『ビー・バップ・ハイスクール』の白井光浩と清水宏次朗がダブル主演する映画『ビーバップのおっさん』が、7月より全国順次公開されることが決まった。
【写真】映画『ビーバップのおっさん』でW主演を務める白井光浩と清水宏次朗
本作は、1980年代のあの大人気映画に熱狂した全国のシャバ僧たちに愛を込めて贈る、オマージュ満載の痛快人情活劇。
『ビー・バップ・ハイスクール』で“城東工業のテル”こと藤本輝男を演じた白井光浩(54)と主人公・加藤浩志を演じた清水宏次朗(57)が、けんかっ早い藤元輝(テル)と女にモテる愛徳浩(ヒロシ)として再共演。本作が劇場公開商業映画初主演作となった白井が企画から携わり、キャスティングの段階で清水の名を一番に挙げたことで、再共演が実現。本作が清水の俳優復帰作となった。
また、1980年放送の『3年B組金八先生』で「腐ったミカン」こと加藤優を演じてブレークした直江喜一(59)が、二人が助けるおにぎり屋の店主として出演。映画『湘南爆走族』(1987)でモヒカンがトレードマークの丸川角児役を演じた村澤寿彦が丸川会長役、ドラマ『ヤヌスの鏡』(1985)で多重人格の主人公を演じた杉浦幸が、本作でも性格がひょう変する丸川の美人妻を演じる。
さらに『ごくせん』の熊井輝夫(通称クマ)役の脇知弘が湘南一家の組員・熊田健太、『ミュージカル・テニスの王子様』の永山たかしがテルの宿敵の御曹司を演じるほか、約300人のオーディションから選ばれた園田あいかと杉本愛里がそれぞれテルの娘・美穂と丸川会長の娘・順子を演じ、Tiktokで72万人以上のフォロワーを誇る岩田まありがテルのバイト先の従業員役で出演。古今亭志ん輔が商店街の会長役、小沢和義が鬼島刑事役で脇を固める。
脚本は、本作が映画脚本デビューとなる落語作家の今井ようじ。監督は、無頼作品を多く手掛ける旭正嗣。
主題歌「結び」およびイメージソング「GO! GO! A WAY」は、本作の音楽も担当したオバタコウイチと川人雅代による音楽ユニットSacra e soleが手がけた。
亡き父の家業の小さな町工場を営むテル。元請け会社でのトラブルをきっかけに工場を閉めることになり、妻も子供を連れて出て行ってしまう。
主演の白井は「私自身、あれから36年…『城東のテル』と共に生きてきました。そんな中、今回私を主演に、おっさんのテルを主人公に映画を製作したいとの御依頼を頂き、素直に嬉しい気持ちで一杯でした。本家『ビー・バップ・ハイスクール』与太郎シリーズに、十二分に敬意を払ったオマージュ作品になると…」とコメント。
さらに、再共演する清水について「清水宏次朗さんは、近年病を患い芸能活動を休止していらっしゃいましたが、近年、私が再会しお付き合いをさせていく中で少しずつ回復なさっていらっしゃいました。私自身、『清水宏次朗』のファンでありましたので、必ず復活してスクリーンやステージでファンを魅了する姿をこの目でまた見られるよう応援し、何かあれば協力しようと思っておりました。出演を打診した際には、二つ返事で承諾して頂き、W主演が決定し強力なバディが誕生しました」としている。
映画『ビーバップのおっさん』は、7月24日、渋谷ユーロライブにてプレミア上映。以降、全国順次公開。
※白井光浩コメント全文は以下の通り
【主演・白井光浩コメント】
ビーバップ城東のテル…1986年本編公開から36年…今だに、私が演じたこのキャラクターが、その世代の方々をはじめ、多くの方々の心に、印象に残して頂いている事に感謝しております。
なぜそこまで?先ずは、脚本に描かれている「城東のテル」の存在でしょうか…やっている事は非常に極悪なんだけれども、中学の同級生である主人公のトオル、高校の同級生である番長トシミツらに、頑張っても勝てない哀しみを抱え、それでも自分の居場所、存在感を見出す為に躍起になっている姿、どことなく憎めないキャラクターを描いていたところだと思います。
また、よく言われているのが独特の台詞回し、仕草、表情などが、それまでには無かった不良学生像を打ち出していたところでしょうか…演じた私自身は、決して面白可笑しく、ウケを狙って演じた訳ではなく、デビュー作ながらも脚本を読み込み、読み解く中で、自然とたどり着いた台詞の言い回しであったり、表情や雰囲気でありました。撮影現場には、それが正解なのか、不正解なのかも分からず、他の芝居表現の可能性も一切持たずに撮影に挑みましたが、那須監督からのOKが出たので、OKなんだな位に思っておりました。その後、演じた「城東のテル」がビーバップファンの方々からこんなにもウケるキャラクターになるとは、その時は思いもしませんでした。役者として一つでも代表作、はまり役に出逢えた事を幸せに思っております。
私自身、あれから36 年…「城東のテル」と共に生きてきました。そんな中、今回私を主演に、おっさんのテルを主人公に映画を製作したいとの御依頼を頂き、素直に嬉しい気持ちで一杯でした。本家「ビー・バップ・ハイスクール」与太郎シリーズに、十二分に敬意を払ったオマージュ作品になると…
清水宏次朗さんは、近年病を患い芸能活動を休止していらっしゃいましたが、近年、私が再会しお付き合いをさせていく中で少しずつ回復なさっていらっしゃいました。私自身、「清水宏次朗」のファンでありましたので、必ず復活してスクリーンやステージでファンを魅了する姿をこの目でまた見られるよう応援し、何かあれば協力しようと思っておりました。出演を打診した際には、二つ返事で承諾して頂き、W主演が決定し強力なバディが誕生しました。
実際の撮影現場では、豊富な経験を持つ宏次朗さんが私に合わせて下さり、良いコミュニケーション、コンビネーションを築くことができ、映像に反映させることが出来ました。
スタッフさんや、清水宏次朗さんをはじめ共演者の皆様が上手いこと私を神輿に担いで下さって完成した当作品…おっさんテル&ヒロシに乞うご期待!!奮えて待て!!