“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開するプロジェクトの第3弾『MIRRORLIAR FILMS Season 3』。このたび、山田孝之や渡辺大知らが監督を務めた短編映像の一部を収めた本予告映像とポスターが解禁された。
【動画】『MIRRORLIAR FILMS Season 3』本予告2種
伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」に、自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢や性別、職業、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクトとして生まれた「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。
5月6日から公開されるSeason3は、9本の短編からなるオムニバス映画。山田孝之監督作『沙良ちゃんの休日』(主演:南沙良)、渡辺大知監督作『Good News,』(主演:藤原季節、夏子)、野崎浩貴監督作『絶滅危惧種』(主演:平野虎冴)、李闘士男監督作『ママ イン ザ ミラー』(主演:二宮芽生)、Ken Shinozaki監督作『INTELLIGENTIA』(主演:レイン・フラー)、村岡哲至監督作『家族送』、松居大悟監督作『サウネ』(主演:善雄善雄)、井樫彩監督作『可愛かった犬、あんこ』(主演:奈緒)、林隆行監督作『そこにいようとおもう』(主演:吉村界人)を収めている。
本予告は、上映作品9作を一挙お披露目したもの。まず映し出されるのは、『可愛かった犬、あんこ』より、6年ぶりの実家に顔をのぞかせる主人公を演じる奈緒の姿。続いて、『沙良ちゃんの休日』より南沙良と紀里谷和明が謎めいた関係性を漂わせる様子、『Good News,』より藤原季節と夏子が一見幸せそうな様子を見せる姿、『そこにいようとおもう』より吉村界人が浮かない表情でタクシーに揺られる姿、『サウネ』より男性客がひしめくサウナ室で熱波師がタオルを振り回すシーンなどが展開していく。9人の監督それぞれの個性が詰まった、予測できないドラマを予感させる予告となっている。
ポスターは、9本の作品それぞれのシーンをパズルのピースのように配置したもの。横には「境界線(ボーダー)が消えていく」というコピーが添えられている。
『MIRRORLIAR FILMS Season 3』は、5月6日より全国公開。
各作品概要・あらすじは以下の通り。
<各作品概要・あらすじ>
■『沙良ちゃんの休日』(山田孝之監督)
プロジェクトの発起人でもある山田が、Season2で俳優として出演しタッグを組んだ紀里谷和明を俳優に抜てきし、人気急上昇中の女優・南沙良を主演に起用した作品。
■『Good News,』(渡辺大知監督)
俳優、ミュージシャンのほか映画監督としての顔を持つ渡辺が、藤原季節、夏子を起用し、詐欺を働く男と彼の浮気を疑う彼女を描く。同棲しているコータローとミユキ。最近なんだか様子がおかしいコータローを見てミユキは、浮気を疑っていた。一方コータローは、ミユキとの将来のためにある詐欺に加担しようとしていた…。
■『絶滅危惧種』(野崎浩貴監督)
吸血鬼やゾンビの存在が一般化された社会。今や人間が絶滅危惧種として扱われる世界で、人間の小学生・遠藤君は疎外感を感じていた。遠藤君は何とか自分も彼らのようになれないか奔走するが…。
■『ママ イン ザ ミラー』(李闘士男監督)
シングルマザーとして息子の誠を育てている紀子。スーパーでアルバイトをしながら決して裕福ではないものの必死に子育てをしていた。そんな紀子の気持ちをよそに、再婚のお節介やセクハラ店長、別れた夫など社会のプレッシャーが次々と紀子へのしかかる…。
■『INTELLIGENTIA』(Ken Shinozaki監督)
AIの発達が著しい近未来を描く。
■『家族送』(村岡哲至監督)
俳優として活躍する村岡哲至が、自身の実体験を基に作り上げたドキュメンタリードラマ。亡くなった祖母の葬儀を全て自分たちで行いたいと言い出した父親。彼の一言をきっかけに家族は一丸となって奔走することとなる。
■『サウネ』(松居大悟監督)
閉店するサウナの最終営業日に集まった、それぞれに事情を抱えた男たちを淡々とユーモラスに描く。
■『可愛かった犬、あんこ』(井樫彩監督)
家族の愛犬だったあんこの死をきっかけに6年ぶりに実家に帰ってきた主人公と、久々に再会した妹。二人の関係があんこの死を通して変化していく。
■『そこにいようとおもう』(林隆行監督)
子供の頃からの幼馴染である学、健介、裕太の三人の関係と、青年から大人へ変わっていく中で揺れ動く学の心情を美しい情景とともに描く。