8人組ボーイズグループ、OCTPATH(オクトパス)の栗田航兵と四谷真佑が、10月28日(金)公開のアニメ映画『カメの甲羅はあばら骨』で声優に初挑戦! 本作は、動物たちの体の仕組みを人間に置き換えて紹介する同名動物図鑑を原作とした映画で、栗田が、声の大きさと勢いで人気者然とするヤンチャな高校生のワニ渕ワニ平を、四谷が、常に胸を張っている自信家のナルシスト高校生のワシ崎ワシ也を演じます。そんな二人に本作の魅力や、OCTPATHとしての活動、高校時代のことをインタビュー。

これからやりたいことや、メンバーの話も聞きました。(取材・文=於ありさ/写真=松林満美)

■ワニ渕&ワシ崎 それぞれの役との共通点は?

ーー本作が声優初挑戦となりますが、出演が決まったときの気持ちを教えてください。

栗田:びっくりしたと同時にワクワクしました! 僕は演技や声優の仕事に関しては無知だったので、不安がなかったわけではないのですが、初めての経験ができるワクワクの方が大きかったです。

四谷:僕は不安の方が大きかったですね。もともと演劇関係の学校に行っていたこともあり、難しさは理解していたつもりなので上手くできるかなって。

ーーお二人が演じるのは動物人間というユニークな役ですが、それぞれが演じた役への印象は?

四谷:自分が過ごしてきた学生時代とは違うタイプのキャラクターだったので、そこをどう表現するか悩みました。

栗田:僕は「ワニ渕ワニ平はこういう人だよ」って言われた時に「僕かな?」って思いました。“大きい口を開けて、大きい声で”という部分が特に(笑)。多分、僕に傲慢(ごうまん)さをプラスしたらワニ渕ワニ平が出来上がると思います。

ーー栗田さんといえば初期の頃から「声が大きい」とアピールしていたイメージがあります。

栗田:それくらいしか強みがないんですよ…。

四谷:そんなことないよ!

ーー四谷さんはワシ崎ワシ也と似ているなと感じたところはありますか?

四谷:うーん、外見ですかね? アフレコの時までは、髪色も髪型も似ていたと思います。
ただ前髪に関しては、僕は左流しなのですが、ワシ崎ワシ也は右流しなので、ちょっと違いますね。

栗田:たしかに! 言われてみれば髪の流し方は逆だね!

四谷:でも、マネージャーさんに「右流しの方がいいよ」って最近言われたので、これからは右流しで行こうかな…?

ーーちなみに今回の役をやるにあたり、参考にした人はいますか?

四谷:ワシ崎ワシ也は、嫌味がない、素でナルシストなタイプだと思いました。僕の中で「そういう人って誰だろうな?」と想像したときに思い浮かんだ狩野英孝さんを参考にしています。

栗田:僕はワニ渕ワニ平=栗田航兵だなと思ったので、誰かを意識するというよりも自分らしさを残すようにしました。ただ傲慢(ごうまん)さを出すために、がなりだったり、威圧的な感じは意識しましたね。

■青春時代の思い出も振り返り!

ーー本作への出演が決まったとき、メンバーの皆さんはどんな反応でしたか?

栗田:仕事のスケジュールを共有している連絡網に「栗田・四谷 声」ってスケジュールが入っていて、練習でメンバーに会ったときに「なんか入ってたね!」って声をかけられました。その後、マネージャーから詳しく話を聞いて、アニメ映画の声優と知った時には「えぐっ! 映画や!」って小学生みたいな反応をしてましたね(笑)。

四谷:僕らが声優をやるということに対してもですけど、11月16日(水)にリリースする3rdシングル『Like』を、本作の主題歌に起用していただいたことに関してもすごく喜んでました。

ーー今回、たくさんのキャラクターが出てきていますが、ご自身やメンバーに似ているキャラクターはいますか?

四谷:僕はカメ田カメ郎ですかね。あまり前に出るタイプではないところや、思ったことを素直に言えないところに共感しました。でも、ここまで世間を斜めに見てはいないので、そこは安心してほしいです(笑)。

栗田:メンバーの(小堀)柊はワシ崎ワシ也っぽさがあるかなって思います。
意外と自信家というか、自分を持っているタイプな上に、流行をキャッチするのも早いんですよね。

ーー本作のテーマが“青春と葛藤”ということで、お二人が学生時代に青春や葛藤を感じた思い出があれば教えてください。

栗田:僕、何かが終わった後の時間が「青春だな」って感じてすごく好きなんです。文化祭とか体育祭そのものも、もちろん楽しいんですけど、終わった後にベンチや教室で話している時間が思い出に残っています。

四谷:それ、今もそうだよね(笑)。仕事が終わった後の楽屋で、帰る支度ができているのに帰らずに1人で残っているんですよ。僕は速攻帰りますけど。

栗田:みんなを見送って、余韻を楽しみたいんだよね。

四谷:そういうことね(笑)。僕が青春や葛藤を感じたのは、高校1年生の時に、短距離走がクラスで2番目に良いタイムだったという理由で、リレーのアンカーに選ばれたときです。正直「目立つな~」ってめっちゃ嫌だったんですけど、一致団結してやってみたら、まあ楽しくて。5クラスいたのですが、無事5位でした!

栗田:あれ!? 今の流れだと上位かと思ったわ(笑)。


■結成から1年 今後の夢はプロゲーマー!?

ーー次回、声優をやるならどんな役をやりたいですか?

四谷:サイコパスですかね! 王道学園ものの主人公というよりかは、一癖二癖ある役をやりたいです。お芝居は動きや表情で補えますけど、声だけで表現するとなると、さらに難しそうなので、挑戦しがいがありそうだなと思います。

栗田:僕は主人公の相棒の小さいぬいぐるみみたいなキャラクターの声をやってみたいです。普通にしゃべってるのに「ぷぃんっ!」って鳴いたりするような(笑)。今回、周りの環境がすごく良かったこともあって、楽しく、たくさんのことを勉強させていただけたので、次にやる時はステップ2くらいの気持ちでできたらなと思っています。

ーー結成からもうすぐ1年、音楽活動だけでなくバラエティーや声優など、さまざまな活動をしてきたと思います。今後やりたいことがあれば教えてください。

四谷:僕は3つあって…。

栗田:めっちゃある(笑)。

四谷:まずは演技についてなのですが、朝ドラか時代劇に出たいです。これはもうマネージャーにたくさんお願いしています(笑)。2つ目がワンマンライブでもオリジナルの曲を披露したのですが、もっと自分で音楽を作っていけたらなと思っています。


それから、3つ目はゲームに関するお仕事がやりたいです。僕ゲームが好きで、上手いんですよ! ただし『スプラトゥーン』に限りですけど(笑)。吉本興業にはeスポーツの部門もあるので、あわよくばプロゲーマー兼アイドルになりたいですね。

ーープロゲーマーがメインなんですね(笑)

四谷:えーっと…そこは同率にしておきます(笑)。自分が好きなゲームやボーカロイドに関するお仕事をして、お仕事の幅を広げることで、いろんな層の人に応援してもらえるようなグループに成長できたら嬉しいです。

ーー栗田さんはいかがですか?

栗田:僕はプロデュース系に興味があって、中でもカラコンのプロデュースに興味があります。今ってカラコンをつける男性が増えてきていますが、まだまだ女性向けの製品が中心ですし、モデルも女性がメインです。だから、僕がプロデュースして、モデルをするカラコンを出すことで、男性が普段使いしやすいアイテムを出せたらいいなって思っています。

ーーありがとうございます! 最後にお二人ならではのケミ名はありますか?

四谷:四谷真佑 with 栗田航兵で!

栗田:おい~! せめてfeat.(フィーチャリング)にしてよ(笑)。ファンの皆さんが呼んでくださっている“よつくり”でお願いします!

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