2月26日、神奈川県・横浜アリーナで開催の卒業コンサートでグループを卒業する乃木坂46・秋元真夏。秋元といえばキャプテンという立場ながらも、ちょっと抜けているのか、“ハプニング”に見舞われることも多く、エピソードには事欠かない。
【写真】ハプニング! ファンに全く気付かれなかった秋元真夏
■「NHKに私が映ってるんですよ!」
まず、まさに“ハプニング”といった出来事といえるのが、2022年9月25日放送回で明かした「NHK映り込み事件」だ。
仕事のため、マネージャー、スタイリスト、ヘアメイクを含めた4人で名古屋に行った秋元。仕事は順調に終わり、18時台の新幹線に乗り込み東京に戻ろうとしたが、この日は台風の影響で大雨。徐行運転で進んでいたが、雨は降り止まず、途中で新幹線は名古屋駅に引き返すことになった。
再び名古屋駅に戻った頃には時刻はすでに24時を過ぎており、一同は名古屋に宿泊することに。駅に着くとそこには、テレビ局など多くの報道陣が取材のために訪れていたという。
それを見たマネージャーは「カメラとかもあって、映っちゃうとアレかもしれないから、サササッと行こうね」と秋元らに言い、一同は素早く移動。そこからマネージャーは明日の朝に東京へ帰るための新幹線の手配をするため「みどりの窓口」へ行き、秋元、スタイリスト、ヘアメイクの3人はその夜に宿泊するホテルを探しに外へ出たという。
しかし宿泊先はなかなか見つからず、そのことを伝えるため、マネージャーに電話をしたところ「1回駅の方に戻ってきて」との返事が。秋元は「さっき報道陣の方、いっぱいいましたけど、そこを戻っちゃって大丈夫ですか? 映っちゃいません?」と聞いたが、「いいから、大丈夫。
合流した4人は宿泊先を何とか見つけて、その日はようやく一段落…。そして翌日。始発で帰るため、6時頃に目覚めた秋元。と、テレビをつけたところ、NHKの番組に名古屋駅にいる自分が映っていたという。秋元は叫ぶ。「NHKに私が映ってるんですよ!」。
「え! 映っちゃってんじゃん!」と驚いた秋元はマネージャーに「すいません、私、映っちゃってましたけど、これって大丈夫でした?」と聞いたところ、「そんなこともあるよね(笑)って、急にのほほんとした返事をされて(笑)」。
ただ顔は映っておらず、後ろ姿が映っているのみで「本当に私のコアなファンの人なら分かるくらいの感じだったんですけど」と明かした秋元。
そんなハプニングもあった1日だったが、「私の場合、ハプニング楽しんじゃう系人間なので、もうこうなったら明るく楽しくいるしかない」という気持ちで過ごしたと笑っていた。
■ファンだらけの「SHIBUYA TSUTAYA」を訪問するも…全く気付かれずショック
アイドルのような芸能人であれば、街中で声を掛けられることにうれしさもあるものの、変装などをして、あまり声を掛けられたくない人もいそうなもの。
2022年12月18日放送回では、“卒アルラジオ”出演の前に東京・渋谷のスクランブル交差点前にある「SHIBUYA TSUTAYA」を訪問したことを明かした秋元。
その日、昼の撮影が予定より早く終わったため、「SHIBUYA TSUTAYA」で開催中の乃木坂46のパネル展に行ったという。日曜日の渋谷は人が多く、店内も混雑していたため入るのをためらったが、「せっかくここまで来たから、なかなか直接見れる機会もないし行っちゃおう」と思い切って店に足を踏み入れた。
パネル展にたくさんのファンが駆けつけている光景をしみじみ眺めていたという秋元は、“大きなパネルをバックに自撮りしたい”と考えた一方で、ファンにバレて騒ぎになってしまい、マネージャーに怒られるかもと警戒。「怒られるぐらいだったら写真の1枚くらいガマンした方がいいかもしれない」と思ったものの、年内でグループを卒業する齋藤飛鳥のパネルを間近で見たいと思い、バレるのを覚悟でパネルに接近した。
なるべく顔を隠しながら近づき、1枚自撮りに成功。「気付かれてなさそうだからもう1枚」とシャッターを切ってもまだ気付かれていない様子だ。結局5枚ほど自撮りをしたが、やはり気付かれなかった。ここで予想と違っていたと告白する。
自身の想像では「女の子が『えっ!』ってなっちゃって、口を手で押さえて『まなったんじゃん!』みたいな(笑)。もう息も上がっちゃって、涙声で『すいません、あの、握手してください…』とか言われたり、男のファンの方には、『真夏さんじゃん、“ずっきゅん”して』と言われて、私が“ずっきゅん”ってしたときに、その声で周りの別のファンが気付いちゃって、『秋元真夏いるぞ!』ってTSUTAYAが大騒ぎになる」などと考えていたが、実際には「まったくそんなことなくて、誰も気付かないんです」。
すると、当初は“気付かれたくなかった”のに次第に“気付かれたく”なってきた。
「あまりにも気付かれないから、気付いてほしくなっちゃって、パネルにどんどん近付いて、ファンの人が1mくらいの距離にいる状態まで行って、わざとキョロキョロして首を伸ばして顔を見せて、かれこれ10分くらいいたんですよ」と告白。しかしやはり誰にも気付かれず、「もういいや、プン!ってなってお店をあとにしました(笑)」と諦めたという。
最後にファンに向けて「今日の15時過ぎにSHIBUYA TSUTAYAにいた人。私、いましたからね、皆さん!」と冗談めかして呼びかける秋元だった。
■ファンに声を掛けられ“逆質問”で追い詰めてしまう
ファンに気付かれたかったのに、全くスルーされてしまった秋元。あるときには、ファンではなく、“自分から”声を掛けてしまったこともあり…。
2022年7月3日の放送回では、ファンに声を掛けられ、秋元の方から“逆質問”をして、困らせてしまったエピソードを明かした。
放送の当日、電気店に立ち寄ったという秋元。店員に商品について質問をしていると、「失礼かもしれないのですが、すごく有名な方ですよね?」と尋ねられ、思わず間髪入れずに「はい」と答えたという。
これについて後々「すごい調子乗ってないかな」と思ったという。「秋元真夏がすごい有名だぞっていうのは人によってたぶん違うと思うし、全く知らない人もたぶん全然いるんですけど、自信を持って、『あ、えっと…』とかそういうのもなく、『はい』って自信満々に答えちゃって。
しかし話はこれだけでは終わらない。その後も店員と話をする時間があったため、秋元にある“欲”が生まれる。「私も話し掛けたくなっちゃって。私のこと知ってるって、しかも有名って言われてうれしくなっちゃって」という秋元は「あの~、普段何か見てくださったりとかしてるんですか?」と尋ねると、「『(乃木坂)工事中』を見させていただいてて」と店員。
これに対してさらに秋元が「毎週見てくださってるんですか?」と質問すると、「あ、いや、すみません、毎週は見れてないんですけど、ごめんなさい」「リアルタイムで見れないときが多いので、乃木坂配信中のYouTubeの方で見させていただいてます」との答えがあった。
ファンからではなく、アイドル本人からの“逆質問”はこれで終わらず、秋元は「ちなみにライブは来られたことあるんですか?」と追加質問。すると「ライブは一度も行けたことがなくて…」との返答が。自身の言動を思い返した秋元は「もう異様にグイグイ来る(笑)。逆の立場だったらありえそうなんですけど、ご本人側がグイグイ行っちゃうっていう。追い詰めまくっちゃって店員さんを。挙句の果てにリアルタイムで見れてないとか、ライブに来れてないっていうので、なんか申し訳ないっていう気持ちを抱かせてしまったまま、ちょっと変な感じでお別れするっていう日でした」と笑った。
最後に「店員さんにこのラジオを通じて、絶対聞いてないと思いますけど、本当すみませんでした。追い詰めて」と謝る秋元だった。
■生放送に危うく遅れかける「真夏さん、30秒前です!」
ライブなどと重ならない限り、毎週生放送をしている“卒アルラジオ”。この番組に限らず、生放送にハプニングは付きものだけど…。
2022年12月4日の放送回では、番組開始に遅れかけてしまうハプニングが発生した。
オープニングに「12月4日、日曜日。時刻は19時になりました。こんばんは、乃木坂46の秋元真夏です」とお決まりのセリフで登場したが、なにやら笑いがこらえられない様子の秋元は「危ない! 生放送遅れそうでした。初めて」と切り出し、「いまダッシュで別のところから走ってきたんですけど。ここ(文化放送)にはいたんですけどね。別のところにいて。ちょっと時間のミスでした」と危うく番組に遅れかけたことを明かした。
「いまマネージャーさんが呼びに来て、『真夏さん、30秒前です!』って言って、『えっ! うそでしょ!』ってダッシュで来て席についたら、愛美さん(共演者の文化放送・坂口愛美アナウンサー)がスタンバイしてくれてました。もしものことに備えて。危なかった」と冷や汗ものの出来事を臨場感たっぷりに話した秋元。
「はい、ということで…(呼吸を整える間)息切れしてますけども」と笑い、「全然運動してきたとかね、ライブしてきたとかいうわけではないんですけど。じゃあ今日も行きたいと思います」と番組をスタート。
その後、番組の中盤で登場した坂口アナは、いつも番組で噛(か)んでいる秋元に合わせて、もし代打をしたときには坂口アナにもスタッフから“噛み”の指示が入っていたことを明かし、秋元は「悪い指示が入ってますね。良くないな~」と笑っていた。
ここまで4つのエピソードを振り返ったが、もちろんこれだけではない。トーク中での“噛み”はハプニングというより、日常茶飯事であるし、もはや“お家芸”ともいえるライブでの“転倒”について真相を説明したことも…。自身最後のステージとなる卒業コンサートでは、無事ハプニングなく、終えられるのだろうか。ただ、ハプニングが起きても、それはきっと“秋元真夏らしい”コンサートになることだろう。