汗をかく機会や部屋干しが多くなり、ニオイと菌に対しての悩みが増える梅雨時期。日々の衣類ケアが気になるという人も多いのではないでしょうか? 今回パナソニックは、「衣類のニオイ対策や衣類ケア」に関する意識調査を実施。

発表された調査結果と合わせて、正しい衣類ケアで気を付けるべきポイントをご紹介します。

■「衣類のニオイ対策や衣類ケア」調査を実施

 パナソニックは、2022年3月3日(木)から2022年3月4日(金)までの期間、全国20~60代の週に1回以上自分で洗濯をする男女500名に、「衣類のニオイ対策や衣類ケア」に関する調査を実施。梅雨時期の洗濯や、衣類などのニオイについてのアンケート結果が発表されました。

 まず、衣類やタオルのニオイについての調査では、ニオイが不快だと感じるシーンとして、「汗をかいた時」、「部屋干し時」、「洗濯物を取り出し忘れた時」などの意見が。ニオイ対策としては、「消臭できる洗剤・柔軟剤を使う」、「天日干しする」が上位にくる一方、何も対策していない人が15%もいました。

 続いて、毎日の洗濯についての調査では、洗濯物を1時間以上取り出し忘れた経験がある人は3人に1人以上いることが判明。取り出し忘れた場合、「必ず洗い直す」はわずか12.8%で、「ニオイが気になるときだけ洗い直す」が41.8%、「洗い直さない」が44.8%となりました。

 また梅雨時期は、約6割の人が部屋干しスタイルを選択。梅雨時期に増える部屋干しですが、「部屋干し臭(生乾き臭)」を不快と感じる人が約8割で、特に「タオル類の部屋干し臭(生乾き臭)」が気になっている人が多いことがわかりました。

■洗濯から保管まで、正しい衣類ケア法

 ここからは、日々の“衣類ケア”で気を付けるべきポイントをご紹介。教えてくれるのは、家事アドバイザーの矢野きくの氏です。

・脱いでから洗濯するまでの工夫

 矢野氏によると、早く乾かすことはニオイを抑制するうえで非常に重要とのこと。
洗濯物の量が少ない方が乾かしやすいため、梅雨時期は特にため込まないように、洗濯頻度を増やしましょう。目で見えなくても、皮脂汚れは付着し、時間が経つと落ちづらくなるそう。汗をかいてなくても、こまめに洗濯することが大切です。

 また脱いですぐに洗濯することが難しい場合は、洗濯機を洗濯カゴ代わりにせず、雨や汗で濡れている服は乾かしておきましょう。洗濯槽の上に突っ張り棒を設置し、ハンガーを用意しておくと便利です。

・洗濯は洗剤・柔軟剤の規定量を守る

 洗剤・柔軟剤は少なすぎても、多すぎてもよくないとのこと。規定量を守って入れましょう。またタオルや衣類にニオイが付きやすいと感じている家庭では、お風呂の残り湯の使用は避けたほうが無難です。残り湯を使う場合も、最後のすすぎには新しい水を使用しましょう。
 
・乾かすのはスピードが大切

 脱水後はすぐに干し、早く乾かすようにしてください。乾かす時は、風の当たりが大切です。肩部分に厚みがあり穴が開いているハンガーや、フード部分を引っ掛けることができるハンガーなど、アイテムごとにハンガーを使い分けるとよいでしょう。


 またカーテンレールに干すと、カーテンが湿ってカビやすくなり洗濯物にも移る要因となります。カーテンレールで干す場合は、カーテンを開けた状態にしましょう。

・衣類は適切な保管方法を心掛ける

 洗濯後の衣類は衣類同士を密着させずに、風が通りやすいよう、間隔を開けてクローゼットに掛けておくのがグッド。衣類はまんべんなく着まわしてクローゼットから取り出すことも、長持ちの秘訣となります。

 また、クローゼットは扉を開けて扇風機で中の湿気を追い出すなど、湿度管理にも注意しましょう。外出時や就寝時は扉を開けておくのも方法の一つです。

・洗濯槽の掃除も忘れずに

 湿気や皮脂、すすぎで残った洗濯槽の汚れもニオイの原因となります。洗濯槽の掃除は、毎月の日付を決めて、月1回行いましょう。洗濯槽クリーナーは複数回分のものを買い、箱やパッケージにクリーナーを使った日を書き込んでおくと忘れ防止になります。

 「着る」、「洗濯する」、「乾かす」、「ケアする」、「保管する」が衣類の循環ですが、それぞれの工程を正しく行うことによって、衣類のニオイや菌の繁殖を抑制することができます。梅雨の部屋干し臭に悩んでいる人は、洗濯から次に着るまでの衣類ケアを見直してみてはいかがでしょうか?

【「衣類のニオイ対策や衣類ケア調査」概要】
調査期間:2022年3月3日(木)~2022年3月4日(金)
調査対象:20歳~69歳、男女計500人、洗濯・洗濯物干しを自身で週1回以上している人
調査方法:インターネット調査

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