「目黒蓮さん(28)は、現在、大人気漫画を原作とした主演映画の撮影に臨んでいます。コメディ映画を得意とする福田雄一監督(56)がメガホンをとり、2部作が予定されている大作で、興行収入100億円を目指しているそうです。

共演者ともすでに打ち解けていて、たびたび先輩俳優にイジられ、場を和ませているといいます。撮影は7月まで続く予定で、座長としてスイーツや飲み物の差し入れなどを行い、現場の士気を保っているそうです」(映像制作関係者)

Snow Manのメンバーとして、4月19日、20日に国立競技場、6月7日、8日に日産スタジアムで公演を行い、28・4万人を動員したスタジアムツアーを成功させたのも束の間、休む暇もなく、主演映画の撮影に臨んでいた。

福田監督のコメディ作品に起用された裏には、熱烈なラブコールがあったーー。

「福田監督が、’24年のドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)を見て、目黒さんにハマり、それ以来、彼を高く評価しているそうです。そして今回、オファーし、実現したといいます。

コメディに加えてアクションシーンもあり、目黒さんは今作のために、訓練を積んだと聞いています」(前出・映像制作関係者)

目黒を高く評価する監督は、福田監督のほかにも……。5月下旬に一部メディアで、『Shall we ダンス?』などで知られる周防正行監督(68)の映画に出演すると報じられた。

「日本を代表する映画監督・小津安二郎さん(享年60)の青年時代を題材とした映画で、小津さんを敬愛する周防監督は今作に大変意欲的だったそうです。

周防監督は“小津さんを演じられるのは目黒さんしかいない”と考え、直々に口説き落としたと聞いています」(芸能関係者)

周防監督が意気込み、クランクインが目前に迫る中で、予期せぬ出来事が起きていた。

「8月のクランクインに向けて準備を進めていたところ、6月中旬に目黒さんの事務所が降板を申し出てきたと聞いています。

キャスティングはすでに固まっていて、台本や、スケジュールなどもほとんどできていたそうです。スタッフ陣は途方にくれていますよ」(芸能関係者)

撮影開始まで2カ月を切ったなかで主演映画をドタキャンした目黒。

’24年8月に体調を崩して活動休止し、ドラマ『海のはじまり』の放送が延期されたことがあったが、体調の問題なのだろうか。

「福田監督の映画の撮影は、問題なく進んでいると聞いています。過密スケジュールで、疲れ気味ではありますが、体調に問題はないそうです」(前出・映像制作関係者)

目黒の映画降板の真相とはーー。前出の芸能関係者がこう証言する。

「映画の題材が理由だと聞いています。小津さんには日中戦争が行われていた’37年から’39年にかけて、日本軍の兵士として中国で従軍した過去があります。近年、日中関係が悪化するとともに、中国のネット上では、小津さんの従軍経験に対して、批判的な声がたびたび上がっていました。この影響で、長きにわたって高く評価されてきた小津さんの代表作『東京物語』も、中国国内では評価が見直されています。そうした背景が目黒さんの降板につながったようなのです」

■デビュー前から掲げる“アジア進出”の目標

中国進出はSnow Manにとって悲願であった。

「Snow Manは、’19年8月のデビュー決定時に、“アジア進出”を目標に掲げ、デビュー初年度となった’20年にはアジアツアーが予定されていました。これに際して、デビュー前から中国のSNS・Weiboを開設し、情報を発信してきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で、アジアツアーは中止に。

そんな中でも、アジア進出を意識し続け、メンバー全員で中国語を学び、中国語の検定を受けて合格したこともあったそうです。

’21年に、中国アニメ映画でメンバーの佐久間大介さん(32)が吹き替え声優を務めた際には、日本版主題歌を担当し、中国語の歌詞も織り交ぜました。

Weiboでの発信を地道に続けてきた結果、今ではフォロワー数が113万を超えています」(前出・芸能関係者)

’22年のドラマ『silent』(フジテレビ系)に出演して大ブレークを果たし、Snow Manを引っ張ってきた目黒。’23年に『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』(TBS系)に出演した際には、俳優業は、「(国民的グループになるための)一環でしかない」といい、さらに「グループのためにならない仕事はしない」と語っていた。

その言葉どおり、降板は“Snow Manの夢のため”であった。

「’24年10月に公開されたSnow Manのアルバムのプロモーション映像が物議を醸し、公開停止になったことがありました。

なんでも、『KATANA』という楽曲の映像内で登場した刀に、日中戦争で中国侵略を指揮していた司令官の名前が刻まれていたそうです。これが問題となり、中国のSNSで炎上したのです。このとき、レコード会社は《当社における公開前の確認が不十分であったため、不快な思いをされた方及び映像を楽しみにされている皆様に深くお詫び申し上げます》と謝罪しています。

こういった過去も踏まえ、降板という判断に至ったのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)

周防監督の所属事務所と、映画の配給会社に目黒の降板について問い合わせたが、返答はなかった。

4月に放送されたテレビ番組『日曜日の初耳学』(TBS系)で、目黒はSnow Manの海外進出について聞かれ、「日本のアーティストとか日本の俳優っていう誇りを持ってチャレンジして、その姿で日本の方が“こういうふうに頑張ってる人いるんだな”とか、そう思ってもらえたら」と語っていた目黒。

国民的アイドルを超えた“世界的アイドル”を目指し、歩みを進める。

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