41歳のシーズンを迎える長野。その存在は巨人において「唯一無二」だ。
プロ16年目、41歳シーズンが幕を開けます。
巨人のベテラン、長野久義外野手です。15年目の昨季は54試合に出場し、打率.258、0本塁打、14打点という成績。しかし、8月以降の成績にフォーカスすれば、打率.346と、優勝争いが佳境に入ってからの勝負強さは健在。セ・リーグの最年長野手として、新たな戦いへと歩を進めています。
【動画】待ってた、チョーさん! 長野久義が放った「代打アーチ」シーン
「長野さんの凄さは、数字に表れる部分だけではないんです。むしろ数値化されないチームの『貢献度』が凄まじい。だからベンチには欠かせない存在なんです」
こう語るのはプロ野球取材経験歴の長いメディア関係者です。その「仕事ぶり」について、こうも言うのです。
「移籍してきた選手や新加入の外国人選手に対する気遣いが半端ない。気軽に話しかけたり、食事に誘ったりします。ジャイアンツと言えばビッグクラブ。
2月26日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われた古巣・広島とのオープン戦後は、大量のパンをカープナインに差し入れ。その模様が広島の公式インスタグラムで紹介され、プロ野球ファンから称賛の嵐が巻き起こりました。
阿部慎之助監督の体制下で2年目となる今季の巨人は、新助っ人のトレイ・キャベッジが外野の一角を担うことが濃厚。丸佳浩、エリエ・ヘルナンデスとともに外野の開幕スタメンが予想され、長野はまず、右の代打としてスタンバイすることが有力視されています。しかし、ベンチスタートであってもその存在感は唯一無二。チームの勝利へ、不惑の男は欠かせないピースと言えるでしょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]