フジテレビの人気ドラマ『ショムニ』シリーズがスタートして、今月で25年が経つ。都内の中堅商社「満帆商事株式会社」で「女子社員の墓場」「会社の掃き溜め」と呼ばれる「総務部庶務二課」に所属するOL6人の活躍を描いた本作は1998年に大ヒット。
【写真】25周年のドラマ『ショムニ』 個性豊かなOL演じた6人の今
■ 江角マキコ
ショムニのリーダー的存在、坪井千夏を演じたのは、2017年に芸能界を引退した江角マキコさん。『ショムニ』では黒いロングヘアに、脚立を肩に背負う姿がトレードマークだった。モデルとしてデビューした江角さんは、本作で一躍時の人となり、第2シリーズのエンディングテーマ「ONE WAY DRIVE」を歌って歌手デビューも果たした。『ショムニ』ヒット後はドラマ『ラブ・レボリューション』、『Over Time-オーバー・タイム』(ともにフジテレビ系)など多数の作品で主演を飾った。女優業以外にもサバサバしたキャラクターで『グータンヌーボ』(同系)などトークバラエティでも活躍。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります!」でレギュラーメンバー(ゴチメンバー)として7年間にわたってナインティナインらと自腹バトルを繰り広げた。
■ 戸田恵子
ショムニの仕切り役で情報通という側面もある徳永あずさを演じたのは、戸田恵子だった。アニメ『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ系)のアンパンマン役として名をはせ、古くから声優として活躍していた戸田だが、『ショムニ』への出演をきっかけに女優としてもブレイク。脚本家・三谷幸喜の手掛ける作品の多くに出演し、バイプレイヤーとして光る存在となっている。来月5月には、化粧業界に革命を起こした実在の女性創業者2人を描くブロードウェイ・ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』に明日海りおと共にダブル主演し、ヘレナ・ルビンスタインを演じる。
■ 宝生舞
ショムニきっての頭脳派メンバーで、千夏の幼なじみの丸橋梅を演じたのは、2010年5月末付けで芸能界を引退した宝生舞(ほうしょう・まい)さん。1993年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の「第3回全国女子高生制服コレクション」に出場し1000人以上の中からグランプリを受賞して芸能界デビュー。まだ10代だった頃から、堂本光一の主演ドラマ『銀狼怪奇ファイル』(日本テレビ系)など数々のドラマ、映画に出演し、印象を残した。
ドラマ『南くんの恋人』でブレイク 『ショムニ』での個性的な役柄で女優の地位を確立
■ 高橋由美子
ショムニに所属しながらも占い師という副業を持つ日向リエを演じたのは、高橋由美子だった。アイドルとしてデビューした高橋は、1994年に武田真治と共演した主演ドラマ『南くんの恋人』(テレビ朝日系)でブレイク。自ら歌ったドラマ主題歌「友達でいいから」もヒットした。『ショムニ』で演じたリエの個性的な役柄で女優としての地位を確立し、その後も映画、ドラマ、舞台で幅広く活動している。私生活では2021年に一般男性との結婚を発表している。
■ 京野ことみ
ショムニの最年少で、パシリにされがちな塚原佐和子を演じたのは、当時若手人気女優だった京野ことみだ。前々年に大ヒットしたドラマ『白線流し』(フジテレビ系)シリーズにも出演していた京野は、その後も『タブロイド』、『リング~最終章~』、『編集王』、『ロケット・ボーイ』、『さよなら、小津先生』、『ビッグマネー!~浮世の沙汰は株しだい~』(ともに同系)などGP帯の連続ドラマの数々に出演。現在も活動中で、6月公開の磯山さやかと吉橋航也のダブル主演映画『愛のこむらがえり』への出演も発表されている。
■ 櫻井淳子
社内一の色気の持ち主で、営業部の男性陣全員を虜(とりこ)にしてしまいショムニ送りとなってしまった宮下佳奈を演じたのは、櫻井淳子だった。