MLB挑戦を表明している村上には様々なオファーが舞い込みそうだ(C)産経新聞社
今オフ、フアン・ソトを獲得するなど大型補強が話題を呼んだメッツ。はやくも来季に向けた戦力強化を論じる声も聞こえてきており、NPB球団所属の若きスラッガーの名前が挙がっているようだ。
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2025年シーズン終了後、ポスティングによるメジャー挑戦を表明しているヤクルトの村上宗隆が、メッツの獲得候補になると米メディア『Sports Illustrated』が見通している。3月3日に配信となったトピックの中で同メディアは、メッツの一塁手ピート・アロンソが来オフにFAとなり流出の可能性があると伝えている。
その事態に備え村上と、さらにブルージェイズと単年の契約をかわしたブラディミール・ゲレーロJr.に対し、メッツがアプローチすべきと同メディアは主張。その上で、村上について「25歳のムラカミは年齢に対してすでに強打者としての実績を積んでおり、これまでにNPBで通算241本塁打を放っている」と打力を称えており、三振の多さなどを指摘しながらも、守備面では「MLBでは一塁手として起用される可能性が高い。それでも、三塁の経験がある点は、興味を持つ球団にとってプラス要素になり得る」などと評価する。
同メディアは、「メッツは来オフに3人の一塁手を選択肢として持つことになる」と見込み、アロンソと、同じく来オフにFAになる可能性が囁かれているゲレーロJr.、そして村上を並べており、「アロンソの残留が不透明な状況を考えると、メッツは来オフの補強候補にムラカミを含めるのが賢明だろう」と指摘。
また、それぞれの契約内容にも言及。「ムラカミは高額契約が必要であるだけでなく、ヤクルトへのポスティングフィーも発生する。それでも、同じオフにFAになるゲレーロJr.の契約額はさらに高騰する可能性がある。ゲレーロJr.は年齢と実績を考慮すると、フアン・ソト並みの超大型契約を求める可能性があるためだ」などと論じている。
その一方では、「スティーブ・コーエンの資金力を考えれば、メッツがFA市場で予算オーバーするとは考えにくい」とも綴っており、加えてアロンソも今季の成績次第ではオプトアウトを行使せず、2年契約を全うすることもあり得るなどと見通しながら、「来冬に向けて、メッツはファーストベースの将来を決定する大きな決断を迫られることになる」と強調している。
すでに米国内でも注目を集める存在となっている村上。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]