石川は実戦で快投、アピールを続けている(C)産経新聞社
巨人が28日の開幕戦にむけ、着々とチーム構想を固めている。
注目の開幕ローテ争いにおいては新加入、田中将大の日曜日登板が濃厚。
【巨人】阿部監督が田中将大”6番目”開幕ローテを明言



すでに開幕投手内定の戸郷翔征、2年連続10勝をマークしている山崎伊織、昨年侍ジャパンで奮闘した井上温大、フォスター・グリフィンの両左腕が有力視されており、ここにベテランの田中が加わることで残り1枠を赤星優志、横川凱、堀田賢慎、田中瑛斗、石川達也、西舘勇陽、又木鉄平らが争う形となっている。
巨人の先発ローテ争いについては球界内からも考察の声があがっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4日日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人】阿部監督が田中将大"6番目"開幕ローテを明言!!戸郷/グリフィン/山崎/井上がローテ当確で残り1枠を争奪戦!!高木豊が考える候補選手とは!?」と題した動画を更新。巨人の先発ローテ争いを独自の目線で語っている。
まず田中に関しては「ボールに力がある」とした上で順調に調整を進めているとした。
また注目の先発ローテ争いにおいては、沖縄・那覇キャンプで関係者には当初は西舘、横川、又木の3人が有力候補と聞いていたとした上でここにきて、「様子が変わってきた」とした。
その上で「それ以上によく感じるのが石川」として、新加入となった石川に目を留めた。
高木氏も「いいなぁ」として、具体的には「落ち着きがいい 場数踏んでいる」とDeNAでも中継ぎとして、数々の緊迫した場面をしっかり投げ抜いてきたことの自信も感じられるとした。
石川は昨オフにDeNAを戦力外となり、巨人に入団。2日のヤクルトとのオープン戦では1点を追う6回に登板。先頭のホセ・オスナ、続く浜田太貴を連続空振り三振に打ち取ると、7回も丸山和郁、赤羽由紘を連続三振と圧巻の投球を見せた。球威ある直球にチェンジアップ、スクリューの変化球も冴え、変幻自在の投球で2回4奪三振、無失点と開幕カードでぶつかるヤクルト打線を封じ込めた。
同氏は左腕のピッチングに関して「彼は度胸が座っている 落ち着いて見られる」として、ピッチングの中でも「ボール先行しても、落ち着いていく」と自分でゲームメイクしていく能力にたけているとした。
動画内ではほかの先発候補とされる現役ドラフト組の田中瑛斗に関しても言及。「これはちょっと嫌だぞ」としながら、「シンカー気味 右バッターに食い込むようなボールを投げる」として、「人と違うボールを投げるから面白いと思っている」と注目投手の1人とした。
動画内ではほかの先発候補についても語っている。
石川に関しては当初救援左腕としての働きが見込まれていたが、安定したパフォーマンスを示していることで、首脳陣も先発候補に加えるなど、段々と評価が高まってきた経緯がある。
し烈な先発ローテ争いに関しては開幕前からこのようにアピールを続けていけば、シーズン中に不測の事態が起きても、かわりの投手がすぐ穴を埋められるという層の厚さにつながっていく。
果たしてスタートとなる開幕ローテ、6枠目を勝ち取るのはどの投手となるか。今後の開幕までの内容も注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]