橋本環奈×山田涼介で送る超打算的シンデレラストーリー『王様に捧ぐ薬指』(TBS系/毎週火曜22時)。16日に放送された第5話は、新田東郷(山田)の羽田綾華(橋本)へのツンデレ具合に、ノックダウンされる視聴者が続出した。

 ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください

【写真】美しすぎる “綾華”橋本環奈とハグをする“東郷”山田涼介

■東郷が衝撃告白「本当の家族がいない」

 これまで、あまり自分のことを語ってこなかった綾華と東郷。確かにこの結婚は1年で終わる契約だし、お互いの間に愛があるわけでもない。だったら、深く踏み込まなくてもいいか…と思ってしまうのは自然なことだろう。

 しかし、第5話ではそんな2人の“壁”が取っ払われる出来事が起きる。東郷が、父の愛人の子であることと、母・静(松嶋菜々子)との本当の関係性を綾華に明かしたのだ。

 東郷はきっと、継母の静に愛されても、どこか寂しかったのだろう。新田家の後継ぎとして期待されても、自分の居場所ではない感じがしていたのではないだろうか。彼がかたくなに周囲に心を開かないわけが、今回で垣間見えたような気がした。
 
 だからこそ、岡田小夜(小林涼子)のように何も考えずにグイグイ来てくれる女性にひかれていたのかもしれない。何重にもガードを張っている東郷の心は、奥手な人間には開くことができない。きっと小夜は、あっけらかんとこじ開けてくれたのだと思う。


 綾華も小夜と同じようなタイプだと思ったが、東郷の生い立ちを聞いた彼女の反応は予想外だった。「俺には、本当の家族がいないんだ」と涙を流す東郷をそっと抱きしめ、「大丈夫、私がいるから」とすべてを包み込む。“悪女”と呼ばれる綾華が、“聖母”のように見えた瞬間だった。

 このハグには、「東郷の綾華ちゃんにすがるようなハグがもうだめ…」「王ささで泣くとは思わなかった」「もう完全に夫婦だね」など多くの反響が集まった。

 また、第5話は苦しいシーンもあった一方で、山田涼介のかわいさを再確認した回でもあった。

■素直になれない東郷がもどかしい…!

 本当は綾華のことが大好きなくせに、まるで大嫌いかのような真逆の振る舞いをしてしまう東郷。普通なら、「ちょっと面倒くさいな…」と思ってしまいそうなものだが、山田が演じていると愛らしく見えてくるのだから不思議だ。
 
 とくに、第5話で一番尊かったのは、「社長って呼ぶのやめろ」と言ったあと、ダダダっと照れくさそうに自室に駆け込んでいくシーン。こういうところで、「東郷って呼んでほしい」ではなく、「社長って呼ぶの“やめろ”」とちょっぴり嫌味な言い方をしてしまうのが東郷らしくて愛らしい。SNS上でも、「東郷さんの可愛さMAX」「もう完全に好きじゃん…」などの声が上がっていた。

 そんな東郷の強がりを理解してくれるであろう存在が、綾華だ。ただ、彼女の初恋の人・神山絢斗(坂東龍汰)が何やら不穏な空気を漂わせている。
さらに、竹本光輝(三浦りょう太)がミスをしたことで、綾華が責任をとって会社を辞めると言い出して…。波乱の予感がする第6話も早くみたい!(文:菜本かな)

※三浦りょう太の「りょう」はけものへんに寮のうかんむりなしが正式表記

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