アニメ『ドラえもん』より、2003年に公開された『映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い』の原案になった名作エピソード「台風のフー子」が、テレビ朝日系にて4月23日に放送されることが決定。声優の東山奈央が台風の子ども・フー子役でゲスト出演することがわかった。
【写真】『ドラえもん』「台風のフー子」より
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021』が現在公開中の国民的アニメ『ドラえもん』。4月23日にはテレビのレギュラー放送にて、『映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い』(2003年公開)の原案にもなった名作エピソード「台風のフー子」が放送される。
「台風のフー子」は、台風の子ども・フー子(声・東山奈央)と、のび太(声・大原めぐみ)の友情を描いた物語。しずか(声・かかずゆみ)になついている文鳥を見て、自分も卵から生き物を育てて心からかわいがってみたいと思った、のび太。ドラえもん(声・水田わさび)に頼んで四次元ポケットから出してもらった卵をあたためたところ、なんと“台風の子ども”が生まれてくる。
自分に甘えてくる台風の子を愛しく思ったのび太は、「危ないから捨てよう」というドラえもんの言葉も聞かず、“フー子”と名づけてかわいがる。ところが、成長してパワーが強くなったフー子とずっと一緒にいるわけにもいかなくなって…。ラストには涙、涙の展開が待ち受ける、原作ファンにも人気の高い作品だ。
フー子の声を演じる東山奈央は、2010年にデビューして以来、『神のみぞ知るセカイ』、『きんいろモザイク』、『ニセコイ』、『マクロスΔ』、『ゆるキャン△』など数々の人気作品で主役級の声を務める人気声優。テレビ朝日系で4月23日にスタートする深夜アニメ枠『NUMAnimation(ヌマニメーション)』の4月クール作品『カッコウの許嫁』では、主人公が思いを寄せるクラスメート・瀬川ひろ役を担当する。
東山が『ドラえもん』に出演するのは、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(2017年公開)に続く2度目。子どもの頃から大好きだったドラえもんのことを「旧い友人」のように大切に思っているという東山は、「また『ドラえもん』の世界に入ることができるなんて…」と、今回のオファーに感激。
人間の言葉を話せないフー子は、「フーフー」「フンフン」という鳴き声のようなセリフだけですべての感情を表さなくてはならず、東山は「“フー、フー”という言葉だけで、ときには全力で喧嘩して、ときには全力で愛を伝えて、のび太たちと心を通わせていくフー子をいとおしく感じました。収録のときは無心でフー子を感じて演じさせていただきました」と打ち明ける。
そんな東山の熱演はドラえもん役・水田わさびの心にも深く響いたようで、「わさびさんが“奈央ちゃんのフー子、とてもよかったよ!”と声をかけてくださって、わああっと光栄な気持ちでいっぱいになりました」と振り返った。
さらに東山は、今回演じたフー子というキャラクターについて「多くの皆さまに愛していただけたらうれしく思います」とし、「今回のお話が、切なくもあたたかい気持ちになれるような、皆さんにとっても思い出深いものになることを願っています」とコメントを寄せている。
なお、4月23日には「台風のフー子」のほか、どんなものでもパワフルにアシストしてくれるひみつ道具をめぐる騒動を描く「なんでもアシストーン」も放送される。
アニメ『ドラえもん』は、テレビ朝日系にて毎週土曜17時放送。
コメント全文は以下の通り。
■東山奈央(フー子役)コメント
――『ドラえもん』への出演が決まったときの心境をお聞かせください。
『ドラえもん』シリーズは、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』に登場するマンモス型の生き物パオパオで出演させていただいて以来になります。また『ドラえもん』の世界に入ることができるなんて……出演が決まったときには本当にうれしく思いました!
以前の映画のアフレコのときに、ゲストキャラクターの私にもメインキャストの皆さんがあたたかく接してくださったことがとても心に残っていて、またあの素敵な空間にお邪魔させていただけるんだと思うと、ダブルの意味で嬉しかったです。
――原作でも有名なエピソード『台風のフー子』。
台本を読んだとき、約10分の物語とは思えないほどの大きな感動がありました。「フー、フー」という言葉だけで、ときには全力で喧嘩して、ときには全力で愛を伝えて、のび太たちと心を通わせていくフー子をいとおしく感じました。収録のときは無心でフー子を感じて演じさせていただきました。充実した楽しいアフレコだったと記憶しています。
――アフレコはいかがでしたか? 収録した感想を教えてください。
アフレコが終わったときにドラえもん役の水田わさびさんが「久しぶりだね!奈央ちゃんのフー子、とてもよかったよ!」と声をかけてくださって、わああっと光栄な気持ちでいっぱいになりました。原作ファンの方々に大切にされているお話ということを伺って、大事な役回りを預けていただけたことに改めて感慨深い気持ちになりました。今回のフー子像も多くの皆さまに愛していただけたらうれしく思います。
――ご自身にとって、ドラえもんはどのような存在でしょうか?
私が子どもの頃、ドラえもんは平日の夜にやっていました。学校が終わって、そのまま塾に行って、くたくたになって家に帰ってきて、家族でご飯を食べながらドラえもんを見る時間は、1週間のなかでいちばんの楽しみでした。物心がついたときには側にいたドラえもんたちは、私にとって旧い友人のようです。いちばん好きなひみつ道具は“どこでもドア”、いちばんほしいひみつ道具は“とりよせバッグ”です(笑)
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いいたします!
今回のお話が、切なくもあたたかい気持ちになれるような、皆さんにとっても思い出深いものになることを願っています。