12月31日(土)の大みそかに放送される『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか/19時20分)の出場歌手43組が、11月16日(水)に発表されました。今年は、IVEやLE SSERAFIMなど、大活躍だった韓国アーティストがラインナップに入っていることでも話題に。

そこで今回はこれまで『NHK紅白歌合戦』に出演してきた韓国アーティストをピックアップ。懐かしの楽曲も振り返ります。(文=西門香央里)

■韓国歌手の紅白初出場は1987年から

 韓国アーティストが『NHK紅白歌合戦』に初めて登場したのは、1987年の第38回。チョー・ヨンピルが「窓の外の女」を歌いました。

 チョー・ヨンピルは、1975年からソロで活動し、1982年に日本デビューした韓国を代表するベテラン歌手。ヒット作「釜山港に帰れ」は、演歌歌手・渥美二郎がカバーしたことでも知られています。

 その後も韓国歌手の初出場が続き、1988年の第39回には、ケー・ウンスクが「すずめの涙」で、1989年の第40回には、キム・ヨンジャが「朝の国から」で、パティー・キムが「離別(イビョル)」で出場しています。

 とくに第40回には、初出場の2組のほかに、チョー・ヨンピル、ケー・ウンスクと、4組の韓国人歌手が出場しており、当時はちょっとした韓国歌手ブームだったことをうかがわせます。

 また、2004年の第55回には、日本での韓流ブームの火付け役となったドラマ『冬のソナタ(通称『冬ソナ』)』の主題歌「最初から今まで」を歌ったRyuが出場。

 切ない恋愛模様を描いた本作は、日本中で「冬ソナ現象」を巻き起こし大ブームに。ドラマのクライマックスに流れる「最初から今まで」は、イントロを聴いただけで『冬ソナ』を思い出す曲として、ファンたちに愛されました。

 ちなみに第55回は、ほかにもBoAと、韓国ドラマ『美しき日々』に出演し、挿入歌で日本デビューした女優・歌手イ・ジョンヒョンが出場しており、3組の韓国人歌手が紅白のステージに立っています。


■K-POP勢はこれまで5組が紅白に!

 2002年の第53回には、それまで韓国からは演歌歌手の出場が多かった紅白に、BoAが初出場。紅白で披露された「VALENTI」は、オリコン週間シングルチャートで初登場2位を獲得し、BoAのシングルの中では最高の売り上げを記録しています。BoAは2002年の初出場後、2007年の第58回まで連続出場を果たしました。

 そして、2008年の第59回には東方神起が初出場。「Purple Line」と「どうして君を好きになってしまったんだろう?」の2曲をパフォーマンスしました。

 「Purple Line」は、オリコン週間シングルランキング1位を初獲得した、東方神起にとって記念すべき曲。一方「どうして君を好きになってしまったんだろう?」は今も人気の高いバラード曲です。東方神起は、2009年と2011年の計3回紅白に出演しています。

 そして、2011年の第62回には、KARAと少女時代が初出場します。両グループとも2010年に日本デビューをしており、K-POPガールズグループを代表するグループとして日本で精力的に活動。紅白ではKARAは自身のヒット曲をまとめた「KARA 2011スペシャルメドレー」を、少女時代は美脚をアピールしたダンスが話題になった「GENIE」のステージを披露しました。

 2011年を最後に、しばらく韓国アーティストの紅白出場がないまま、2017年の第68回にTWICEが初出場。
6年ぶりの韓国アーティストの参加となりました。

 TWICEが披露したのは、涙を流す“TTポーズ”がブームになった「TT -Japanese ver.-」。会場となったNHKホールでは、審査員や観客も巻き込み“TTポーズ”をしたことも話題になりました。TWICEは2017年の初出場後、2018年、2019年と連続出場しました。

 そして今年の『第73回NHK紅白歌合戦』には、TWICEが3年ぶりに『紅白』に帰ってくるほか、IVE、LE SSERAFIMの初出場が決定。今年はどんな『NHK紅白歌合戦』が見れるのでしょうか? 今から楽しみです。

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