ジョニー・デップが「ハリウッドはもう必要ない」と語り、裁判にまつわる一連の報道を「恐ろしいフィクションだ」とメディアを非難した。

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 カンヌ国際映画祭にて、主演作『Jeanne Du Barry(原題)』がお披露目されたジョニー・デップ。

Page Sixによると、現地時間5月17日に行われた記者会見に45分遅れて登場し、「ハリウッドにボイコットされていると感じるか? 全く感じないね。だけど、そう感じるのはハリウッドのことを考えていないからだ。もうハリウッドに必要性を感じない」と述べたそうだ。

 ジョニーは元妻アンバー・ハードへのDV疑惑を巡り、長く裁判を繰り広げてきた。イギリスでタブロイド紙を相手取り起こした裁判では、ジョニーによる暴力があったと認められ、敗訴。これを受けて「ファンタスティック・ビースト」シリーズからの降板を余儀なくされた。
また、主演作『MINAMATA‐ミナマタ‐』の公開時には、アメリカでの公開が決まらなかったことから、「ハリウッドにボイコットされている」と英Sunday Times紙のインタビューで訴えていた。

 その後アメリカでアンバーを相手取り行われた裁判では、ジョニーが勝利を収め、その後和解という形でついに決着を迎えた。『Jeanne Du Barry』は一連の裁判後初の出演映画となったが、本作がカムバック作と報じられていることについてジョニーは、「“カムバック”という言葉について考えている。だって、俺はどこにも行っていないから」とコメント。「たぶん皆はあの時恐怖か何かを抱いて、俺を起用しなかったんだ。俺はどこにも行っていないのに」と続けた。


 また、裁判中メディアが報じたことについて、「この5~6年の間に皆さんが読んだ僕と僕の人生にまつわる記事の大部分は、途方もなく恐ろしく書かれたフィクションだよ」と話したそうだ。