荒川弘の人気漫画『鋼の錬金術師』連載20周年新プロジェクトとして、実写映画の2部作連続公開が決定。前作に引き続きHey!Say!JUMP山田涼介が主演を務め、タイトルは『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』に決定、5月20日と6月24日より連続公開される。
併せて予告編、ビジュアルも解禁された。
【動画】山田涼介主演『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』予告編
本作は、荒川弘の人気漫画を実写化し、2017年12月公開された『鋼の錬金術師』に続く、2部からなる完結編。前編『復讐者スカー』は、原作でも人気のキャラクターである、“傷の男(スカー)”が中心になる物語。後編『最後の錬成』は、原作のクライマックスシーンである“お父様”との戦いと、その後のエドとアル、そして仲間たちを描き、まさに完結編のタイトル通り、最終話までを描き切る。
原作者の荒川は実写映画化に対し、「一作目が、まだまだこれから! というところで終わったので、こうして完結編を作っていただき大変ありがたいです!」というコメントしている。
主演は前作に引き続き山田。主人公で、“鋼の錬金術師”の二つ名を持つ国家錬金術師エドワード・エルリックの最後の旅を演じる。山田は完結編に臨むにあたり、「チャンスがあれば完結まで演じたいと強く思っていたので、やるからには前作以上のものにしたいと思い、クランクイン半年前から食事制限や体作りを始めて、撮影に挑みました」と完結編への強い意気込みを。本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、佐藤隆太、本郷奏多、内山信二も続投する。
そして新キャストとして、エドとアルの父親であるヴァン・ホーエンハイムと、ホムンクルスたちの生みの親であるお父様の2役を内野聖陽が演じる。スカー役は新田真剣佑。アメストリス軍の大総統キング・ブラッドレイ役を舘ひろしが務める。
さらに、渡邊圭祐、黒島結菜、筧利夫、山本耕史、栗山千明、山田裕貴、仲間由紀恵、藤木直人、奥貫薫、寺田心、ロン・モンロウ、遼河はるひら、豪華キャストがそろっている。
予告編は、崩れ落ちた遺跡の中に立つエドの後ろ姿と、何かを見上げるような横顔、そして激しい炎に包まれたマスタングのシルエットの映像に、「約束の日がもうそこまで迫っている。この国と国民は全て消滅する」という衝撃的なセリフからスタート。その後、報復のために全ての国家錬金術師の抹殺を誓うスカーが登場。エドとアルとの戦いが始まり、街中での激しいアクションシーンが続く。エドとスカーの手のひらがぶつかる瞬間に青い錬成反応の光がほとばしるなど、大迫力の錬金術アクションへの期待が高まる映像となっている。ナレーションはアニメ版『鋼の錬金術師』でエドの声を演じる朴ロ美が担当。
さらにビジュアル2種も解禁に。降りしきる雨の中、右腕の機械鎧(オートメイル)を破壊されがく然とした表情で膝をつくエドと、その奥で鎧の体を破壊されて倒れこむアルの写ったビジュアルと、分解の錬成陣が刻まれた右腕を構えながら、獲物を狩るような鋭い視線を放つスカーのビジュアルの衝撃的な2種類のビジュアルとなっている。
エドとアルが初めてスカーに遭遇し戦った際に、スカーによって破壊されたエドの機械鎧(オートメイル)とアルの鎧。このことがきっかけで、何が何でも生き抜いて、一緒に元の体を取り戻すという目的を再確認することになったエドとアル。物語の中でも象徴的なこのシーンが、映画でどのように描かれているのか、期待が高まる。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』は、前編『復讐者スカー』が5月20日、後編『最後の錬成』が6月24日より公開。
キャスト、原作者・荒川弘のコメント全文は以下の通り。
<キャストコメント>
●山田涼介(エドワード・エルリック役)
僕自身「鋼の錬金術師」が大好きで続編が決まる前からチャンスがあれば完結まで演じたいと強く思っていたので、気持ちが途切れることのない4年間でした。こうして公開が決まり、とても嬉しく思っています。やるからには前作以上のものにしたいと思い、クランクイン半年前から食事制限や体作りを始めて、撮影に挑みました。
撮影は大変でしたが「やっぱりこの作品が好きだ」という気持ちが自分を奮い立たせ、最後まで乗り切ることができました。今回から参加する新キャストの方もとても豪華ですし、スタッフキャスト一丸となって取り組みましたので、エドとアルの最後を見届けてもらえたら光栄です。
●本田翼(ウィンリィ・ロックベル役)
4年ぶりのハガレンの撮影でしたが、エドとアルとの距離感も、前作からの信頼関係をしっかりと引き継いで撮影に臨めたと思います。
そしてキャストの方々、スタッフの皆さん変わらず、明るく楽しい現場でした。
もともと原作が子供の頃から大好きでしたが、今回、撮影前にアニメをもう一度、見直しました。
完結編は前作よりもシリアスな場面も多く、ウィンリィとしては家族の過去、そしてスカーと対峙するシーンなどもあるので、繊細な感情表現を意識して取り組みました。
この物語が最後まで描かれ、そしてこの作品に携われたこと、とても嬉しく思います。
●ディーン・フジオカ(ロイ・マスタング役)
「鋼の錬金術師」の壮大な物語の中で、ロイ・マスタングというキャラクターを演じさせていただき、自分の人生においても非常に思い出深い作品となりました。
本作ではイシュヴァール殲滅戦というマスタングにとってターニングポイントとなる重要なシーンを演じています、是非ご期待ください! 改めて、曽利組に参加させていただけたことを光栄に思います。
●蓮佛美沙子(リザ・ホークアイ役)
個人的に続編ものが初めてなので、何年も前に取り組んだ役にまたこうして出会えたこと、より深く役を表現できたこと、とても嬉しかったです。
1シーンを数日かけて撮影したり、見渡せど見渡せどグリーンバックの景色の中お芝居したり…パート1に続いて今回も、気力、集中力、想像力、いろんな“力”が必要な現場でした。
どんな仕上がりになっているのか、私自身楽しみです。そして、ホークアイの生き様が皆様に届きますように、と願っています。
●本郷奏多(エンヴィー役)
4年という歳月を経て、同じキャラクターを演じることは初めてだったので、非常に嬉しかったですし、大好きなハガレンという作品を同じキャストで一緒に作り上げていくことに感動しています。
今作では前作以上にエンヴィーとしても、物語全体としても、盛り上がるポイントがたくさんあったり、僕が出演していないシーンで多くの素敵な方々がキャラクターを演じられているので、完成した作品を見るのが待ち遠しいです。
●黒島結菜(ランファン役)
ランファンはセリフの少ない役なので、佇まいと一言二言のセリフでの微妙な声の使い分けを大事に演じました。さらに仮面も被っているので、身体の些細な動きや、顔の向きの小さな変化で感情をどう表現するのかを常に考えていました。
アクションシーンは力強さを表現するのがとても難しかったですが、皆さんと工夫しながら演じきりました。撮影期間も長かったので、この二部作がどういう風に完成されているか、とても楽しみです。
●渡邊圭祐(リン・ヤオ役/グリード役)
学生時代から好きな原作に、出演させていただけることを心から光栄に思います。同時に、個人的に推しでもあるリン/グリードというキャラクターを演じることに不安もありました。
飄々とした一国の王子の気品と自信を持ちながら、どこか頼りなく情けないリンらしさが垣間見えるように精一杯尽力致しました。ご覧になった方の心に鋼の錬金術師という作品への愛情が少しでも伝わっていただければ幸いです。是非公開をお楽しみに。
●山田裕貴(ゾルフ・J・キンブリー役)
このお話をいただく前に偶然、アニメ版でキンブリーを見てぜひ演じたいと思っていたので、とてもありがたいです。引き寄せられたんじゃないかと感じています。キンブリーを演じてハガレンの世界に入れたことが嬉しいです。もっと長くキンブリーとして生きていたかったです。
●舘ひろし(キング・ブラッドレイ役)
最初に台本をいただきましたが、「鋼の錬金術師」の世界をもっと深く知るために、原作も読みました。ブラッドレイは基本的にはすごく悲しい存在だと思いましたので、その部分を意識して演じました。
初めてブラッドレイの衣装を着た時は、この世界に入っていけることが楽しくて、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。
アクションシーンも素敵な演出を作ってくれたので完成が楽しみです。ブラッドレイの帽子がお気に入りなのでぜひ皆さんにも注目してほしいです。
●栗山千明(オリヴィエ・ミラ・アームストロング役)
原作が大好きで、1作目が公開されたときに「羨ましいな」と思っていたので、今回、大好きなオリヴィエを演じさせていただくことができ、光栄な気持ちでいっぱいです!
最初に衣装を着たときは興奮しました。少将らしいはっきりとした声にはもちろん、ちょっとした姿勢や角度にもこだわり、屈強なブリッグズ兵に囲まれた中で、男性の立ち姿に負けない姿を見せることを意識しました。この作品の一員となれたのが、すごく嬉しいです。
●佐藤隆太(マース・ヒューズ役)
前作で辛い別れをしたヒューズだったので、続編への出演が決まって本当に嬉しかったです。今回も現場の空気感がとても良く、もっとヒューズを演じていたいと思いました。登場シーンは限られていますがファンの方も多いキャラクターなので、僕が演じたヒューズが受け入れてもらえると嬉しいです。
前作でも文字通り共に戦った共演者の皆さんや、スタッフの皆さんと久しぶりに再会することもできて、刺激的な時間でした。今回は一体どんなスケールの作品に仕上がっているのか、僕もとても楽しみにしています!
●新田真剣佑(スカー役)
2部作の脚本をいただき、夢中になって読みました。もともと一作目を観ていたのであの凄まじいクオリティの世界に飛び込めると思うととても楽しみでした。
スカーは強くて、怖いですが、うちに秘めるものが深く、ブレない強い芯があるところが魅力的だと感じました。
原作でも人気のスカー。完成が楽しみです。
●内野聖陽(ヴァン・ホーエンハイム役/お父様役)
漫画の名作とも言える「鋼の錬金術師」で、とても重要な役どころ、しかも敵対する役どころを、両方ともやらせて頂き、おもしろい経験をしました。
ホーエンハイムは、自分の子供たちや人類を守るために家を出て、国中の人々を犠牲にして完全な存在になろうと目論むお父様を阻止しようとします。その真剣な姿は色っぽいけれど、普段はちょっと抜けたところがある愛すべきキャラクターです。
一方、敵のお父様は、全てを自分のものにしたいという強い野望を持っており、影があって何を考えているか分からない謎めいたキャラクターです。この二人が同時に画面に登場するシーンは、特に面白かったです。なぜなら、自分の演技に対するリアクションを自分で考えたりできるからです。
私が演じた二つのキャラクターが、同じ画の中にどう息づいているのか。全ては、曽利監督のCGという幻想の世界の中なので、とても上がりが楽しみです。
漫画の名作がどう映像化されるのか、日本のCG技術の第一人者の監督さんの世界観にどっぷりと浸かったことはとても興奮する体験ですし、「鋼の錬金術師」のファンではない方にもとても期待していて欲しい作品ですね。
<原作者コメント>
●原作者・荒川弘
一作目が、まだまだこれから!というところで終わったので、こうして完結編を作っていただき大変ありがたいです!
撮影現場も見学に行きました。エドとわちゃわちゃ遊んでるスカーさん、キックボードで撮影所内を軽やかに走り回るスカーさん等々、裏では、すっかりなごみ系だった彼がスクリーンではいったいどうなっているのか、劇場で観るのが楽しみです!(あとこれまた撮影所の隅っこでシャドーボクシングしてたハボと大佐がツボでした)
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