窪田正孝、『舞台・エヴァンゲリオンビヨンド』へ意気込み「全力でがんばりたい」

俳優の窪田正孝が29日、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』製作発表に出席。出演が決まったときの心境や意気込みを語った。【写真】窪田正孝、石橋静河、板垣瑞生ら集合ショット 新宿の新たなランドマークとなる「東急歌舞伎町タワー」6階に完成する新劇場「THEATER MILANO-Za」のこけら落とし公演として上演される本作。『エヴァンゲリオン』が今回、舞台となり新たなエンターテインメントとして繰り広げられる。 本作で描かれるのは、壊滅的な状況になった地球と生き残った人々。「宇宙からの侵略者、使徒」に対抗するため、エヴァンゲリオンに搭乗する少年少女たち。人生にかけられた重い枷。そこから目を逸らし生きてきた渡守ソウシ（窪田）。贖罪、そして再生のため、彼は世界の秘密を解き放つ。舞台ならではの演出によるオリジナルの物語が展開する。 製作発表には窪田のほか、石橋静河、板垣瑞生、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、田中哲司、構成・演出・振付のシディ・ラルビ・シェルカウイも出席した。 本作への出演が決定したときの心境を窪田は「Bunkamuraがものすごい無謀な挑戦をしたな、と思いました」と告白。続けて「そこに飛び込んでみたいと思えたのは、役者という体現者としてのひとつの良い意味での呪いというか、性のような。無謀な挑戦にこそ行きたくなる好奇心、冒険したくなるような気持ちが先行したのがこの仕事を受けさせてもらった一番最初の自分の心で感じたことでした」と思いを語った。 また、窪田は「『エヴァンゲリオン』は僕も大好きな作品で、この世界の今の現状・過去・この先、すべてをうたっているような作品のような気がしている」とコメント。さらに「情報がたくさんある中で情報に埋もれすぎて正しい情報や意思疎通が、デジタルが普及していく中でアナログなものがどんどんなくなっていってる」と口にし「演劇という直接お客様と向き合える瞬間に、お互いに余白のスペースを持って共有してこの舞台を完成させることができれば、この作品をやる意味や新しい生命みたいなものが生まれるんじゃないかなと思っています。そこにすべてをかけて全力でがんばりたいと思います」と言葉に力を込めた。 石橋は「真髄にものすごく深いものがある作品だなと感じています」と話し「原作に敬意を払いつつも、新しい舞台という形でこの作品を新しく作ることに恐れずに。本当に素晴らしい人たちが集まっているので、そこにどんどん果敢に挑戦して、新しい作品としてみなさんに見てもらえるようにがんばります」と意気込んだ。 板垣は「最初にお話をいただいたとき、舞台に立ってお芝居をするということに挑戦してみたいと思っていたタイミングだった」と振り返り「『エヴァンゲリオン』という作品に、僕個人が救われた部分がすごくたくさんあった」と告白。さらに、自分は映像作品しかやったことがないと打ち明け「人前で生でお芝居をするという行為をしたことがないので、緊張する部分もあるんですけど、生だからこそ、目の前で生きているからこそ伝えられることってすごくたくさんあると思います」と気持ちを口にした。 THEATER MILANO-Zaこけら落とし公演 COCOON PRODUCTION 2023『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』は、東京・THEATER MILANO-Zaにて5月6～28日、長野・まつもと市民芸術館にて6月3・4日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて6月10～19日上演。