グラスノー始め、ドジャースナインは日本文化に敬意を示した(C)Getty Images
東京ドームで18、19日に行われたメジャー開幕シリーズ、カブスとドジャースの2連戦は大きく話題を集めた。
18日の初戦は山本由伸、今永昇太の日本人投手対決。
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結果はドジャースがカブスに2連勝で幕を閉じたが、注目されたのはドジャースの試合中のベンチシーンだった。
メジャーリーグにおいては選手が試合中に好んでひまわりの種を食べることで知られる。今回の東京ドームシリーズでも選手用にベンチにしっかり用意されていたが、通常であれば、そのまま食べた殻を床に吐き出すのがメジャースタイルだ。
しかし今回の東京シリーズでは大谷に並んでベンチに座っていた、ドジャースの貴公子こと、先発陣の柱である若きエース、タイラー・グラスノーがひまわりの種の殻を紙コップの中にそっと吐き出すシーンが中継カメラに映し出された。
ここに日本のファンは注目。SNS上では「グラスノー王子、紙コップで種を受けてる!」「大谷さんに習ったのかな?」「まさか、やってくれるなんて…」「日本の風習とか文化を尊重してくれてるのを感じます」「日本へのリスペクト感じる」と称賛の声とともに、静かな感動が拡がっている。
ほかにも2度のサイ・ヤング賞を獲得した左腕、ブレイク・スネルもグラスノーと同様に紙コップに殻を吐き出していたという。
今回のメジャー開幕戦、東京シリーズにおいてはド軍ナインも日本の清潔さやホスピタリティ、人々の親切なところなど様々な良い点に影響を受けたとされる。グラスノー自身、地元メディア『スポーツネットLA』の取材に「街自体がきれいだったのも印象的だった」「すべてが整っている感じがする」と話しており、今回のひまわりの殻の捨て方も日本流にインスパイアされた結果だったのかもしれない。
チームはすでに帰国し、再びオープン戦を戦い、その後、27日(日本時間28日)にタイガースと本拠地の開幕を迎える。新しいメンバーも加わり、世界一連覇を目指すシーズンをどのように戦うのか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]