シーホース三河は3月5日(水)、敵地の川崎市とどろきアリーナで川崎ブレイブサンダースとの同地区対決を行なった。

 キャプテンの須田が1Qで10得点を挙げて流れを作ると、後半はペイントエリアを固く守り、5人が二桁得点とバランスの良いオフェンスを展開。

今季2度目の100点ゲームで快勝した。

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―試合結果―
2025年3月5日(水)
川崎 ● 91 – 104 〇 三河
(三河通算成績 28勝12敗)

B1リーグ・シーホース三河、川崎に一度もリードを許さず、100点ゲームで快勝

1Q 川崎 24–32 三河

前節無得点と苦しんだ須田が10得点で流れを作る

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#19西田(優)の3Pシュートで幕開け。序盤は一進一退の展開も、#13須田がドライブからタフショットをねじ込み、3Pシュート時にファウルを受けてフリースローを獲得。3本すべてきっちりと沈めてチームを勢いづける。

開始4分に川崎のチームファウルが5つに達したのを生かし、#11久保田がインサイドを攻め立ててボーナススローで加点。川崎#24ジョンソンの3Pシュートで反撃されるも、すぐに#13須田が3Pシュートでお返し。残り4分に#10レイマンとのコンビプレーから#0オーガストがフリースローをもぎ取って8-18と二桁リードを作る。

再び#13須田が3Pシュートでフリースローを得ると、#7長野との2メンゲームで#0オーガストがバスケットカウントを獲得、バランスの良いオフェンスで得点を重ねていく。川崎は#35ライト、#7 篠山の連続3Pシュートで対抗するが、セットオフェンスから#18角野が3Pシュートを決め切って30得点目。さらに残り10秒に#10レイマンのカットインで加点するが、川崎#24ジョンソンにブザーと同時に3Pシュートを決められ、8点リードで最初の10分を終える。

2Q 川崎 50–55 三河 (川崎 26–23 三河)

ワンポゼッション差に詰められるも、ディフェンスからリズムを取り戻す

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

川崎#35ライトの3Pシュートで5点差に追い上げられるが、#7長野の素早いリングアタックで渡り合う。川崎#24ジョンソンにインサイドで粘られるも、#18角野の3Pシュート、#27石井のドライブで主導権を渡さない。

その後は川崎が追い上げては三河が突き放す熾烈な点の取り合いが続くが、残り4分半に川崎#35ライトのカットインで42-45のワンポゼッション差に迫られる。

#54ガードナーがパワーで押し込んでフリースローで引き離すと、オールコートディフェンスで#19西田(優)が立て続けにスティールに成功。ボーナススローで得点を重ね、さらに24秒バイオレーションを誘発して、#11久保田がドライブで42-52とリードを二桁に戻す。

しかし終盤川崎#3 キリヤ・ジョーンズ、#25 アレンの3Pシュートで追い上げられ、5点リードで試合を折り返す。

3Q 川崎 63–82 三河 (川崎 13–27 三河)

ペイントエリアを死守し、ガードナーを起点に効率のよいオフェンスを展開

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#11久保田のオフェンスリバウンドを奪い、#0オーガストがフリースローで先制するが、開始1分にターンオーバーから失点して55-57と2点差に肉薄される。

大事な場面でエース#19西田(優)がフェイダウェイを決め切ると、#0オーガストが狙い澄ましたスティールから得点して畳み掛ける。開始3分には#54ガードナーのポストアップから#13須田が3Pシュートを射抜いてリードを9点に広げる。

タイムアウトを取った川崎は、#7篠山の3Pシュートで食い下がるが、#11久保田の果敢なドライブ、#54ガードナーの力強い1on1でリードを再び二桁に拡大する。

全員で粘り強くペイントエリアを死守し、アップテンポなオフェンスから#32シェーファーのフリースロー、#10レイマンの3Pシュート、#18角野のアタックと一気に突き放し、残り35秒に#54ガードナーと#10レイマンのハイロープレーで19点リードして最終Qへ入った。

4Q 川崎 91–104 三河 (川崎 28–22 三河)

最大22点リード。一度もリードを許さず、100点ゲームで快勝

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー。

川崎にファストブレイクから先制点を取られるも、#7長野との連携プレーで#32シェーファーが連続得点して流れを手放さない。#0オーガストのアタックで68-89とリードを20点台に乗せる。

開始3分、#16西田(公)との2メンゲームから#0オーガストが3Pシュートを射抜いて点差を22点に広げる。

18点リードで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、川崎に#35ライト、#12野﨑、#2小針の3Pシュートで猛追され、残り1分半に10点差に詰められる。#10レイマンが3Pシュートで盛り返すと、#16西田(公)がボーナススローで加点。さらに#16西田(公)がフロアダイブしてボールを奪い、#19西田(優)がファストブレイクで得点。一度もリードを許すことなく、最終スコア91-104で快勝した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

川崎さんが多く3Pシュートを決めたゲームになりました。いつもだったら自分たちはそういうことをさせないようにプレーするはずですが、結果としてたくさんのシュートを決められてしまいました。ただ、自分たちの方はフリースローを多く獲得できましたし、3Qに自分たちのやるべきことができたというふうに思っています。

ただ、スコアの通り、多く点数を取られてしまいました。自分たちはディフェンスのチームですので、もう一度ちゃんと考えさせられるゲームになったと思います。

もう一つ、#13 須田選手についてですが、今日はとても良いパフォーマンスでプレーしてくれたと思います。

彼は今シーズンから三河に移籍し、新しいシステム、そして前に所属していたチームとは異なるプレーのスタイルをしている状況なので、慣れるためにも時間が必要だと考えています。

その中で、彼が自分のシュートをこのチームのシステム内のどこで打てるのかを見つけていかなくてはいけないです。 また、キャプテンとしても彼は素晴らしい仕事をしてくれています。そして、毎日ハードに練習もしている中で今日のような活躍をしてくれたことを大変嬉しく思います。

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