だと思いますので。決済もクレジットカードやPayPay、キャリア決済など、ほとんどのサービスに対応しています。

どこにスタンドがあるかを探す手間はありますが、今は主要なコンビニ3社さんにはほとんど置いていただいているので、「コンビニに行けばある」と思っていただいて大丈夫です。
○旅行やイベントなど「スマホがないと困るシーン」をカバー

――実際にユーザーさんからはどんな声が届いていますか?

私たちは週に2回は必ずユーザーインタビューの時間を設けているのですが、よくお聞きするのは、旅行やライブなどのイベントで使っているという声ですね。
今は電子チケットですし、撮影OKなライブも増えています。その瞬間しか出くわせないシーンなのに充電がない、というときに「CHARGESPOTを見つけて借りられた!」といった体験を語ってくださる方が多いんです。

――きっと、砂漠でオアシスを見つけたような感覚なんでしょうね。

まさにそう例えてくださる方もいます。今までは重たいバッテリーを買って持ち歩いていたかも知れませんが、CHARGESPOTなら安く済みますし、荷物にもなりません。

あと意外と多いのが、「自前のバッテリーを持っているけど、その充電を忘れた」「コードを忘れた」という方。そういう時にも活用していただいていますね。

――自分のモバイルバッテリーを持ち歩かなくていい、というメリットはかなり大きそうですね。

ヘビーユーザーの方からは「煩わしいものから解放された」という声をよく聞きます。「寝る前にモバイルバッテリー充電しなきゃ」「朝起きたら充電し忘れてた」といった小さなストレスから解放されて、「なくても借りればいいか」と思えるようになる。それもこのサービスの魅力だと思っています。

――逆に、「ここを改善してほしい」という要望はありますか?

一番の弱点は「スマホのバッテリーが0%になったら借りられない」ということです。
アプリが起動できず、QRコードも読めませんから。そこで今、クレジットカードのタッチ決済で借りられるモデルを開発して、順次展開しています。これならアプリも不要で、カードをタッチするだけでバッテリーをお使いいただけます。
○スマホだけじゃない、意外な活用術と「22歳以下限定」のお得なプラン

――スマホの充電以外に、何かおすすめの使い方があれば教えてください。

カメラ、イヤホン、電子タバコ、携帯ゲーム機など、小型のデバイスならいろいろとお使いいただけます。最近だと夏の猛暑でハンディファンを使っている方が多いですが、その充電で使ってくださる方も結構いらっしゃいますよ。

――ちなみに、料金が気になる方も多いと思うのですが、何かお得な使い方はありますか?

「CHARGESPOT Pass」というサブスクプランが非常にお得です。48時間借りても390円で済むんですよ。あとは月に6回以上利用する方であれば、それ以上は料金が上がらない“頭打ち”の仕組み(月額2,340円)もあります。

さらに、「U22割」も本格的に始まりました。3時間借りても165円。大学への設置も増やしていて、「1時間無料」というキャンパス割をやっている大学もあります。


――それは素晴らしいですね! 最後に、これから使ってみたいという方へメッセージをお願いします。

大事なシーンでこそCHARGESPOTを思い出していただけると嬉しいですね。私自身の経験ですが、子どもの運動会で久々にカメラを持っていったら充電されてなくて……。場所取りまでしたのに、二度と訪れないシーンが撮れないかもしれない、と焦りましたが、CHARGESPOTで難を逃れました。

あと、飛行機の規制も厳しくなっていますが、空港のコンビニで借りて、搭乗直前に空港のスタンドで返せば機内に持ち込む必要もなく、身軽で済みます。今は主に若い皆さんに利用していただいていますが、ぜひ社会人のみなさんにも出張や旅行などでお使いいただけると嬉しいですね。

猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら
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