元櫻坂46の菅井友香が主演する舞台『新・幕末純情伝』の稽古場が16日に公開された。2022年11月のグループ卒業後、初の大舞台に向けて菅井は「今まで以上にさらにパワーアップしたものをお見せできるように」と意気込みを語った。



【写真】迫力の殺陣アクションを披露した菅井友香

 舞台『新・幕末純情伝』は2010年に亡くなった劇作家・つかこうへいの代表作の1つ。幕末の京都を舞台に、主人公の新撰組・沖田総司(菅井)が実は女だったという、ユニークな着想を基に物語が展開する。『熱海殺人事件』『飛龍伝』と並ぶつかの代表作として、これまで幾度となく上演。作品に登場する女性は“沖田総司”ただ1人で、歴代では、牧瀬里穂、広末涼子、石原さとみ、鈴木杏、桐谷美玲、松井玲奈ら、そうそうたる女優が演じてきた。

 稽古では「ほぼ初めてで基礎から学んでいった」と明かした、鬼気迫る殺陣の腕前を紅一点で披露。男性の共演者に囲まれる中、殺陣の途中では力強くセリフを発し、共演者がコミカルに掛け合うシーンでは笑顔を見せた。


 グループ卒業後、初の舞台に「楽しみと緊張もあるんですけど、今までの経験を生かして、そして、今まで以上にさらにパワーアップしたものをお見せできるように、私自身、精いっぱい頑張っていきます」と意気込んだ菅井。

 殺陣については「最初は持ち方とか抜刀も分からなくて、しかも、上手にできなくてけっこう苦戦した」と振り返り、「グッと膝を曲げて腰を入れなきゃいけないんですけど、今まで乗馬を10年(以上)習ってきたので、鍛えた下半身がけっこう生きてるといいなと思ってやっています」と自信に満ちた表情で語った。

 メンバーと離れて「毎日あれだけ会っていたのに、会えなくなってしまった寂しさとかはある」とつぶやいた一方、卒業後は「舞台により情熱と時間をかけられることに喜びを感じています」と吐露。「アクシデントが起こっても何とかできるといういろんな経験は(アイドル時代に)できたかなと思うので、全てを生かして仲間を大切にしながら頑張りたい」と、過去の経験が今なお生きていることを伝えた。

 早口でまくしたてるセリフの多い作品のため、滑舌に話題が及ぶと「普段はそんなにすごいいっぱいしゃべらないし、こんな早口でしゃべるのはこの作品だけかなと思う」と苦笑。「噛(か)まないように頑張るしかない」と伝え、「グループ時代は『噛みキャラ』とよく言われていたんですけど『もうそうじゃないぞ』という部分を見せられるように頑張りたい」とはにかんだ。


 舞台『新・幕末純情伝』は東京・紀伊國屋ホールにて1月28日~2月12日、神戸・AiiA 2.5 Theater Kobeにて2 月17日~19日に上演。