冬は寒さによる睡眠の質の低下が気になるところ。また、正月休みで体内時計が乱れてしまい、すんなり起きられないことも珍しくありません。

そんな睡眠に関する困りごとが増える1月、改めて冬の睡眠を見直してみませんか? 今回はパナソニック調べの「冬の睡眠実態調査」結果と合わせて、冬の睡眠時のエアコン活用術を紹介します。

■冬の睡眠時の悩みはさまざま

 パナソニックは、20代から60代までの男女550名に、冬の睡眠について調査を実施。「冬の時期(12月~2月)、寒さなどが原因で睡眠の質が下がると感じることがありますか?」という質問では、約65%の人が「寒さなどが原因で睡眠の質が下がると感じる」ことが判明しました。

 また、「正月休みに遅寝遅起きの生活になってしまい、休み明けに通常の起床時間に起きるのがつらいなどの体内時計の乱れ(セルフ時差ボケ)を感じたことがありますか?」という質問では、「はい」(47.8%)に対して、「いいえ」(43.1%)と、セルフ時差ボケを感じたことのある人が多いという結果に。

 一方で、冬の睡眠時のエアコン使用率は約31%と、寒さなどが原因で睡眠の質が下がると感じているにも関わらず、エアコンを使用していない人が多数いる現状が浮き彫りになりました。

 そして冬の睡眠時のエアコン使用の悩みトップは、「乾燥」(66.9%)、「音がする」(20.7%)、「風が当たる」(18.9%)、「暖まりすぎる」(17.2%)という結果に。これらの悩みが、エアコン使用を避ける原因となり、結果として睡眠の質の低下にも繋がっていると推測されます。

■温湿度コントロールのポイントは?

 パナソニックの睡眠改善インストラクターである菊地真由美氏によると、理想的な睡眠環境を実現するためには、「繊細な温湿度コントロール」が必要不可欠だといいます。個人差はあるものの、温度は20℃、湿度は50%前後くらいがちょうどよく、就寝時にエアコンを使うなら、室温は20℃前後、暖かい空気は上に向かうため風向きは下にして稼働し続ける方が快適だそうです。

 エアコンの空気が苦手・乾燥してしまうという人におすすめなのは、就寝の20分、30分前に寝具をめくってエアコンをつけておく方法です。これなら寝具が温まって、入った時にヒヤッとすることもなく、温めすぎて深部体温を下げるさまたげになることもならないといいます。エアコン以外にも、布団乾燥機で寝具を温めてもOK。
布団乾燥機なら、湿気対策やダニ対策にもなるそうです。

 また、加湿機能つきの空気清浄機を併用するのもおすすめ。加湿機能で湿度コントロールを行いながら、空気の流れをつくることができるので、部屋の空気を循環してくれます。お部屋全体の湿度を保つのが難しいという方は、顔周りだけのスポット的な加湿でも構いませんし、のどの保湿には寝る直前にお水を飲んだり、枕元にペットボトルなどを置いて適宜水分補給したりすることでも効果はあるといいます。

 ちなみに、パナソニックは、2022年1月下旬より寝室用エアコン「エオリアスリープ(寝室用モデル)PXシリーズ」3機種を発売。身体が心地よく感じる温度を睡眠の経過時間ごとに制御したり、アプリで睡眠を見える化したりと、快適な睡眠をサポートしてくれる機能が搭載されているそうです。

【「冬の睡眠実態調査」】
調査地域:全国
調査期間:2021年11月30日
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
調査対象:20代~60代の男女
有効回答:550名(男性:275名、女性:275名)

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