正社員の方でも、収入を増やすために副業を始める方が増えています。自分に合う副業を見つけることで、将来のキャリアアップにつながる可能性もあります。
本記事では正社員の方におすすめの副業、賢く副業をするポイント、要注意点を解説します。

副業を解禁する企業が増えている

副業とは本業と並行しながら行う別の仕事です。日本企業はこれまで、副業に消極的でしたが、現在は副業を解禁する企業が増えつつあります。

経団連が実施した調査によると、副業を認める企業の割合は以下のとおりです。

2018年:41.4%
2019年:46.0%
2020年:50.6%
2021年:60.9%
2022年:83.9%

コロナ禍を経て、一気に増加のスピードが増していることがわかります。副業を認める傾向は、今後もしばらく続くと予測されます。

副業にはさまざまなものがありますが、一定の時間や労力をかけることが必要です。本業に悪影響を与えないように配慮する必要もあるため、どの副業を選ぶかは自身のキャリアとの整合性を見ながら判断することになります。
正社員が選ぶべき副業の3条件

正社員の方が副業する場合、3つの条件を考慮することがおすすめです。すべての条件を満たさなくても、少なくとも1つは当てはまる副業を選びましょう。
○本業と相乗効果があるか

副業を早期に軌道に乗せるには、本業で使用しているスキルを活用できることが望ましいです。本業とまったく関係のない副業の場合、一から新たなスキルを身に付けなければならず、時間がかかります。


副業で磨いたスキルを本業で活かせるシーンもあるため、相乗効果を狙える副業はおすすめです。
○時間と場所の柔軟性はあるか

平日は本業で多忙な方が多いでしょう。まとまった時間が確保できなくても、スキマ時間を活かして作業ができる副業であれば続けやすいです。

パソコンやスマホでできる副業は、時間や場所を選ばずにできるものがほとんどです。
○将来の資産になるか

スキルの習得や経験の積み重ねにより、将来の資産になりそうかを考えることも重要です。収入は主に「
フロー型(切り売り・単発・流動)」と「ストック型(継続・蓄積・安定)」があり、後者を目指すのがおすすめです。

ストック型の収入を得られると、収入が安定・管理しやすくなります。
スキルを磨ける副業3選

正社員の方にとって、スキルを磨ける副業を紹介します。
○オンライン秘書

パソコンさえあればできる副業の代表例が、オンライン秘書です。経理、リサーチ、スケジュール管理、メール・チャット対応、データ入力などの仕事があります。

収入の目安は月5万円~10万円で、スキルや案件によります。ランサーズやクラウドワークスなどでは、未経験でも案件を探すことが可能です。


オンラインで完結するため、スキマ時間で取り組めるため、会社員にも人気です。パソコンやネット環境、ChatworkやZoomなどのツールを用意しましょう。
○資料作成代行

パワーポイントやエクセルなどを使い、さまざまな資料を作成する仕事です。営業資料、企画書、プレゼン資料、商談資料、セミナー資料、ホワイトペーパー、会社案内などが代表例で、正社員の方が始めやすい副業の1つでしょう。

報酬は1つの案件あたり、3万円~10万円程度で、専門性や複雑性などによって変動します。これまで本業で経験があり、他者から高く評価されたなど、自信のある領域から始めてみるとよいでしょう。

資料作成代行は、サービスの範囲を明確に決めることが重要です。修正は何回までか、どこからがオプションになるのかをわかりやすく提示しましょう。
○Webライティング

企業のホームページやブログなどに掲載する記事を執筆する仕事です。パソコンとネット回線があれば始めることが可能で、会社員の方が手軽に取り組める副業といえます。

資料作成代行にも当てはまることですが、誰が見てもわかりやすいコンテンツを作成する必要があるため、説明力・説得力が問われます。

最初の頃はさまざまなジャンルの記事制作にトライしてみるとよいですが、できれば徐々に得意領域を作っていくことがおすすめです。
専門性を構築すると、高単価な案件を受注しやすくなり、ビジネスも安定します。
経験を活用できる副業2選

ここからは、正社員として積み重ねてきた経験を活かせる副業を紹介します。

○コンサルティング

これまでのビジネスでの経験やスキルを生かして、企業や個人にアドバイスを提供する副業です。ITコンサル、経営コンサル、人事コンサルなどさまざまな領域のコンサルティングがあります。

副業コンサルの報酬は、10万円~100万円程度です。稼働率が高いほど収入も増えていきますが、まずは週に数時間程度の小規模な案件から始めてみるとよいでしょう。

近年注目されているのが、比較的狭い知識を活用する「マイクロコンサルティング」です。自身の専門分野に限定したニッチなサービスを、小規模で展開するコンサルを意味します。

数カ月に及ぶような大規模なプロジェクトではなく、1カ月・数週間以内で完結する短期のプロジェクトが主です。マイクロコンサルは副業との相性が良く、正社員の方も軽い負担で取り組めるのがメリットです。
○スキルシェア

スキルシェアとは、自分が得意とする技術・知識・経験を、オンラインの専用プラットフォームで販売する仕事です。コンサルティングに少し似ていますが、企業よりも個人に対して販売するケースが主流です。


スキマ時間を活用しやすく、需要が幅広いのが特徴です。イラスト、外国語、動画編集、家事、エクササイズなど多岐にわたり、仕事以外にも趣味で得意とする領域をスキルとして販売できます。

スキルシェアプラットフォームとして有名なのは、ココカラ、ストアカ、タイムチケット、MOSHなどがあります。それぞれのプラットフォームごとに取り扱うスキルに違いが見られるため、自分のスキルにマッチする場所を探しましょう。
コツコツ資産形成につながる副業3選

この章では「ストック型」の資産を形成できる副業について見ていきましょう。
○専門特化ブログ

特定のジャンルに絞って情報を発信する、専門特化ブログは、個人がストック型収入を目指すのに有効な手段です。キャンプ、美容、家電などの分野から、さらにニッチな領域に絞って情報を発信するため、SEO(検索エンジン最適化)にも強いです。

専門特化ブログを閲覧する読者のニーズは明確なことが多く、申し込みや購入につながりやすいのもメリットです。ただしその分、専門知識や経験、クオリティの高い記事が求められます。

副業の初心者の方が専門特化ブログを運営するなら、やはり自分の経験や興味があり、検索需要が一定あるものが続けやすいです。競争の少ないキーワードから検索流入を狙いましょう。
YouTube

YouTubeで動画を配信し、広告収入を得るビジネスです。
かつては動画編集のハードルは高いものでしたが、現在は初心者でも編集ができる動画ツールが普及し、YouTubeは定番の副業となっています。

YouTubeで流れる動画はさまざまで、顔出しなしでも多くの登録者を集めているチャンネルはたくさんあります。AIを使えば、音声まで自動的に出力してくれるため、本人が読み上げる必要もありません。

YouTubeで収益を得るには、登録者1,000人以上で、かつ再生時間4,000時間(ショート動画は1,000万回)などの条件を満たす必要があります。
○デジタルコンテンツ販売

デジタルコンテンツ販売とは、電子書籍やイラストなどを、PDFや画像、テンプレートにしてネット上で販売する副業です。一度コンテンツを作成してうまく軌道になると、自動的に売れ続ける仕組みが作れるため、ストック型収入を得られます。

在庫を抱える必要がなく、配送コストもかからないため、利益率が高いのも特徴です。デジタルコンテンツ販売のプラットフォームとして有名な場所としては、NoteやNotion、BASEなどがあります。

デジタルコンテンツ販売で成功するコツは、まず無料コンテンツで信頼を得てから有料コンテンツへ誘導すること。競合も多いため、埋没しないようにいかに差別化するのかも重要です。
要注意!手を出してはいけない危ない副業の見分け方

副業に関心のある方が多いことから、SNSなどでは詐欺の情報も増えています。闇バイトなど犯罪に巻き込まれる恐れもあるため、注意が必要です。


ここからは、危険な副業の見分け方を解説します。
○誰でも簡単に稼げるとアピールしている

危険な副業で多いのは、誰でも簡単に稼げるかのようにアピールしている文言です。「初心者でもいきなり月30万円」「経験なしで毎週10万円」といった
○入金が必要

副業のやり方を教えるとして、入会料や資料代などの名目で、支払いをするよう求めてくるケースがあります。また、投資として暗号資産などの購入を促すケースもあります。

今回紹介したような副業では、パソコンなどの機材は必要なものの、支払いは不要なものがほとんどです。副業のスクールなどもありますが、利用するべきかは慎重に判断しましょう。
○本人確認資料を要求される

本人確認資料の提出を求められた場合も注意が必要です。クラウドワークスなどで、会員登録をする際などに、本人確認資料を求められることはあります。しかし、仕事の受注先から提出を求められることはまずありません。

よく知らない相手に対し、運転免許証やマイナンバーカードの画像を送信することはやめましょう。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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