2023年2月3日より、『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が公開される。シリーズの新たな試みとして「遊郭編」と「刀鍛冶の里編」を繋ぐ本作の公開に向け、ここでは記憶に新しい「遊郭編」の内容と見どころを振り返りながら、登場人物の魅力のひとつである“ギャップ”を分析する。



【写真】宇髄VS上弦の陸、激闘! 『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』場面写真

■視聴者を虜にした音柱・宇髄天元

 劇場版では観客、テレビシリーズでは視聴者の圧倒的な指示を集めた「無限列車編」に続き、主人公・竈門炭治郎たちの新たな任務を描いた「遊郭編」。夜に輝く街「遊郭」への潜入任務に就くことになったのが、鬼殺隊最高位の剣士《柱》の1人、音柱・宇髄天元。3人の妻からの定期連絡が途絶えたことで遊郭へ潜入した宇髄は、強いリーダーシップで炭治郎たちを引っ張り、共に任務を遂行した。

 元忍という経歴に相反するド派手な性格と衣装、そして鍛え上げられた肉体で豪快な活躍を見せる一方で、繊細な胸中や、忍装束を脱いだときには美しい顔立ちを見せることも。このギャップも相まって、宇髄のファンは非常に多い。

■女装、潜入、大混乱! かわいすぎるかまぼこ隊

 「遊郭編」では“かまぼこ隊”も大きな反響を呼んだ。情報収集のため、炭治郎、善逸、伊之助は変装して遊郭へ潜入することに。花魁として働く女性たちに紛れ込むため、バッチリ化粧をし綺麗に着飾った炭治郎たちは“炭子”“善子”“猪子”としてそれぞれ違う店に潜り込む。

 男性であることを隠して入ったものの、慣れない雑用に戸惑ったり、任務を忘れて三味線の猛特訓をしたりと大忙し。戦いでは決して見せることのない、かわいらしい一面を見せた炭子たちは、ファンから「かまぼこ隊」の愛称で親しまれている。

 周囲の花魁たちから不審がられながらも掃除や雑用などに精を出す日々の中で、不審な情報を手にした炭治郎は、やがてある“鬼”の存在に気づくことに…。

■残忍さと美ぼうを併せ持つ上弦の陸・堕姫

 遊郭で炭治郎たちが見つけたのは、鬼の堕姫。
彼女は、鬼を支配する鬼舞辻無惨の直属の配下である十二鬼月のうち上位6名の1人、“上弦の陸”だった。圧倒的な力と美ぼうを持つ堕姫は「京極屋」で蕨姫という名前の妖艶な花魁として潜んでいた。

 しかし、少しでも気に障ることがあれば後輩の花魁へ暴力を振るったり、遊女を自殺に追い込んだりと、極悪な言動も印象深い。宇随の嫁たちの失踪を含め、この遊郭での事件などすべて堕姫の仕業であることが暴かれていく。

 端麗な容姿と残忍な性格。2つの強烈な個性を持つ堕姫は、敵方の鬼であるにもかかわらず登場時から虜になる視聴者が続出。後に悪行を重ねる鬼としての彼女からは想像もつかない過去が明らかになると、そのギャップが人気に拍車をかけた。

■鬼殺隊と上弦の陸の火花散る戦い

 やがて、鬼の正体を突き止めた炭治郎や宇随ら鬼殺隊が堕姫と対決。遊郭全体を巻き込む戦いへと発展すると、窮地に追い込まれた堕姫の中から、彼女の兄・妓夫太郎が姿を現す。さらなる強敵が現れたことで、戦いは全く先の読めない展開に。豪快な技を次々と仕掛ける宇随、ヒノカミ神楽を繰り出す炭治郎など、ダイナミックで息もつかせぬ戦闘シーンは「遊郭編」屈指の見どころだ。

 来年2月3日から公開される『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』では、「遊郭編」のクライマックスである第10話、第11話に加え、4月から放送予定の新シリーズ「刀鍛冶の里編」第1話をひと足先に上映予定。
劇場のスクリーンに映し出される大迫力の戦闘や新たな展開に期待が高まる。

 『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は、2023年2月3日より日本公開。

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