アートディレクター・映画ライターの高橋ヨシキの長編監督デビュー作となる、川瀬陽太主演の映画『激怒』より、アーティスト・宇治茶が場面の一部をゲキメーション化した特別映像が解禁された。
【動画】『激怒』ゲキメーション映像、紙芝居のような不思議な印象に引き込まれる
本作は、暴力で支配された“安全・安心”な町に、中年刑事が大激怒するバイオレンス映画。
共演キャストには、『横須賀綺譚』の小林竜樹、『ボクたちはみんな大人になれなかった』の奥野瑛太。ヒロインを演じるのは、本作で映画デビューを飾る彩木あや。ほかにも片山慎三監督作『岬の兄妹』主演の和田光沙と松浦祐也が映画冒頭にいきなり登場する。
中年の刑事・深間(川瀬)には、いったん激怒すると見境なく暴力を振るってしまうという悪癖があった。かつてはその暴力を有効活用して、街から暴力団を一掃した功労者とたたえられたが、度重なる不祥事に加え、大立ち回りで死者まで出してしまったことの責任を問われ、怒りを抑える治療のため海外の医療機関へ送られることに。
数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間は、見知った街の雰囲気が一変してしまったことに気づく。行きつけだったわい雑な店はなくなり、親しくしていた飲み仲間や面倒をみていた不良たちの姿もない。さらに、町内会のメンバーで結成された自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて、高圧的な「パトロール」を繰り返しているのだ。いったい、この街に何が起きているのか? 深間の中に、ひさしく忘れていた怒りの炎がゆらめき始める。
今回解禁されたのは、『妖怪シェアハウス』や『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』で紙芝居のような不思議な印象を与える映像(ゲキメーション)を制作し注目を集めた新鋭アーティスト・宇治茶が、ファンを公言する高橋ヨシキの長編映画デビューを祝し、映画『激怒』の一部をゲキメーション化した特別映像。
ゲキメーションとは、作画した絵を切り取り、その原画を紙人形劇のようにカメラの前で動かし撮影していく、アニメーションと劇画を融合した表現方法。
映画『激怒』は、8月26日より全国順次公開。