名作児童文学を原作に、ティム・バートンのファンタジックな世界が繰り広げられる『チャーリーとチョコレート工場』(2005)が、今夜の金曜ロードショーにお目見えする。日本でも興行収入50億円超えの大ヒットを記録した本作だが、公開から早17年。

映画でジョニー・デップと共演した子役たちは今、どうしているのか、チェックしてみよう。

【写真】チャーリー役&バイオレット役の2人がすっかり大人に!

 世界中で人気のチョコレート工場を見学できる、たった5枚のゴールデンチケットを手にした子どもたちが、夢の工場に一歩足を踏み入れてみると、そこは想像を超えたファンタジックな世界だった! イギリスの小説家ロアルド・ダールの著作を基に、ティム・バートン監督とジョニー・デップのゴールデンコンビで映画化されたのが本作『チャーリーとチョコレート工場』。ジョニー演じるウィリー・ウォンカもさることながら、彼に招かれた子どもたちのキャラクターの濃さもとても印象的な作品だ。

★チャーリー・バケット役/フレディ・ハイモア

 心優しく家族思いで、お菓子のマジックを信じる少年、主人公のチャーリーを演じたのは、本作がジョニーとの2度目の共演となるイギリス出身のフレディ・ハイモア。30歳になった今、チャーリー役のイメージそのまま、線の細い優し気な大人に成長し、現在もテレビに映画に活躍中だ。

 2017年からは、ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』で主演とプロデューサーを務め、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞にノミネート。一方、映画『サイコ』の前日譚ドラマ『ベイツ・モーテル』(2013~2017)ではサイコキラー役を熱演し、好青年イメージとのギャップで世界中のファンを驚かせた。プライベートでは、俳優業の傍らイギリスの名門ケンブリッジ大学に入学。スペイン語とアラビア語を専攻し、双方で首席となる優秀な成績で卒業している。2020年には、トークショーでさらっと結婚を公表し、「あのチャーリーが結婚!」と世間を驚かせた。

★バイオレット・ボーレガード役/アナソフィア・ロブ 

 マーシャルアーツのチャンピオンで、競争心もりもり、いつでもガムを噛んでいるバイオレットを演じたのは、アナソフィア・ロブ。本作のあとも映画やドラマで活躍し、ヘイデン・クリステンセン主演の映画『ジャンパー』(2008)や、ドウェイン・ジョンソン共演の『ウィッチマウンテン/地図から消された山』(2009)などに出演。
2011年の『ソウル・サーファー』では主演を果たし、サメに襲われ腕を切断した実在のサーファー、ベサニー・ハミルトンを熱演した。

 その後、『セックス・アンド・ザ・シティ』の前日譚ドラマ『マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~』(2013~2014)で主人公のキャリーを演じ、注目の的に。現在日本でも、ハーヴェイ・カイテルやサム・ワーシントンと共演した『ギャング・オブ・アメリカ』が公開中。スクリーンの外では、女優業の傍ら名門ニューヨーク大学を卒業した才媛。昨年9月に、恋人のトレヴァー・ポールと婚約を発表したばかり。

★ベルーカ・ソルト役/ジュリア・ウィンター

 イギリスのお城に暮らし、リッチな両親に盛大に甘やかされているワガママお嬢さま、ベルーカ。演じたのは、スウェーデン生まれ、英ロンドン育ちのジュリア・ウィンター。本作で美少女ぶりと存在感を発揮した彼女だが、実はこれが彼女の映画出演唯一の作品。The Sunによると、本作出演後は学業に専念し、母国スウェーデンで医学の道に進んだそうだ。

★オーガスタス・グループ役/フィリップ・ウィーグラッツ

 チョコレートに目がない、ぽっちゃり男子のオーガスタスを演じたのは、オーガスタスと同様ドイツ出身のフィリップ・ウィーグラッツ。本作で映画デビューした後、母国ドイツの映画で活躍したが、2013年を最後に俳優の仕事からは遠ざかっている様子。29歳となった今は、ソフトウェア開発企業でエンジニアをしているそう。
口の周りにチョコレートをたっぷり付けていた子が…と思うと感慨深い。

★マイク・ティービー役/ジョーダン・フライ

 お菓子なんて興味なし。データを分析してゴールデンチケットを手に入れたゲーム少年で、生意気で偉そうなマイクを演じたのは、米ワシントン州出身のジョーダン・フライ。本作出演後は、『ルイスと未来泥棒』(2007)で声優を務めるなど、いくつかの作品に出演を重ねたが、2012年に公開されたアマンダ・セイフライド主演の『ファインド・アウト』を最後に俳優業から遠のいていた。しかし今年、数年ぶりにスクリーンに復帰する予定だ。メインキャラクターに抜擢された映画『Big Life(原題)』が、3月にアメリカ公開予定。この後も、ラブロマンス映画への出演が決定している。29歳となった今、彼のインスタグラムを見てみると、あのキレッキレだったマイクの雰囲気はなく、どことなくナイーヴな印象に。

 貧乏だけど優しい少年、リッチなワガママ女子、なんでもトップに立ちたい女子、ぽっちゃり男子に生意気男子と、クセの強いキャラを演じた彼ら。それぞれ大人になり、自分の道を追求しているようだ。(文・寺井多恵)

 映画『チャーリーとチョコレート工場』は、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて今夜2月18日21時放送。

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