ハミルトンは新天地での戦いを楽しんでいるようだ(C)Getty Images

 2025年、フェラーリを新天地に選び、前人未到の8度目のワールドタイトル獲得を目指すルイス・ハミルトン。名門の一員として迎える、F1キャリア19年目のシーズンの幕開けが少しずつ近づいている。

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 長く在籍したメルセデスを昨シーズンいっぱいで離れてからは、現在まで精力的にテストに取り組んでいる。今年に入り、バルセロナでは旧車で移籍後初ドライブを行い、先月末にはバーレーンでのプレシーズンテストで新車を駆り、本格的に走り込んだ。

 タイトル候補にも挙げられるフェラーリに加わり、ベテランとして誰よりも注目を集める存在のハミルトン。順調に準備を進める40歳は、新シーズンの開幕を前にモチベーションも高まり続けているようだ。英メディア『MOTORSPORT WEEK』では、現地時間3月3日、ハミルトンの特集記事を掲載。新たな環境での戦いに臨むハミルトンの心境などを伝えている。

 同メディアは、「これまでF1キャリアを通じてメルセデス製のパワーユニットを使用してきたハミルトンにとって、フェラーリのエンジンに適応することがこれまでの走行での課題のひとつとなっている」と指摘するとともに、「しかし40歳となったハミルトンは、新たな挑戦を克服することを楽しんでいると認め、フェラーリでの初年度から最高のスタートを切るべく取り組んでいる」などと綴っている。

 その上で、ハミルトンがマシンの感触について、「フェラーリは非常によく作られているし、(メルセデスと比べ)特性が大きく異なる」と述べたコメントを紹介。また、「単なるマシンの乗り換えではなく、明確に異なる特性を持っているのが新鮮だね。走らせ方やコーナーへの入り方など、これまでとは違う要求に適応していくのが面白いよ」として、ポジティブな言葉が発せられている。

 さらに同メディアも、「7度のF1王者であるハミルトンは、マクラーレンが好調なペースを見せる中で『フェラーリにはやるべきことがある』と認めたものの、SF-25との『絆』を築き始めていると語った」などと振り返っており、「この前向きな姿勢は、2024年のメルセデス最終シーズンでW15と噛み合わず苦戦した際のコメントとは対照的なものとなっている」として、現状を評している。

 フェラーリでの新たな挑戦を楽しみ、確かな手ごたえも感じ取っているというハミルトン。

開幕戦、オーストラリアGPのグリッド上でもどんな表情がみられるか、非常に楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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