ムロツヨシが負の感情に染まる――『神は見返りを求める』ダークなオーラに満ちた場面写真解禁 (2022年6月8日)

俳優のムロツヨシが主演を務める映画『神は見返りを求める』より、主人公・田母神（ムロ）が負の感情に染まりダークなオーラを放つ様子を切り取った場面写真6点が解禁された。【写真】今までの”コメディアン”イメージから脱却 ムロツヨシの”負の感情”溢れる『神は見返りを求める』場面写真 本作は、『ヒメアノ～ル』『愛しのアイリーン』『空白』などの吉田恵輔監督のオリジナル最新作となる、ひょう変した見返りを求める男と恩を仇で返す女の心温まりづらいラブストーリー。“YouTuber”という職業を通して、今という時代を象徴的かつポップに描く一方、“欲”や“本音と建て前”、“嫉妬”といった人が誰しも持つ醜さや葛藤をも鮮烈に描く。主演のムロのほか、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、淡梨、柳俊太郎が共演する。 イベント会社に勤める田母神（ムロ）は、合コンでYouTuber・ゆりちゃんこと川合優里（岸井）に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女をふびんに思い、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。2人は人気が出ないながらも力を合わせて前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていくが、あることをきっかけに2人の関係が一変する。 劇中で“神”のように優しかった田母神は、恩を仇で返すゆりちゃんやその周りで起こる出来事によって、ゆりちゃんの過去を晒す暴露系YouTuber “ゴッティー”へと豹変。今回解禁されたのは、そんな“負の感情”に包まれた田母神の姿を捉えた場面写真6点。 見返りを求めないお人好しだったはずの田母神が豹変し発狂するシーンや、顔を歪ませて頭部をおさえながら道端にうずくまる姿、感情を失ったような表情で何かを見つめている姿、携帯カメラを構えて何者かのマスクを剥がす場面。さらに、「ゴッティーのへや」と落書きされた自宅ドアの前に立つ不穏なシーンも。現実世界でもSNSから住所を特定されるという事件が多発しているが、田母神も同じように自宅を特定されたのか気になる写真だ。そのほか、覆面を被ったゴッティーがゆりちゃんに詰め寄る場面もあり、マスクの下から彼の情念が伝わってくる写真となっている。 先日行われた完成披露試写会の舞台あいさつで、ムロは役作りについて「現場での過ごし方が今までとは違った。受け身の役であり、どんどん豹変していく役どころ。もはや“ムロシズカ（静か）”。岸井ゆきのさんとも会話をしないようにして、吉田監督の脚本の世界にどっぷりと浸かろうと思った」「軽くやると吉田監督が描いた人の愚かさなどが浅く薄っぺらくなると思ったので『悲劇ではあるが喜劇だ』と頭の中で繰り返して楽しみながら演じようと、いつもの“にぎやかツヨシ”はいらないとジャッジした」とコメント。 共演の岸井も、当時のムロの様子について「本当にムロさんは静かでした。『本当に主役？』と思うくらい端っこにいて。キャンプ用の椅子に仏のように静かに座っていました」と明かしている。 映画『神は見返りを求める』は、6月24日より全国公開。