高寺は好調な打撃でアピールを続けている(C)産経新聞社

 藤川阪神で若虎の勢いが注目されている。

 まず筆頭は前川右京。

すでに1軍でクリーンアップ経験もある左の大砲候補は7日のDeNA戦でもエース左腕の東克樹から初回に先制2ランを放つなど、これでオープン戦4試合を消化し、早くも3発、打率5割をマークと勢いが止まらない。

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 そして前川に次ぐ、打率4割と勢いを示しているのが高卒5年目シーズンとなる高寺望夢だ。ここまでオープン戦4試合を消化し、15打数6安打の打率4割、2二塁打を含み、打点5とアピールを続けている。

 7日の試合では「5番・一塁」として先発出場。初回二死走者なしの場面で迎えた第1打席は東の外角低めのカーブをセンターへ運びヒットを記録すると、さらに見せ場は3回にやってきた。

 2番手の松本凌人から一死満塁の好機に逆方向のレフト線へ運び、2点適時打をマーク。甲子園を訪れた阪神ファンを喜ばせた。この日は4打数2安打2打点とマルチ安打を記録した。

 昨年は1軍出場こそなかったが、ウエスタン・リーグでは123試合に出場、リーグトップの124安打をマークと打撃センスの非凡さは知られていた。 
 
 今春のキャンプは藤川監督の指令により、内外野にチャレンジ。オープン戦でもここまで、中堅、三塁、一塁と様々なポジションに挑戦、貪欲に出場機会をうかがう。

 2020年ドラフト7位入団。

同期は佐藤輝明、伊藤将司、中野拓夢ら黄金ドラフトとして知られる。この日の高寺の適時打には同期の佐藤もベンチで拳を振り上げ、喜ぶシーンも見られた。

 高寺の快進撃には阪神ファンの間からも「前川、高寺と近未来のチームが楽しみすぎる!」「高寺ずっと、打撃えぐい」「今年は台風の目になる」と期待が高まっている。

 プロ5年目にして、ブレイクを果たすか。今後もオープン戦のアピール、開幕1軍への道が注目されそうだ。 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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