乃木坂46が14~15日、1stシングル「ぐるぐるカーテン」からのデビュー10周年を記念したライブ「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」を、神奈川県・日産スタジアムで開催した。1期生から5期生まで、45名全員で挑んだ各日7万人、合計14万人を動員したグループ史上最大規模の公演。

歴史をたどるステージには卒業生も駆け付けた。本稿では、2日目のステージにサプライズで登場した卒業生・西野七瀬を中心としたパフォーマンスやMCの模様をレポートする。

【写真】乃木坂46「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」ライブフォト集 DAY1&DAY2

 西野は、2011年8月に乃木坂46の1期生として加入。「気づいたら片想い」「帰り道は遠回りしたくなる」など歴代のシングル表題曲でセンターを務める人気メンバーであったが、2019年2月にグループを卒業。自身の卒業公演以来、約3年3ヵ月ぶりに乃木坂46のステージへ立った。

 公演開始から1時間弱。キャプテン・秋元真夏の掛け声を受けて、会場にはファンファーレのようなBGMが流れる。巨大なセットの中央に設置された扉が開き、ほほ笑みを浮かべながら西野が登場。ステージの前方へと歩き、秋元ら現役の1期生たちとハイタッチして見つめ合った。

 自身の卒業を飾ったシングル表題曲「帰り道は遠回りしたくなる」をメンバーと共に披露した西野は、現役時代を彷彿させるしなやかなパフォーマンスで客席を魅了。在籍当時を振り返るVTRを背にしたステージから「日産のみんな、楽しんでますか! どんどん盛り上がっていこうね!」と、観客たちを鼓舞した。

 ステージに残った1期生とMCを繰り広げた西野は「こんばんは」と観客にあいさつ。
2019年2月の卒業公演以来のパフォーマンスで「めっちゃ間違えたんだけど…」と、はにかみながら感想をつぶやいた。

 秋元に「どうですか。久々のステージ?」と聞かれて「広くてビックリした」と話した西野は、サプライズ登場だったにも関わらず、自分の名前が描かれたタオルを持っていた観客に対して「何で私のタオル持ってるんですか?」と驚きつつも、「用意周到。何か、察知してたのかな?」「懐かしい気持ちになりました」とほほ笑む。

 秋元が「後輩たちも、でんちゃん(佐藤楓)とかめちゃめちゃ泣いてた。(山下)美月も」「一緒にやってきたから、うれしいよね」と話し、西野はステージを振り返りながら「変な気持ちだった」と吐露。衣装について「(『帰り道は遠回りしたくなる』のリリース当時と)同じの着ると思っていなくて。みんなと同じくらいの丈にしてほしかったんだよね。すっごい恥ずかしくて。ヒザ出てると思って」と自身の丈の短いスカートにはにかんだ。

 緊張はあったかという質問に「ちょっとしたけど、すごい楽しいなっていう感じ。楽しさの方が」と西野が話すと、秋元は「ここから出てくるときのみなさんの顔を見たくて。
私ずっとこう、客席を見てたんだけど、みんな口開いてビックリして『あ~!』みたいな感じだったから、私までうれしくなっちゃった」と笑顔を浮かべた。

 MCの終盤、西野は「10周年、あっという間だったけど、『来たんだな10周年が』という感じが全身で伝わった」と、歴史をかみ締めるようにつぶやいていた。

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