「ワカメを食べると髪が増える」という話を、一度は耳にしたことがあるでしょう。

今回は、「ワカメを食べると髪が増える」という噂について、22歳から69歳までのマイナビニュース会員413名にアンケートを実施しました。
結果は、信じている方が34%、信じていない方が66%と、否定派が多数を占める形になりました。

回答者の声を見ると、「試したけれど生えなかった」と実体験をもとに否定する方がいる一方、「ワカメや昆布などの海藻類はミネラルが豊富で、薄毛予防に効果的だと思う」と効果を信じる方も。

では実際のところ、どうなのでしょう。AGA治療を専門とする金仁星先生にお話を伺ったところ、「ワカメを食べると髪が増える」という話は、「医学的な根拠はない」とのことでした。
ワカメの過剰摂取は逆効果になる可能性も

金先生によると、ワカメをはじめとする海藻類の摂取が薄毛を改善・予防するという科学的なエビデンスは存在しないそうです。

ワカメなどの海藻に含まれるミネラルやヨウ素が髪に良いというイメージが広まっていますが、先生は「これらの成分が薄毛に対して治療効果を持つという臨床研究は見当たりません」と話されています。

また、ヨウ素は甲状腺の働きに欠かせない栄養素ですが、日本人は普段の食事から海藻を多く摂取しているため、不足することはほとんどないそうです。むしろ注意が必要なのは摂りすぎによるリスクです。ヨウ素を過剰に摂取すると甲状腺の機能に異常をきたし、場合によっては薄毛の原因になることもあるといいます。
バランスの良い食事が毛髪の健康維持には重要

金先生によると、亜鉛・鉄・ビオチン・タンパク質といった栄養素が不足すると、休止期脱毛などを引き起こす可能性があるといいます。髪の健康維持には、バランスの取れた食事が大切です。

重要なのは、「ワカメさえ食べれば大丈夫」と一つに偏らないこと。
さまざまな栄養素をバランスよく摂る。この日々の積み重ねが、健やかな髪を保つことにつながります。

○金 仁星(きむ いんそん)

大阪大学医学部卒業後、地元の病院で臨床研修修了。その後、AGAや美容などの多数のクリニックでの勤務。会社を設立し、クリニック向けのコンサルティングや医療記事の執筆・監修を行っている。

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