東山紀之が主演するスペシャルドラマ『必殺仕事人』(ABCテレビ・テレビ朝日系/1月8日21時)の取材会がテレビ朝日で行われ、本作で“必殺”シリーズを卒業する遠藤憲一に仕事人たちからオファーが続出した。
【写真】東山紀之、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見、遠藤憲一が『必殺仕事人』取材会に出席
放送を前に、渡辺小五郎役の東山をはじめ、経師屋の涼次役の松岡昌宏、リュウ役の知念侑李(Hey!Say!JUMP)、花御殿のお菊役の和久井映見、瓦屋の陣八郎役の遠藤憲一が東京・六本木に集結、テレビ朝日稲荷で新年祈願を行った。
「僕自身もそうなんですが、お忙しい遠藤さんが元気でいられますように」とお祈りしたという東山に続き、松岡も「健康第一で焦らずマイペースに新しいこともやっていきたい」、和久井も「“必殺”をよろしくお願いしますということと、やはり健康ですね」とニッコリ。すると「今年はストレッチを頑張りたい」という遠藤が「2008年にヒガシくんからストレッチマットとジャージをいただいたんです。ジャージはずっと着続けていて、先日洗濯したら粉になりました(笑)」と、健康つながりで驚きのエピソードも披露。また、「ストレッチマットは去年から使い始めた」という遠藤に、東山は「使うまでにずいぶん時間が掛かったね!(笑)」と爆笑するなど、集まった記者陣を大いに沸かせた。
また、知念が「20代最後の年なので、鍛えてまだまだ動けるというところをお見せして、東山さんのようになりたいです」と語り始めると、東山が「知念が“必殺”に出るようになって8年…そう思うまでにこんなに時間が掛かったのか!(笑)」とツッコむひと幕もあり、和気あいあいとした新年祈願となった。
卒業する遠藤は、「20代の頃に斬られ役で出演して、7年前にゲストで出たらそのままレギュラーになれて、本当にうれしかったので寂しいです」と心境を吐露。「大好きな作品」という“必殺”への思いは大きく、最後のシーンにも相当なこだわりをもって臨んだようで…。「こうでいいかな? こっちかな?」など、遠藤から何度も相談されたという東山と松岡だが、口をそろえて「差がわからなくて、どっちでもいいと思っていた(笑)」と撮影時の裏話を大暴露。しかし、松岡は「陣八郎の“勇ましさ”が切なく、またその見せ方にこだわっていたエンケンさんの姿にも切なさを感じていました」と、寂しさもぽつり。
また、和久井も「合間には男性陣の皆さんが輪になって、すごく楽しそうにしてらっしゃるんです。私はそのそばに立っているのがすごく好きで…。ですから、もうそれがなくなるのかしらと思うと寂しいです。
「見ようによってはまた出てきそうだからシレッと出ちゃおうかな(笑)」と答えた遠藤に、東山が「また出ちゃいなよ!(笑)」と返すなど、卒業する遠藤への愛が止まらない仕事人たちだった。
長年共に戦ってきた5人の爆笑トークもいよいよ終わりの時間。最後にフォトセッション…と思いきや、ここで東山が「ちょっと待って!」と言い始め、遠藤へのサプライズ。知念から、感謝、友情など仲間たちの思いが込もった花束を受け取った遠藤は「お花大好き!」とニッコリ。さらに、東山からはお年玉も贈呈と、ダブルのサプライズに遠藤も大喜びの様子だった。
“必殺”という存在について、「ふるさとのような存在」(東山)、「『憧れ』であり、いま自分が携わらせていただいているという『誇り』」(松岡)と語ったメンバーの言葉どおり、長きにわたって愛され続ける作品について、遠藤も感慨深げ。「とても寂しいですが、今後はいち視聴者として、これから皆さんがどのように変わっていくのかを楽しみに見ていきたい」と、今後の『必殺仕事人』への期待を込めて、仲間たちにエールを送った。
スペシャルドラマ『必殺仕事人』は、ABCテレビ・テレビ朝日系にて1月8日21時放送。
コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■東山紀之(渡辺小五郎役)
あけましておめでとうございます。今回の『必殺』は僕がやらせていただいて15周年目となる記念の作品です。
――“必殺シリーズ”50周年、さらに東山さんも15周年ということですが、長年同じ役を演じ続けることへの思いや、長きにわたって愛され続ける“必殺”の魅力についてお聞かせください。
必殺シリーズがはじまって50周年、僕らがやらせていただいて15周年ですが、先輩たちが培ってきたものを守ってきた…そういうことが積み重なって愛されているのかなと思います。ちなみに、昔、藤田まことさんに「長くやる秘訣は何ですか?」とうかがったときに「ギャラを上げないこと」とおっしゃっていて、プロデューサーが「嘘つけ!」と言っていたことが思い出として残っています(笑)。
――本作で卒業なさる遠藤憲一さんとの7年間の思い出は?
遠藤さんがおっしゃるとおり、本当に意外な終わり方をしています。その最後のシーンの撮影のとき、遠藤さんから「ヒガシくん、こうでいいかな? こっちかな?」と聞かれたんですが、差がわからなかったんですね(笑)。「どっちでもいいんだけど(笑)」という感じでしたが、終わり方としては意外性があるので、そのあたりも視聴者のみなさんに喜んでいただけるのではと思います。シレッと出てきてもみんな気がつかないんじゃないかな! だから遠藤さん、また出ちゃいなよ(笑)!
遠藤さんは家庭内の話をできる唯一の方なんですね。いろんなエピソードを遠藤さんに話をして笑ってもらうのがルーティンだったので、そのルーティンが崩れることには寂しさがありますね。
ちなみに、遠藤さんはいまだに僕の役名を知らないんですよ! 最近まで“中村主水”だと思っていたんです。渡辺小五郎ですからね…ちゃんと覚えてから出直してきてください(笑)。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
とにかく遠藤さんが元気でありますようにと祈りました。お忙しいですから、体調も含めてきちっと神様に見ていてほしいなと思ってお祈りさせていただきました。もちろん、“必殺”復活の祈りも含めて…。
僕自身もやらなくてはいけないことが重なっていますので、とにかく元気でいるのが大前提。真面目な話、ちゃんとお祈りさせていただきました。
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
僕は19歳でデビューしたのがいちばんの節目ですね。あのころから、やっぱり仕事は責任を持ってやらなくてはいけないなという思いが強くなった気がします。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
すでにチームとして出来上がっているので、僕にとっては“ふるさと”みたいな感じですね。やはり年明けはこの作品でスタートしますし、今は時代劇がほとんどなくなっていますので、この作品を続けていることで先輩たちからも喜びの声をいただいています。毎年、夏は『刑事7人』で北大路欣也さんとご一緒するのですが、いつも「とにかく続けてほしい」と言ってくださるので、そういう意味でも責任があるなと思っています。
■松岡昌宏(経師屋の涼次役)
あけましておめでとうございます。経師屋の涼次役、松岡昌宏です。
――“必殺シリーズ”50周年、さらに松岡さんも15周年ということですが、長年同じ役を演じ続けることへの思いや、長きにわたって愛され続ける“必殺”の魅力についてお聞かせください。
幼稚園に上がる前くらいの頃から“必殺”シリーズが大好きで、家にあるぬいぐるみにバーベキューの串を刺したりして遊んでいるほどでした。そんな自分が仕事人になり、まさか同じように刺す役をやるとは…という思いでしたが、これまでに相当の数のぬいぐるみを殺めてきたことになります(笑)。僕は皆さんと同じように、“必殺”ファンのひとりでもあるわけですが、歴代の“必殺シリーズ”に出演されてきた先輩方にお会いすると、「“必殺”やってるんだよね」と声をかけていただけます。初めましての方でも、「“必殺”をやらせてもらっています」と言うだけで、同郷の後輩のような可愛がり方をしてくださるので、いつもそれをうれしく思っています。
――本作で卒業なさる遠藤憲一さんとの7年間の思い出は?
皆さんもご存知の通り、“必殺シリーズ”というのは、ほかの時代劇と違って“何でもあり”なんですよね。これは時代劇的にはダメだろう、ということも“必殺”ならOKということがたくさんあるんです(笑)。そんな中でも特に記憶に残っているのが、知念演じるリュウが敵に洗脳されて悪い方向に行ってしまいそうになっているのを正気に戻そうと、涼次と陣八郎が2人がかりで戦ったときのことです。リュウが強すぎて全然歯が立たないんです! エンケンさんと2人で「さすがにこれはないよね」と笑いました(笑)。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
「昨年もいろいろとありがとうございました。今年もお世話になります。よろしくお願いします」とお参りさせていただきました。僕自身はいつものようにマイページでやりつつ、自分たちの会社も3年目になりますので、また違う事業も含めていろんなことが動いてくると思います。そのあたりを焦ることなく1つ1つまた新たな経験をしていきたいと思います。僕は「挑戦したいこと」っていうのがあまりないんですよね、思った瞬間に行動に移しているタイプなので…まずは健康第一ですね! うちの城島(茂)も元気でいさせないと!(笑)
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
ありきたりで申し訳ないですが、1989年10月26日、ジャニーズ事務所に入所した日ですね。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
「憧れ」であり、いま自分が携わらせていただいているという「誇り」ですね。
■知念侑李(リュウ役)
リュウ役の知念侑李です。あけましておめでとうございます。昨日まで、お正月でだらだらとした生活を過ごしていたので、今日は先輩方やたくさんのカメラの前でとても緊張しております。
――遠藤さん演じる陣八郎と一番一緒にいることの多かったリュウを演じておられますが、印象的なエピソードや、今回で卒業される遠藤さんへのメッセージをお願いします。
いろいろな思いがあるんですが、一番最近の思い出で印象的なのは、タクシーで撮影所に行ったときのことです。玄関のところにタクシーが停まっていて、運転手の方と遠藤さんが話をされていたんです。「これは何か揉めているのかな…」と思って急いで行ったら、それがすごく珍しいタクシーだったらしくて、笑顔で写真を撮っていました(笑)。あと、遠藤さんは対峙すると見た目がちょっと怖くて(笑)、いつもドキドキしてしまうんです。でもカメラが回っていないときの遠藤さんは笑顔がとてもチャーミングで、いつもそこで安心させていただいていました。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
「二礼二拍手…作法どうやってやるんだっけ?」と考えていたら、気付いたら皆さんの列に戻っていました(笑)。今年は20代最後の年なので、ここでしっかりやっていかないと、ただのおじさんになってしまう!(笑) なので、もう一度「知念は動けるんだ」というところをお見せできるように、しっかり鍛えて…素晴らしい見本が近くにいらっしゃいますので、東山さんのようになりたいなと思います。
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
僕は中学一年生ですね。静岡から東京に引っ越してきて、そこからジャニーズとしての活動が変わっていきました。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
毎年、年初めに撮影するんですが、この現場に行くことによって、1年分の気合いを入れてもらえる現場です。先輩方とご一緒できる機会も減ってきていますので、そういう意味でも、僕にとって貴重な場です。
■和久井映見(花御殿のお菊役)
あけましておめでとうございます。15周年ということで、私の中にも『必殺仕事人』の歴史が少しずつ積み重なってきておりますが、それでもやっぱりうれしくて緊張する、そんな気持ちの引き締まる現場です。今回、遠藤さんと同じ画面の中、そして“必殺”の現場でご一緒させていただくのが最後になってしまうのかと思うと、出来上がったものを見るのもちょっと切なくなってしまいます。ぜひまた出ていただきたいです。
――“必殺シリーズ”50周年、さらに和久井さんも15周年ということですが、長年同じ役を演じ続けることへの思いや、長きにわたって愛され続ける“必殺”の魅力についてお聞かせください。
とてもありがたいことで、毎年撮影があると思うととてもうれしいんです。画面の中にも現場にもユーモアとかっこよさと切なさがいつも全部存在しているので、参加できることが本当にうれしいです。
――本作で卒業なさる遠藤憲一さんとの7年間の思い出は?
普段の遠藤さんを拝見していると、役と重ならないほどユーモアのある方なんですが(笑)、もちろん画面の中ではきちっとされている印象があります。この世界の中で会えなくなっちゃうのかと思うと切なくて…ぜひもう一度出てください(笑)。いつも撮影中に、皆さんがカメラの前に立っている横顔を見ていると、かっこよくて素敵でいらっしゃるんですが、合間には男性陣の皆さんが輪になって、すごく楽しそうにしてらっしゃるんです。私はそのそばに立っているのがすごく好きで…。ですから、もうそれがなくなるのかしらと思うと寂しいです。遠藤さん、また出てください(笑)。私も、また皆さんが輪になって座ってらっしゃるところに寄り添いたいです。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
私は「“必殺”をよろしくお願い申し上げます」とお祈りしました。“必殺”のお菊という役は変わらないですが、私も年を重ねてきておりますので、まずは健康で、いろんな変化を柔軟に受け止めながら進んで行ければいいなと思っております。
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
毎回毎回すべての現場で、初めてハッと気付くことも多いんです。いつも新たなチャレンジのような気持ちを積み重ねて、今に至っています。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
“必殺”を最初からご存じの方々とご一緒させていただくことにとても緊張しますけれど、違う現場に入った時に、“必殺”を見てくださっている方から声を掛けていただいたりするんです。そういうことが多いので、「ちゃんと頑張らなくちゃ!」という気持ちにさせていただける作品ですね。初心に立ち返る場所であると同時に、今後のことも考えさせられる、重厚な存在だなと思います。
■遠藤憲一(瓦屋の陣八郎役)
あけましておめでとうございます。20代の頃、藤田まことさんの時代に斬られ役で出演させていただき、7年前にゲストで出演させていただいたら、そのまま「レギュラーでいきます」と言われて、とてもうれしくて大喜びしたのを思い出します。あっという間に7年が経ち、卒業することになりました。喜んだり寂しくなったり大変なんですけど(笑)、本当に大好きな作品なので、とても寂しいです。今後はいち視聴者として、これから皆さんがどのように変わっていくのかを楽しみに見ていきたいと思います。
――本作で“必殺”を卒業することになりますが、今のお気持ちや、印象に残っているエピソードなどをお聞かせください。
台本に予想だにしないような陣八郎の一番最後の姿が書かれていたんです。「本番ではそんなことはしないだろうな」と思っていたのですが、本当にその状態で終わりました(笑)。ヒガシくんが言っていたように、見ようによってはもう1回出てこられるような状態で終わっているので、またシレッと出てこようかなと思っています(笑)。
――新年を迎え、改めて今年の抱負や挑戦してみたいことがあれば教えてください。
去年くらいからなんですけど、ストレッチを始めたんです。いろんなことを経験して、ストレッチは健康にいいんだということがようやくわかりました。なので、今年はストレッチを頑張りたいと思います。実は、11年前に初めて舞台でヒガシくんと共演した時に、毎日ストレッチしている姿を僕が見ていたら、「遠藤さんもやりなよ!」ってジャージ上下とストレッチマットをくれたんです。ストレッチマットは去年から使い始めたんですが、ジャージはずっと着ていて、最終的には部屋着にしていたんですけど、だんだん薄くなっていき、去年洗濯したら粉になってしまいました。洋服って最後は粉になるんだって驚きました(笑)。
――本作は“必殺シリーズ50周年”、東山さん主演の『必殺仕事人』が15周年と、大きな節目を迎える作品ですが、皆さんがこれまでに迎えた大きな節目はどのタイミングでしたか?
15~16年前に女房と一緒に独立したことですね。それ以前はほぼ…9割ほど反社会的な人を演じていたんですが(笑)、独立してからいろんな役をできるようになったので、それが節目だと思います。
――ずばり、“必殺”はどんな存在ですか?
時代劇なのに美しさもあり、様式もある。それにプラスして、現代的なものも混ぜ合わせた自由さのある時代劇です。ほかの時代劇とはちょっと違う、新しい世界がいっぱいある貴重な作品だなと思っています。